2001年の体験日記フルバージョン版です。かなり長いです。その当時の私の気持ちがそのまま書かれています。お時間がある時にでも見てください。

 

【2001年】

2001年2月16日(金)
いつものように床に入り瞑想を行う。瞑想は深い。脳波の周波数が徐々に落ちていく。いつしかウトウトし始めた。しばらく経ったころ突然、両肩が後ろに引っ張られた。何か強い力でどんどん引っ張られている。「痛い!」背骨に痛みが溜まってきている。10秒も経っただろうか。ムーラダーラチャクラで強い振動が始まった。ボコボコと尾骶骨の付け根で速いテンポで小刻みに揺れている。「わかった。クンダリニーが上昇を始めるのだ!」そう思った瞬間、背中を強烈なエネルギーが爆風のように上がってきた。「頭頂に意識を持っていかねば!」と思う間もなくエネルギーは一瞬に肩の痛み(ブロック)を吹き飛ばし、物凄い勢いで体外に放出されている。耳のあたりでちょうどスキューバのボンベから空気を抜くときのような“シュー”という強い噴出音が聞こえる。3秒くらいか。でもおかしい。梵の座ではないのか。肩か? 後頭部か? しかし、このパワーは実に凄まじい。人間にこんなエネルギーがあったのか? 尾骶骨から突然、背骨を中心に直径20cmくらいの筒状にエネルギーが爆風のごとく湧き上がって噴出した。もし、このエネルギーが頭に流れ込んで抜けなかったらどうなってしまったことだろう。

2001年3月3日(土)
2月16日のクンダリニー上昇以来、背骨に熱感と痛みがある。特に大椎のあたりが痛い。頭は後頭部を中心にチリチリしている。気が溜まっているためだが虫が這いずり回っているような感じだ。スシュムナーが、まだ完全には浄化されていないのだろう。
こんな調子で2週間が過ぎた。今日は午前0時半に床に就く。寝入るまで瞑想を行う。いつもよりエネルギーの流れが激しいようだ。仰向けで寝られない。背骨の中を熱い液体が川のように流れている。普段は流れている感覚はあるがこれほど激しくはない。時折、障害物にあたって、その箇所で背骨がボコボコいっている。不快感が強く横向きに寝ることにした。
しばらくすると意識が移動を始めた。懐かしい感覚だ。20代の頃よく経験した幽体離脱に似ている。でもどこか違う。真っ暗なトンネルの中を上昇している。「そうか。今度は頭頂へ向かって移動しているのだ。そこから抜け出るのだ。」途中すぐに明るい光に出会った。ものすごい光だ。でも不思議と眩しさはない。さらに暗闇の中を上り続ける。しかし、一向に着かない。ほんの10cmくらいのはずだがどうなっているんだ。かなりのスピードで上昇しているはずだが。道に迷っているのか。ひょっとしたら既に抜け出しているのか?これは異次元空間を進んでいるのか。いずれにしても意識はどんどん上昇を続けている。「もっと行きたい。最後まで行きたい。」こう思うのを止めたらすぐに戻されてしまう気がした。10秒、20秒、まだ大丈夫だ。でもまだ着かない。30秒、ついに限界だ。私は身体に戻されてしまった。

2001年3月6日(火)
1時間ほど小周天をやる。丹田に気を集めるだけで瞬時に尾骶骨から頭頂まで熱い液体が走る。しかし、任脈ルートはまだエネルギーが弱い。午後11時半、早目に床につき1時間程瞑想を行う。その後眠りにつく。すぐにウトウトし始めた。なにやら全身に寒気を感じる。硬直感もある。また、尾骶骨のあたりで振動が始まった。意識が移動始める。幽体離脱か? ムーラダーラチャクラから物凄いエネルギーが上がってきた。それは頭まで達した。今度は頭頂から抜けているようだ。「ん!・・・」身体が浮きはじめた!背骨全体が強力なエネルギーに覆われ、そして、尾骶骨と肩の間を大きなエネルギーの塊がゆっくりと行ったり来たりしている。それが床に反発して身体を押し上げているのだ。まるでリニアモーターカーだ。10秒。まだ浮いている(*1)。20秒。ようやく終わった。ヨガに空中浮揚というのがあったが強ち嘘でもないようだ。
(*1)実際に浮いたのではなく肉体から離脱したのだろう。

