脳波が下がり瞑想状態になるとアジナーチャクラに光が射す。その光によって壁やスクリーン(*1)が明るく照らし出される。だが普段、単に目を閉じた状態では、そこはほとんど暗闇の世界だ(*2)。発光する極小さな粒子が埋め尽くしてはいるが暗闇を照らすほどではない。空間に立体感もなく多少の圧迫感も感じる。
だがそこにプラーナ粒子の渦巻を発生させると状況は一変する。プラーナ粒子の渦巻は空間の一点(どこでもよい)に意識を向けると自然に目の前に現れるので私にとっては日常のありふれた光景だ。

 

ここで発生させた粒子の渦巻の中心部に意識を向けると突然、目の前が立体空間に変わり私自身がチューブの中に居ることがわかる(チューブと言ったが管の外側は見えないのでトンネルと言ったほうがよいかもしれない)。私が渦巻だと思っていたものは、実は粒子が螺旋を描いて流れるチューブであり、私はチューブの中に居て真っ直ぐに伸びるチューブの内壁を見ていたのであった。
私は粒子が渦巻くチューブの中を自動的に進み始める。スピードは速くはないが宇宙船に乗ってワープする感じだ。


過去に何度か述べているが、目を閉じたとき目の前には(感覚だが)20~30センチの奥行きを持つ空間がある。この空間の先に壁(もしくはスクリーン)がある。壁の上には厚さ数センチの無色透明の液体(のような動きをするもの)の層がある。この液体の層と空間は透明な膜で仕切られている。プラーナ粒子はこの液体の中を流れている。

一方、プラーナ粒子の螺旋(チューブ)は手前の空間に発生し、これが壁に向かって伸び、その先端は壁の中へ入っている。空間に粒子の渦巻(螺旋、チューブ)を発生させるとその回転によって壁がすり鉢状に変形する。このすり鉢状の窪みは壁の上にある液体がプラーナ粒子と一緒に回転して壁を削っているように見える。だが実際は削るのではなく回転によるエネルギー場によって壁がすり鉢状に変形するとみられる。質量で空間が曲がるのに似ている。


つい先日の事であった。私はプラーナ粒子の渦巻については興味を失っていた。それはほとんど意識することなく目の前に現れるので毎日何度も見ている光景だったからだ。その日も私は何気なく粒子の渦巻をぼんやり見ていた。するといつものように私は渦巻の中(チューブ)へ自動的に入っていった。その日はそのまま行けるところまで行ってみようと思った。


私はチューブの中を進んでいった。壁のところまで来ると粒子の螺旋が壁をすり鉢状に変形させていた。私はそのまま進み、すり鉢状の窪みに入った。周囲は湾曲した空間だ。私は前進を続ける。すると前方に粒子が吸い込まれる穴が見えてきた。私はなおも前進を続ける。

その時、周囲が明るくなった。私は無数の光輝く粒子に囲まれていた。チューブの中では小さな光の点に囲まれていたが、ここは大きな粒子が明るく光り輝いている。まさに宇宙空間であった。

私はこの光景を過去に何度も見ていた。だが私自身どこに居るのかわからなかった。本当に宇宙空間に居るのだろうかとも思った。この宇宙空間に浮かんでいるような感覚、それは(すり鉢状の空間でプラーナ粒子の螺旋によって)すり鉢状に湾曲した空間に鏤められた無数の光り輝くプラーナ粒子を見ていたのだった。


私はさらに前進を続ける。目の前に壁の穴が迫ってきた。プラーナ粒子が螺旋を描いて勢いよくその穴に吸い込まれていくのが見える。その穴は周囲を光る粒子の帯が囲んでいた。壁に形を変えた粒子が再び粒子に戻り、それが発光しているのだった。吸い込まれるプラーナ粒子のエネルギーによって壁を形づくっていた粒子が活性化したのだろう。


私の居るこのすり鉢状の空間は私の背後にも広がっているに違いない。それは私が以前見た凸レンズ型トーラス構造(*3)に酷似している。このトーラス構造は扁平で文字通り凸レンズ型であったが今回のものはそれよりも立体的であった。私は様々な形のトーラス構造を見ている。そのトーラス構造自体も形を変化させる。私の感覚では凸レンズ型が完成形だ。その他のトーラス構造は完成形へ至る過程だろう。
それと私がすり鉢の中を進んでいるとき私の周囲に広がる湾曲した空間が右回りに回転した。私は空間が回転する光景を過去に何度も見ている。いつもそれを不思議に思っていたがその理由がやっとわかった。回転していたのはトーラス構造の閉鎖空間だったのだ。

(*1)私はアジナーチャクラにパソコンの初期画面のように最初に壁やスクリーンが現れる。
(*2)実際は、暗闇の中にぼんやりと虹が見える。虹のそれぞれの帯には粒子の流れがある。虹は上下、左右、斜めといった直線のもの、弧を描いたもの、渦巻のものと形は様々である。弧の大きさも大小様々である。この虹を見ようと意識を向けると渦巻に変化してしまうので観察はできない。
(*3)過去に何度かアジナーチャクラに現れたものである。それは無色透明もしくは透明なグリーンで中央に丸い穴の空いた凸レンズ状のトーラス構造をしている。そして完璧な凸レンズ形をしており非常に美しい。このレンズ状物体は無数の白く輝く粒子で満たされている。白く輝く粒子は高振動のプラーナ粒子で間違いないだろう。私はこの凸レンズ状物体こそ宇宙の姿だと確信した。