“振動” これこそが神であり次元を超越しあらゆる宇宙、そして存在するものすべてにおける基本原理である。次元を問わずすべてのものは振動しこれが波動として伝わり共振する。極めてシンプルだ。だからそのものと共振、同調によってそれを体験することができる。というかこれしかないのである。
感情の表出、コミュニケーション、死後の世界もそうだ。そして愛や神も。すべてが共振であり同調によってもたらされる。


これらを頭で考えたり言葉を使ったりするからややこしくなる。思考のベースとなる信念や価値観は五感による経験の積み重ねだ。五感は我われが物質界を肉体で行動するためのツールであり我われ本来の知覚ではない。物質界を離れれば使わない。三次元的思考はエゴの産物なのだ。こうした偏った信念・価値観がある限り真実を知ることはできない。すべては体験によってのみ知ることができる。言葉や文字では不可能なのである。
誰もがそうだから社会のシステムもそのようになっている。生活環境も人間関係もすべてだ。結果、エゴに支配された人生を送ることになる。私もサラリーマンをしている時はそうだった。


エゴをなくすには今という瞬間に生きることだ。今という瞬間だけに生きることを選択すれば余計な思考や感情が入り込む余地はない。これは私の実体験だ。私は過去や未来を考える生活を止めたとき至福感に包まれた。その時、私は自分自身がなぜこんなにもワクワクしているかわからなかった。だがこれこそが今という瞬間に生きていることの意味であった。すでに忘れてしまったがきっと子供の私はそうであったに違いない。

過去への執着は自身が感情体に支配されている証拠。未来についてあれこれ考えることは精神体に支配されていること。こうした三次元のエゴが不安や恐怖その他ネガティブな感情を生む。“意識”が関心を持つのは“今”という瞬間だけなのだ。

世の中の情報もほとんどがエゴに基づいている。こうした情報に左右されてはいけない。


横道にずれたが、先日、ディスカバリーチャンネルで宇宙についてやっていた。宇宙にはまだわからないことがいっぱいある。おそらく宇宙の真実は三次元的思考では知りえないだろう。
宇宙は加速度的に膨張しているという。それは光速をも超えるので宇宙の広がりがどのくらいなのかわからないらしい。それに宇宙が誕生して137億年というから、光が137億年掛かって進む距離、すなわち137億光年先までしか観測できない。ビッグバン宇宙論によれば宇宙は一点から始まった。この一点に全宇宙の質量が詰め込まれていたことになる。ここでは重力は無限大だ。これを特異点という。つまり、今の物理学ではお手上げということだ。何百億光年という宇宙の広がり、無限ともいえる質量、三次元的思考で考えれば頭がおかしくなってしまいそうだ。だが、全ては幻影でありホログラムだ。時間も空間もない。すべてが幻影ならば宇宙の大きさや重さがどれほどであろうが関係ない。

宇宙を支配している力に重力(≒引力)がある。ガスや塵がお互いの引力で引きあって恒星や惑星ができる。恒星は自らの重力で核融合反応を起こし、炭素、酸素、鉄といった重要な元素をつくっていく。太陽質量の8倍を超える恒星は一生を終える時、超新星爆発を起こして自身が核融合でつくった元素を宇宙空間にばら撒く。超新星爆発を起こした恒星はブラックホールや中性子星になる。中性子星同士が衝突すると爆発し、この時のエネルギーで金や銀といった重い元素が大量につくられる。そしてこれらが宇宙空間に放出される。地球、そして我われの肉体を構成する元素はすべて超新星爆発によってもたらされたといえる。地球一つとってみても様々な生命に溢れている。このように複雑な生態系も元を辿ればすべて重力によってもたらされたのである。


人体をエネルギーベースで見れば銀河にそっくりである。星々もそうであるが人体も銀河もトーラス構造をしている。宇宙の構造も同じであろう。上のごとく下もかくなりてあり。宇宙は自らを繰り返し複製しているのだ。一事が万事である。シンプルなのである。複雑にしているのは(何度も言うが)三次元的思考である。この思考形成の材料となった環境や情報も三次元的思考によるものだ。社会システムを含め自身を取り巻く環境自体が三次元的思考によって成り立っているので難しいのはわかる。だがこうしたものに支配される生活はやめよう。重要だと思っていることでもそのほとんどはどうでもよいことだ。他人と比べたり、他人の言動を気にしたりすることはやめよう。大して意味のないものに心を奪われるのはやめよう。過去や未来を考えて思い悩むことはやめよう。エゴに踊らされる人生はもう終わりにしよう。 Take it easy ! 気楽に行こう。本来はすべてがシンプルなのだから。