2001年3月8日(木)
昨日からの頭痛がまだ続いている。痛みの元は頭頂だ。今回の頭痛はこれまで私を20年以上苦しめてきた質の悪いものとは違う(*1)。さほど不快感は無い。痛みも消えてはまた現れるといった具合だ。いつもの痛みは、極めて不快で耐え難いが、一旦痛みが消えれば完全に開放される。今回の痛みは何かが頭頂を下から突き上げているのだ。梵の座が開くのか。
夜にはほとんど痛みは無くなった。午後10時半から小周天をやる。30分ほどでうつらうつらしてくる。11時半に床に入り瞑想を行う。今一つ脳波が下がらない。40分くらいやってやめる。だが小周天で丹田に気を溜めておいたのでエネルギー値は高い。今夜は何かありそうだ。そんな予感がする。案の定、しばらくしてムーラダーラチャクラから強いエネルギーが上がってきた。今回はさほど強烈ではない。エネルギーはスムースに頭の中に入っていく。頭の中にどんどんエネルギーが溜まってきた。「息ができない。苦しい!限界か?」そのときスーッとエネルギーが退いた。どこへ行ったのだろう。頭頂から抜けた感じはなかった。今回もそうだが、エネルギーの上昇に伴って意識も上へ移動する。まるでクンダリニーに押し上げられているようだ。
(*1)私は大学時代から偏頭痛に悩まされることが多くなった。

2001年3月20日(火)
ここ何日かは穏やかな日々が続いている。ひところの急激なエネルギーの上昇は無い。たまに目眩がする程度だ。今日は春分の日だ。昼間から瞑想三昧で過ごせる。それとこのところため込んでいた本もまとめて読みたい。午後10時、瞑想をやる。40分くらい続けたが深く入らないので止める。11時半からは床に入りバイオソニック(*1)を用いて瞑想を1時間やって眠る。背骨の中を液体が流れている感じがする。すこし気持ちが悪い。寝入ってしばらくすると両手に強烈なエネルギーを感じた。掌と五指すべてに電流が走っているようだ。気感というレベルではない。指の血管が破裂しそうだ。数分続いただろうか。徐々に収まってきた。しかし、手の痛みは消えない。
(*1)政木和三氏が考案したアルファ波などの脳波誘導装置

2001年6月6日(水)
午前0時前に床に就く。寝入るまで瞑想を行う。今日は何故かアジナーチャクラに強い圧迫感を感じる。丹田に意識を集めると頭頂から顔に向けて涼しい空気の流れがある。これは、記憶では数ヶ月前からあったがどこからか風が吹き込んでいるのだろうと、さほど気には留めていなかった。
そういえば小周天では気の流れが頭頂の泥丸で熱気から涼気に変わるというのを思い出した。そもそも普段から常に背骨の中を何か熱いものが上に向かって流れている感覚はあったのだが、これまでその流れがどこへ向かうのか考えたことはなかった。以前のように頭に気が溜まって目眩がすることはなくなったので当然、体外に抜けているか、身体を巡回しているはずだ。
今度は気の流れに注意して丹田に意識を集中する。明らかに集中の度合いによって涼しい空気の流れは強さが変化する。「やはりそうであったか。身体が自動的に小周天をやっていたのだ。」こんなことを考えているとき、0時10分ころであろうか。突然、頭がクラクラしてきた。頭の中で意識があっちこっちと移動をしている。「頭の中に気が溜まってきているのか?」目眩がどんどんひどくなる。まるでお酒を飲んで酔うまでを早回ししているようだ。するとムーラダーラチャクラで振動が始まった。すぐに強烈なエネルギーが爆発した。相変わらずの図太さだ。直径20cmほどの円柱の中を一気に駆け上がる。久しぶりだ。最後の覚醒上昇から3ヶ月経つ。エネルギーの上昇中、アナーハタチャクラが激しく小刻みに振動している。アナーハタチャクラからエネルギーが放出されているのだろう。エネルギーの放出は10秒以上続いた。

2001年6月7日(木)
今日は気分爽快だ。しかし、大椎から首にかけて痛みが残っている。最近、身体の一部分が熱くなる。場所は決まっていない。感覚としては気が溜まっている感じで、それが熱感となっているようだ。熱くなる場所は一定していない。一カ所について数回熱くなると今度は別の場所へ移動して同じことが起こる。身体が自発的に大周天をやっているのか。それで気道の詰まっているところで気が溜まって熱っぽくなるに違いない。

2001年6月29日(金)
午後10時、今日は久しぶりに瞑想をやる。瞑想といっても正座するわけではない。リクライニングチェアに座って脳波を下げるだけだ。瞑想のときは背骨をまっすぐにしなさいとかいうようだが関係ない。このところ忙しいこともあって瞑想を怠っていた。瞑想をやるといつもながら時間の経つのを忘れる。時計をみるともうすぐ11時だ。今日は早めに寝る。布団の中でも瞑想はできる。
30分くらい経ったろうか。クンダリニーの上昇が始まった。寝ている余裕はない。今日はそのまま成り行きにまかせて観察していよう。今日のは結構時間的に放出時間が長い。数分間続いたようだ。徐々に尾底骨の振動が弱くなる。完全に振動がなくなるまで10分くらいかかったろうか。今日は1つ発見があった。エネルギーの放出が終わったころに頭に手をやると頭頂がすごく盛り上がっている。感覚的にはかなり高く、怖くて山の頂まで手を持っていけなかった。山の斜面を指でなぞって「何だ、これは!」と思ってすぐに手を引っ込めてしまった。

