昨日、不思議な体験をした。感覚的には意識の移動(*1)である。だが通常の意識の移動とは全く違った。初めて経験するものだ。


私は突然下に向かって落ちるように移動を始めた(*2)。重力落下と同じようにかなりのスピード感がある。だが加速はしていないので“移動”である。私は何処までも落ちていった。感覚的には1000メートルくらい落ちただろうか。それでもまだ移動は続いた。

この垂直移動が通常の意識の移動と異なるのは移動しているのが私一人ではなかったことだ。私の他にもう一人いた。その人物が何者であるかは全く分からない。通常であれば波動で性別は判断がつくのであるがこれもわからなかった。何もわからないことで若干の怖さもあった。

言葉も発せずそのまま流れに身を任せているとようやく移動が止まった。すると今度はすぐに上に向けて上昇を始めた。上昇スピードもかなり速かった。今回もやはり二人である。もう一人は私の背後にいた。さっきまで私はその人物に恐怖感を抱いていたがなぜか今、私はその人物の手を握っていた。指はあるが人間の手ではなかった。手袋をしているようにも思えなかった。だが恐怖感は全くない。それどころか手を触れたことによって恐怖感はどこかへ消えていた。手を握ってもやはり性別は不明であった。もしかしたら性別など存在しない一元性の存在なのかもしれない。


上昇は感覚では落下を始めた地点より上まで行ったようであった。上昇が止まると私は何もない空間に停止した。少し薄暗い空間であったが何かで満たされているようであった。プラーナ粒子であろうか? その空間では私が意識するとその映像が現れた。チャクラと関係しているらしい。

もちろん、このように疑問を抱くなど思考するのは肉体に帰還してからだ。その場にいる私は不思議なことであっても何も感じることはない。ただそれを観察しているだけだ。


私は何処を移動していたのであろうか。私が思うにおそらく私はアルファチャクラとオメガチャクラを結ぶルートを移動していた。「ライトボディの目覚め」(大天使アリエル&タシラ・タチ-レン著/ナチュラルスピリット)によれば第八チャクラから足下20センチくらいまで直径10センチほどの光の柱が真っ直ぐに延びているという。そしてその中をメタトロンの波動(*3)が行ったり来たりするという。私はメタトロンの波動に乗って移動したのだろうか。では私の後ろにいた存在は何であろうか。私はその人物の手を握っている時、その人物は私自身であるように感じた(*4)。

今回の体験は何を意味しているのだろう。今はわからないがいずれ知る時がくるだろう。


(*1) 「意識の移動」は体外離脱の一パターンである。おそらくこれは意識と肉体が強く結びついた体外離脱である。通常、仰向けに寝た状態で自分(の意識)が頭頂方向に向かってスライドして移動する。少し水平移動するとすぐに下に向かって落下するように移動し、その後再び水平移動に移る。移動速度は感覚的に時速30キロ前後である。落下時は時速100キロ以上に感じる時もある。落下から水平移動になると徐々に速度を落とし着地する。着地場所は様々である。
(*2)私はクンダリニーのエネルギーに乗って自身のスシュムナーを上下に移動したことが何度かあるがこれとも全く違っていた。

(*3)「メタトロンの波動」参照

(*4)体外離脱時にもう一人の自分に出会うことは(私にとって)珍しいことではない。