20年以上前になるがクンダリニーの覚醒時や瞑想中に肉体から離脱しているがそのまま肉体と重なった状態で存在しているということがよくあった。この状態の時に離脱したアストラル体レベルの手で私の身体に触れようとすると身体の周囲に気体状の壁があって身体に触れることができなかった。例えるならパンパンに張ったゴム風船を手で押した時、もしゴムの感触を取り除くことができたならその感触に近いだろう(*1)。
 

このバリアの存在を最初に確認した時、それは肉体の周りを40~50cmの厚さで覆っていた。このバリアはその後幾度となく体験してきたが少しずつ厚さを増していた。記録では最初の確認から1年も経たないうちに手を伸ばしてもバリアの外縁に届かなくなった。その時、おそらくバリアの厚さは1メートルはあったと思われる。その後は確認できない状態が続いているがバリアは今も拡大し続けていると思われる。果たして現在はどのくらいの厚さになっているのだろうか。
 

さて、このバリアであるがそれは一体何であろうか。ハトホルの書(*2)を参考にすれば、このバリアはおそらくKa(カー)と呼ばれるエネルギー場が発するオーラではないかと思う。ちなみにイエス・キリストはこのオーラが数キロメートルあったという。Ka(カー)というのは肉体の次の身体であるエーテル体のことだと思うが本書からそれを読み取ることはできない。尚、このKa(カー)とオーラを合わせたものがプラーナ体である。
Ka(カー)は肉体以外のエネルギー諸体にも大きく影響を与え、Ka(カー)の発達が高次の意識への移行に大きく影響するという。Ka(カー)の増強はいかにプラーナを取り込むかにかかっており、そのため本書ではプラーナを効果的に取り込む方法としてプラーナ管集中法を推奨している。人体をエネルギー体としてみるとドーナツ状(トーラス構造)をしているがプラーナ管はドーナツの穴の部分であり頭頂と会陰を貫いて上下に伸びている。プラーナ管集中法はこのプラーナ管を意識した呼吸法である。この呼吸法によりKa(カー)を強化できる。Ka(カー)が強化されればオーラも厚くなる。私はこの呼吸法を何年も継続しているのでこれがバリア拡大の一因だろう。

上述の通り、私のバリアは手で確認できる範囲を超えているので、もう10年以上バリアの実態を確認できない状態が続いている。特にここ2,3年は覚醒や離脱もほとんどなくなってしまったのでバリアの感触自体も確認できていない。だが私はプラーナ管集中(呼吸)法をずっと継続しているのでバリアは今も拡大し続けているはずだ。例えばクンダリニーが覚醒した時、覚醒中に左右の掌をお腹の前で近づけたり遠ざけたりすると覚醒を持続させることができる(*3)のだが数年前からこれができなくなった。身体を覆うバリアの抵抗が大きくなりすぎて手を動かすことができなくなったのだ。
こうしたこともあり、私はバリアの状態を確認する方法はないものかと思案していたのだが先日その機会に恵まれたのだ。


私はここ2,3年、覚醒がほとんど無くなったが今年は6月から記録にあるものだけで7回の覚醒があった。うち3回は9月である。最近の覚醒は以前述べた通り覚醒したこと以外、記憶から消えてしまう。エネルギーの流れ、状態、内容、性格と言ったエネルギーに関することが全く思い出せないのである。クンダリニーとは異なるエネルギーが異なる気道を流れているのは確かだ。
この不思議な覚醒には全身に強烈な振動を伴う場合が多くこの振動が数分間続く。9月18日の事であった。この日、9月に入って3回目の覚醒があった。私はリクライニングチェアを倒して横になっていた。ウトウトし出したころ突然、身体に振動が始まりすぐに強烈な振動が全身を覆った。振動はあまりにも強く部屋も揺れているのではないかと思うくらいだった。アジナーチャクラで部屋の中を見渡すと私のエネルギー場が周囲に広がっているのが見えた。それは少なくとも半径で数メートルに及んでいた。これは私のオーラ場で間違いないだろう。30年前、私が気功をやっていたころは20センチ程度であったものがここまで拡大したのだ。プラーナ管集中法はお薦めである。
(*1)この時、この反発するバリアの層を意識から外すと肉体に触れることができる。
(*2)ハトホルの書:トム・ケニオン&ヴァージニア・エッセン著/ナチュラルスピリット
(*3)この動作を行っている限り覚醒が継続する。この動作には呼吸と同じ効果がある。強制的にエネルギーの流出入を行うのである。私は覚醒時によくこの手法を用いていた。