2001年8月21日(火)
今日(正確には22日の午前2時前)、久しぶりにエネルギーの上昇があった。台風のせいだろうか?(今、台風がきている)。それともバッキーボールのせいか? 特注の天然水晶のバッキーボールが2、3日前に手に入った。バッキーボールは4次元と3次元のエネルギーの橋渡しをするという。4次元の五芒星(原理)と3次元の六芒星(原理)を組み合わせた形状を持っている。これが生命エネルギーを活性化させてくれるそうだ。そういえば7月14日にも覚醒上昇があった。長野の長谷村へ行くために高遠の民宿に泊ったときだ。このときは大分酔って寝てしまったので夢かもしれないと思っていた。
さて、最初のクンダリニーの上昇以来、徐々に一回に起こる(続く)時間が長くなっているようだ。それと同時に数度繰り返すようにもなった。今回も梵の座から抜けてもそこから流入する感じはなかった。前回、頭頂が盛り上がった感じがしたので早速確認した。残念ながらというか盛り上がりはなかった。しかし、頭頂からは物凄い勢いでエネルギーが噴出していた。手に強い風圧を受けたが、やはりこれはただのエネルギーではない。すぐに手に浸透してくる。指の血管は膨らみ、そして切れるのではないかと思うほど痛くなってくる。これは気が溜まった状態だ。おそらくクンダリニーとは気と同種の生命エネルギーではなかろうか。エネルギー放出の間、身体全体が小刻みにそして激しく振動している。噴出が終わった後もムーラダーラチャクラだけはしばらく振動を続けおり、まだ覚醒の余韻が残っている。

2001年8月31日(金)
前回の覚醒から10日が過ぎた。今回はこれまでとはすこし趣が違う。すでに10日間、頭頂から額にかけてピリピリした感じがずっと続いている。髪の毛の中をたくさんの虫が蠢いているような感じだ。特に首を後ろに倒すと百会に異物感を感じる。以前のジンジンする感じとは違う。感覚的には何かがそこから漏れている感じでおそらく梵の座が少し開いておりクンダリニーエネルギーが出ているのだろう。でもまだ開き方が不十分のように感じる。百会に意識を置いて呼吸すると明らかに気というかエネルギーの出入りがある。
さて、いつも不思議に思うのだが覚醒してクンダリニーが抜けた後はしばらくの間全く性欲が無くなる。正確に何日とは調べていないが、今回は覚醒後10日を過ぎてもまだ続いている。そういえばゴーピ・クリシュナが自身の著書「クンダリニー」の中でこれに関係することを書いていた。早速、本を開いてみるとこのように記されている。「ある不可思議な作用によって、生殖腺からの貴重な分泌液がまず脊髄に吸引され、そこで連結している神経の働きで精妙な成分に転換されて、神経束や脊髄を伝わって脳や内臓諸器官にまで移送されるらしかった。」貴重な分泌液とはいわずと知れた精液のことであろうが、これが尾骶骨へ回りそこから脊髄に吸引されるというのだ。もしそうなら性欲が無くなるのは当然のことである。

2001年9月2日(日)
昨日、今日と気功合宿へ行ってきた。場所は神奈川県のN温泉だ。合宿といっても温泉に浸かってのんびりするのが主な目的だ。ここN温泉は気場として有名らしい。癒しろ地というふれ込みである。そこには芝が植えられた公園タイプの気場スペースがある。10トンもあろうかと思われる巨石がいくつかセットされており、その上に横になれるようになっている。実際そこに座っているだけでかなりの気を吸収できる。30分も座っていると目眩がしてくるほどだ。
さて、こんなこともあって私の気のレベルが高くなっていたのかもしれないが、夕方6時ころ帰宅し、気分も良いので9時半ころから瞑想を始めた。するとすぐに深く入った。実に気持ちがよい。こんなに速く入ったのは初めてだ。
気がつくと時刻は既に11時半を回っていた。ここで瞑想を中止し、寝ることにした。床に入っても心地よさはまだ残っている。しばらくするとまたいつものように腰のあたりで振動が始まった。クンダリニーの覚醒だ。振動は徐々に大きくなり身体全体が揺れだした。まもなく上昇を始めたがいつもよりエネルギーが弱い。途中で止まってしまったのか上昇感が消えた。でも一部は顔に降りてきているようだ。弱いながら顔に涼しい流れを感じる。
身体は依然、小刻みに振動していた。数分間この状態が続いたろうか。振動が強くなった。すぐに大きなエネルギーが背中を上昇してきた。しかし、いつものような原子核が爆発したような凄まじさは無い。比較的スムースに上昇している。エネルギーは頭の内部に流入し顔の表面を下ってきた。さっきより大分はっきりとした流れを確認できる。このエネルギーが梵の座を抜け、そこから流入してきたのか、それとも小周天のようにそのまま前面へ下ったのかはいまひとつはっきりしない。

 

エネルギーは顔を過ぎたあたりから強さを増した。エネルギーは行く手の細胞に染み渡るように進んでいる。このとき眠っていた細胞が次々に目覚めていく。このエネルギーは強烈だがとてもやさしい。細胞が喜んでいる。
エネルギーは顔から身体の前面を下った後、右脚へ流入した。つま先まで達すると上昇に転じ今度は左脚へ流れ込んだ。そして同じようにつま先まで達すると左脚を上昇し、身体の前面を上った。その後のルートはいまひとつはっきりしないがエネルギーは両腕にも流れ込み指先まで達していた。そのエネルギーの流れは実に気持ちよく、じっくり観察している余裕はなかった。その気持ち良さに酔いしれていた。 

 

ふと我にかえるとそのエネルギーは身体を1.5秒くらいの間隔で巡回しているのがわかった。両手、両足といった身体の部位に特に強いエネルギーを感じる。これはその部位が身体の先端部分であるため気道が狭いためだろう。この強烈だが心地よいエネルギーは“ビューン”“ビューン”と電気モーターのような音を伴って身体を巡回していた。これが20数回続いただろうか。それにしても気持ちがよい。これが大周天か。

終わった後、冷静に考えるとエネルギーの巡回ルートはこうだ。エネルギーはまず尾骶骨から発し、背中を上昇し、梵の座、額、顔、喉、胸、腹と下って右脚に入る。そして足の指先まで達すると、上昇に転じ今度は左脚へ流れ込む。そして、左足の指先まで達すると再び上昇を始め、身体の前面を上っていく。その後ははっきりとはしないが梵の座から背中と進み尾骶骨に収まったと思う。そしてまた同じことが繰り返される。2回目からは両脚へは一気に流れ込んでいるように感じた。身体の突起部位である両腕、両脚には特に強いエネルギーを感じるため感覚的には両腕と両脚をエネルギーが行ったり来たりしている感じであった。

2001年9月3日(月)
今日は午後10時から瞑想を始める。いまひとつ集中できない。11時過ぎにやめ、早目に寝ることにする。私にとっては寝ることも修行だ。脳波を簡単にシータ波にもってこれる。今日はすぐに変化が起こった。いつものようにムーラダーラチャクラで振動が始まった。また、クンダリニーの覚醒が始まる。すぐに身体中が振動を始めエネルギーが上昇を開始した。最近の覚醒は以前とは少し違う。前はエネルギーが上昇するときに幽体離脱のような意識の移動と強烈な目眩に襲われた。しかし、ここ何回かはそのような不快感は全く無い。おそらく梵の座がスムースに開くようになったためだろう。
さて、今日はもう一度エネルギーの風圧を確認することにした。今回は両手を頭上に持っていった。相変わらず風圧は凄い。喩えは良くないが洗面所に設置してある風圧で手の水滴を飛ばすジェットタオルと似ている。ただ違うのはその風というか気体がある種のエネルギーであることだ。すぐ手に浸透する。2、3秒で我慢できなくなるほど痛くなる。それとエネルギーの噴出している場所であるが頭部全体から出ているように感じた。それまでは頭頂部から噴水状に出ているものと思っていた。これはおそらく梵の座が頭頂ではなく、頭の内部に存在するためだろう。

2001年9月4日(火)
今日も午後10時から瞑想を始める。集中度はいまひとつだ。11時半までやってやめる。床に入って仰向けになるとなにやらムーラダーラチャクラが騒がしい。ボコボコと振動している。覚醒・上昇するときの振動とは違う。若干弱くリズムも遅い。だが、そこからエネルギーがでているのがわかる。ちょうど心臓が血液を全身に送り出すような感じだ。脳波を下げていくとその活動は活発化する。すると強いエネルギーが背中を上がってくる。このとき身体がゆっくり、大きく揺れる。覚醒上昇のときは小刻みに激しく揺れるのでこれとは違う。身体の揺れる感覚は地震にそっくりで何度も地震と間違えた。こんな状態が一晩中続いた。しかし、さほど不快感はない。それに眠気もなく気持ちが充実している。ムーラダーラチャクラにじっと意識を合わせると、自分自身の身体に肉体レベルとは異なるもうひとつのエネルギー体系が存在していることがわかった。生命エネルギーを全身へ供給する機能であり、そのためのポンプ的役割を果たすもうひとつの心臓がムーラダーラチャクラに存在するのだ。

2001年9月14日(金)
今日は午後9時半から瞑想をスタートした。時間はかかったが徐々に深く入り、いつしか時の経つのを忘れていた。すると腰のあたりが騒がしくなった。クンダリニーの覚醒だ。今日は椅子に座っての瞑想中に起こったが、やはり覚醒には相当脳波を下げることが必要なようだ。しかし、今回のは若干いつものとは様子が違っていた。2回繰り返したが2回ともエネルギーが上昇し梵の座から抜けてはいるが身体の全面に下りてきたという感じもあった。「感じも」というのは顔の表面を下ったのではなく顔、身体共にその内部を通過していった感じだった。そして同時にこの前の大周天のときのように身体中にエネルギーが充満してきたがエネルギーの巡回はないようだった。自分自身が1つの大きなエネルギーの塊になったように感じた。1つのエネルギー体になった状態で頭頂からエネルギーが放出されているのである。
さて、最近感じるというか実感するのが自身の身体の進化である。身体が勝手に進化している。おそらく近いうちに仙道でいう小薬も自在に作れるようになるであろう。感覚的には梵の座が開いてからは格段に進化スピードが増したようだ。最初、クンダリニーが梵の座を破ったときは、後に塞がってしまったようだ。その後の覚醒・上昇時には頭の中にエネルギーが溜まってこれが抜けず目眩がしたり、頭が破裂しそうな感じにもなった。昨今は全くそのようなことは無いし、抜けるときは何の抵抗も無い。頭頂も常にチリチリしており、その感覚は意識するとさらに強まる。おそらく完全に開いてしまえば頭頂のそのような感覚も無くなってしまうのだろう。ところで私の場合いきなり梵の座が抜け(開頂)、大周天に達したので、通常の仙道修行のパターンとは異なっている。小薬もできるというところにはまだ至らない。作れる要素は既に整っているのであろうが自分自身をコントロールできるようにならないと無理だろう。

2001年9月20日(木)
床に入ってしばらく経ったころ、身体全体に振動が始まった。振動は徐々に強くなった。身体が床から浮き上がるほどだ。覚醒・上昇の振動とは違う。数倍強力だ。両手両足を四方から引っ張られ強引に揺らされている感じだ。特にマニプーラチャクラの振動が激しい。腹の内部に何かがいて肉を突き破って出ようとしているかのようだ。ここまでくると観察などとのんびりしていられない。こんな状態が10分以上続いただろうか。苦しさが増してきたころ意識が上昇を始めた。それに伴って身体を揺らしていた強力な力も上に移動している。両腕が引っ張られる。その力はどんどん強くなっている。腕が付け根からちぎれそうだ。このときはさすがに身の危険を感じ意識を戻した。

2001年9月29日(土)
今日は朝から瞑想を始める。午前10時過ぎから始め、気がつくと午後の1時だ。瞑想中、眼の前に景色が現れる。その情景は自分で創り出しているのかどうかは定かではなかったが、今、自分が瞑想をしているという認識、そして客観的にその中の自分を観察していた。それは意識の集中が薄れると真っ暗になってしまう。後にその情景はある程度コントロールできることがわかった。この体験に関しては100%夢ではないとは断言できないが、仮に夢であってもコントロールしている自分がいる。そういえば仙道の中に夢見術というのがあった。 

2001年10月6日(土)
今日は朝からずっと頭の上部全体がチリチリしている。虫が這いずり回っている感じだ。夜床に入っても続き、寝るのに少し時間が掛かった。ウトウトし出したころ、何かにお腹の部分を強く押された。以前からこういうことは時々あって、すぐに寝返りをうって解消する。これは金縛りの前兆のような気がして(学生のころイヤというほど経験した)そうならない内に先に手を打つのだ。しかし、今回は何度もこういう状態が続くので、なるがままに任せ観察してみることにした。すると金縛りではなく幽体離脱のような意識の移動が始まった。最初、身体の中心線を上下した後、一挙に上昇を始め、どこまでも上って行く。寝ている状態なので頭の前方へ身体が滑っていく感じだ。この状態は数十秒間続いた。ふと気が付くと呼吸は完全に止まっていた。おそらく呼吸に意識が行ったためであろうが苦しくなってきた。このとき呼吸を始めると意識の移動は無くなってしまうというのは直感でわかった。耐えられるところまで我慢しようと思った。その後限界に達し、呼吸を始めると意識の移動は終わった。

2001年10月7日(日)
午後、リクライニングチェアに座って本を読む。時折眼を閉じて瞑想したりしてリラックスする。リクライニングチェアは揺れてはいないが自分の意識が前後に揺れだした。実に気持ちが良い。無重力空間にいるようだ。何分かこの状態が続いた後、突如眼前が暗闇から薄緑が射した明るいブルーに変わった。その中に赤い玉が現れた。大きさは直径5mmくらいだろうか。周縁がはっきりした完全な円形をしていた。発光は無い。淡いブルーのスクリーン上に鮮やかな深紅の玉が浮かんでいる。実に綺麗だ。するとその赤い玉は左右に大きく揺れ出した。そして今度は左回りに素早く円を描き始めた。それから徐々に回転半径を小さくしながら眼前中央の一点に収束しだした。そして、一点に収束するや否や猛烈なスピードで真下に落下した。次の瞬間、クンダリニーが覚醒した。そしていつものようにスシュムナーを駆け上がり梵の座から噴出した。噴出の間、眼を開けようとしたが何か強い力で瞼を押さえ込まれており開けることができなかった。ところで、あの赤い玉は何だったのだろう。一瞬にしてクンダリニーが覚醒を始めたということは一種のエネルギーなのか?

2001年10月11日(木)
午後10時ころから瞑想を行う。深く入るとムーラダーラチャクラが鼓動を開始した。クンダリニーの覚醒とは違う振動だ。エネルギーが臨界点を越えることなくスムースに上昇している。エネルギーを全身に送り出しているのがわかる。午前0時半までやり、その後床に就く。しばらくすると意識の移動が始まった。気がつくと天井が目の前にある。幽体離脱か?意識はすぐに移動を始めた。隣の部屋を通過し窓から抜け出た。ここは3階だ。だが何の不安もない。以前、肉体と幽体とはシルバーコードという細いヒモで繋がっているという話を聞いたので寝ている自分と今の自分自身の間を観察したがそれらしきものは無かった。家の回りを半周して再び寝室に戻った。そして眠りにつこうとすると何やら目の前が明るい。目を開けると空間の一点から光が発している。しかし、さほど不思議には思わず気にせず寝てしまった。後になって観察すべきだったと少し後悔している。だがまた近いうちに経験するだろう。それと先の体外離脱だがどうもの幽体離脱とは違うようだ。身体から抜け出てから見る周りの風景が少し実物と違うような気がした。意識的には夢ではないと断言できるのだが。不思議な現象だ。幽体ではなく自身の意識が抜けたのではないか。

2001年10月21日(日)
今日は午後11時ころから瞑想を始めた。今回は手法を変え頭頂に意識を置いて瞑想を行うことにした。頭頂に意識を置くと呼気と同時に頭頂からエネルギーが放出される。吸気と同時にエネルギーが頭頂から入ってくる。明らかに頭頂(百会)に何かしらのエネルギーの流出、流入が感じられる。吸気のとき吸入されたエネルギーは一気に尾骶骨まで下る。呼気のとき尾骶骨から頭頂まで熱い流れを感じる。これを何度か繰り返しているとムーラダーラチャクラの鼓動が強くなった。その鼓動に伴って意識が移動を始めた。なかなか面白く気持ちもよい。今日はまた一つ新しい発見をしたような気分だ。1時間の瞑想の後、床についた。しばらくすると身体に猛烈な振動が始まった。振動は通常の覚醒時よりはるかに大きい。意識の移動もある。クンダリニーの覚醒で間違いないと思うが流れるエネルギー量もずっと大きい。何分かこの状態が続いた。このようなパターンは今月に入って3回目か。以前は全く経験したことのないことだ。これが何を意味するのか、まだわからない。

2001年10月29日(月)
昨晩も身体に振動が発生した。最近起こるようになった強烈なものではない。比較的振動は小さい。かなり長く揺れていたがどうやらこのとき梵の座から抜けているらしい。クンダリニーの覚醒というよりも普段のムーラダーラの活動が強くなった状態のようだ。

2001年11月1日(木)
今日も意識の移動があった。午前0時ころから始まり十数分抜けそうで抜けない状態が続いた。脳波を下げれば抜ける(移動を開始する)のは感覚でわかっていた。しばらくこんな状態が続いた後、意識は移動を開始した。抜けると自分自身が何やら丸い物体のようになっており、そして左回りに激しく回転し出した。回転しているとき眼は回らないが多少の不快感を感じた。高速で回転しているとき「これは何かに衝突すれば命はないだろう」と感じた。しかし、恐怖感はすぐに無くなった。「死んでもいい」と思うようになった。回転が終わると猛烈なスピードで移動を始めた。感覚的には時速100km位出ている感じだ。意識はそのまま何もない空間を猛烈なスピードで移動している。景色は無い。どこまで行くのかは全くわからない。これが数十分間続いた。そしてようやく最終地点に近づいた。(そこが最終地点というのは感覚でわかった)。「そこは果たして何処なのだろう」と期待を持って待ち構えた。そして最終地点に到着した。何とそこは自分自身であった。
意識が自分自身に戻ったときムーラダーラチャクラは激しく鼓動を繰り返していた。背骨もとても熱くなっている。ひょっとしたら私の意識は自分自身の身体を巡回していたのかもしれない。そう思った。
最近ムーラダーラチャクラは常に鼓動を続けておりエネルギーを全身に送り出している。このエネルギーこそクンダリニーであり、今は常時スムースに流れているが、これが詰まったときにクンダリニー特有の爆発現象に至るのではないだろうか。
ところで、今日、私の師匠格に当たる人から電話をもらった。30分以上話していたのでかなりのエネルギーを頂いたようだ。今日の意識移動はこのエネルギーが原因だったかもしれない。

2001年11月2日(金)
夜、ソファーに腰を下ろしてくつろいでいると突然ムーラダーラチャクラの鼓動が激しくなり、背骨も熱くなってきたので瞑想をすることにした。すぐに気持ちよくなってきた。2時間くらい続けただろうか。「今日は何か起こるかもしれない。」そんな感じがした。
午前0時半頃、床に入りしばらくすると意識の移動が起こった。今日は猛烈なスピードで上昇するだけだった。すぐに意識は戻ったがそのとき自分自身の身体はエネルギーに包まれた状態であった。身体全体がエネルギーの塊になった状態といった方がよいかもしれない。掌を身体に向けると上半身から強烈なエネルギーが放射されていた。そして部屋全体がカメラのフラッシュのようにサッ、サッ、サッという音を伴って短い間隔で光っている。この状態が何分か続いた。
ところで最近起こっている意識の移動であるが、どうやらエネルギーの流れに意識が乗って移動しているような感じがする。それとこのような状態のときは幽体(と言ってよいのかわからないが)も肉体の束縛からある程度自由になっているようだ。今日エネルギーの放出中に掌を身体に向けたが、このとき動かした腕はどうも肉体レベルではないような気がする。

2001年11月11日(日)
昼食後、リクライニングチェアに座って軽く瞑想をする。すると以前経験したように意識が前後に揺れだした。今回の揺れは大きい。“グーッ”とどこまでも前へ倒れていく。椅子が前へ倒れそうだ。多少の身の危険を感じながらも、「揺れているのは意識だけだ。」と自分に言い聞かせた。感覚的には10秒くらい前に向かって倒れている感じだった。限界まで達すると今度は後ろに向かって大きく倒れだした。そして、再び前に向かった。そのとき意識の動きが身体の前後から上下方向へ変わった。意識は暗いトンネルの中をどんどん下へ落ちていった。かなりのスピードで落ちている。10秒ほど落ちると止まり、すぐに上昇を開始した。一直線にどこまでも上っていく。ロケットで打ち上げられたような感じだ。10秒も進むと頭頂部がジリジリと電気を帯びたような感じになった。上昇していく自分自身と身体を認識しているもう1人の自分がいた。意識はその後も上昇を続けた。窓を突き抜け空に向かってどこまでも上っていく。
今日、確信した。「意識はスシュムナーを上下している。」だが、エネルギーが意識を運んでいるのか、エネルギーそのものが意識なのかはわからない。

2001年11月14日(水)
今日も意識の移動があった。最初に左周りに回転を始めた。以前のように玉にはなっていない。何度か回転した後、高速でまっすぐに移動を開始した。数十秒後、今度は右回りに回転した。そしてまた高速でまっすぐ移動した。移動中、景色は無い。そしていつしか私は部屋のような空間にいた。ここも景色は無い。気がつくと私は両手を誰かとつないでいた。姿は見えないが誰かと手を握りあっている感触がある。2人の霊的存在だ。直感でその2人は女性だとわかった。姿は見えないがイメージで全体像を感じ取ることができた。そのうちの1人と二言三言言葉を交わらせた。声は発していないが意識で通じあっている。新鮮ですばらしい感覚だ。再び出逢えることを願う。

2001年11月23日(金)
夜の瞑想中のことだ。身体が激しく振動している。自分の身体がエネルギーの塊になっている。自分自身が1つのエネルギー体となって肉体から離れている。部屋の中でフラッシュが瞬いている。エネルギーは意識すると手に集まった。この手は肉体の手では無い。手から強烈なエネルギーが放射された。そのエネルギーをアジナーチャクラに向かって放射した。

2001年11月24日(土)
昨晩アジナーにエネルギーを放射したせいか朝からずっとアジナーと頭頂が痛い。両方とも内部から押されるような痛みだ。それに頭頂は帯電しているように常にピリピリしている。
さて、最近はムーラダーラチャクラの活動をかなり実感するようになった。1つは完全な鼓動だ。心臓のように一定のリズムで鼓動がある。これが血液の流れの心拍と異なり、およそ1秒間に4,5回というスピードで鼓動している。2つ目に、(これは早朝まだ布団に入っているときによく感じることだが)鼓動が連続した状態でありムーラダーラチャクラを起点に背骨の中を何かが勢いよく流れている感じがある。丁度蛇口をひねった後に水道管の中を水が流れているような感じだ。これが強くなると意識がゆっくり揺れて地震のような感覚を覚える。3つ目は瞑想中に起こることだが脳波を下げていくとムーラダーラチャクラで何かの上下運動が起こる。おそらくこれが強くなったものがクンダリニーの覚醒現象であろう。そのまま続けているとアナーハタチャクラで鼓動が始まる。

2001年12月1日(土)
今日は皇太子妃雅子様に新宮様がお生まれになりめでたい日となった。さて、今日も一時間程瞑想し床についた。最近はクンダリニーの覚醒上昇というのはあまりないが、スシュムナーを流れるエネルギーはだんだんと強くなっている。頭頂部からも常時エネルギーらしきものが抜けている。床に入って眠りにつくとすぐに変化が起こった。両手をお腹の上で合わせて寝ていたのだが、その合わせた左右の手がくっついて離れなくなった。慌てて目を開けるとまたフラッシュ現象が起きていた。手元に目をもっていくと手の上には白い鳩がのっていた。(手の上といっても肉体の手ではなく霊的身体の手の上だ。)手品ででてくるような真っ白な鳩だ。だが半透明で透けて見える。鳩が飛び発つとくっついていた手は離れたが鳩の数が数十羽に増えていた。手は霊的というか、エーテル体というのかわからないが鳩とくっついているようだった。数十羽の鳩が一斉に飛び発ち私の両手を持ち上げて身体を引っ張っている。部屋の中を移動する程度で外に飛び出そうという意志はなかったようだ。そうこうしているうちに我に返ったが、これが現実なのか夢なのか理解できなかった。ただ、ムーラダーラは激しく活動しており、大量のエネルギーをスシュムナーに送り出していた。“ゴー”という感じで背骨の中をエネルギーが流れており、背骨がとても熱くなっていた。
鳩といえば、学生のころアパートで金縛りになったときに鳩が私の傍にやってきて会陰を刺激したことを思い出した。鳩は何を意味しているのだろう。

2001年12月11日(火)
今日久しぶりに覚醒上昇があった。いつものように1時間ほど瞑想をして床についた直後だった。ウトウトし出したとか脳波が下がったという意識はなかった。ムーラダーラチャクラでクンダリニーがゆっくりと上下運動を始めるとそこへどんどんエネルギーが蓄えられていった。その後スシュムナーを上り梵の座から抜けたが、今日の覚醒はこれまでのタイプとは大分様子が異なった。エネルギーにいつものような狂暴さが全く無い。身体の振動も無い。実にスムースに流れていた。だがエネルギーの大きさは変わらない。ムーラダーラチャクラにエネルギーが蓄えられている間、意識は徐々に軽くなり浮き上がった。それはまるで雲に乗っているような感じだ。実に気持ちがよい。エネルギーが梵の座から放出されている間も心地よさは続いている。エネルギーはスシュムナーというより上半身全てが大きな筒状の状態になっており、この中をエネルギーが上昇している感じだ。その間、目の前が明るくなり身体全体から光が放射されているのがわかった。

2001年12月13日(木)
1時間の瞑想後、午前0時に床につく。アジナーチャクラに意識をもっていくとすぐに意識がフワフワと浮遊し始めた。意識が身体から抜け出す。天井が見る見るうちに近づく。一旦天井近くで水平に静止した。その後上半身が沈み始めた。同時に前方へ移動を開始した。意識は部屋の窓から抜け出た。不思議だが景色は無い。何もない空間をどこかに向かって進んでいる。気がつくと私を導いている(霊的)存在がある。
しばらく進むと空間に様々な映像が浮かんでいる場所にでた。空間に幾つものテレビモニターがあるような感じだ。さらに進むと岩の割れ目のようなものが目に入った。その中へ入るらしい。とても人間が入れる大きさではない。だが今の私には肉体は無い。すんなり入った。中は一面、貝殻で一杯であった。このビジョンはおそらく私が貝殻のコレクションをしており、それらに興味があったからだろう。
私が貝殻に見とれている間に今まで一緒にいた(霊的)存在と逸れてしまった。私は取りあえずその場を離れた。すると古い洋館のような建物がある殺風景な場所に出た。あたりは暗く建物の全体像は見えない。中に入ってみたがガランとしていて何も無い。また外に出ると足元に自分の脚影があるのが見えた。月明かりのせいだろう。だが自分の脚は見えなかった。空をみ上げると月が何処にも無い。そのうち何処からか"カン、カン、カン"と小刻みに何かを叩く音が聞こえてきた。確かめようと試みたが暗くて何も見えない。自分の視界がどんどん狭くなってきた。そして何も見えなくなった。不安がこみ上げてきた。このときモンロー氏の言葉を思い出した。「"肉体に戻ろう"と意識すればすぐに戻れる。」私は"戻ろう"と意識した。次の瞬間、私は肉体に戻っていた。
実は昨日も意識が抜け出てどこかへ行った。あまり楽しい体験ではない。


2001年12月15日(土)
午後、椅子に座って本を読んでいると、ついウトウトして眠ってしまった。目が覚めると何やら身体のエネルギー値が上がっている。(リラックスするとエネルギー値が上がるようだ。)身体中に快感が走る。(気が溜まってくると気持ちよくなるのだ。)しばらくこのエネルギーを身体のあちこちに流して遊んだ。
「このエネルギーをムーラダーラチャクラに持っていくとクンダリニーは覚醒するだろうか?」と思い、意識をムーラダーラチャクラへ持っていった。すると思ったとおりエネルギーがムーラダーラチャクラに集まり出しスシュムナーを上がってきた。だが、振動は無かった。エネルギーはスムースに上昇し頭頂から抜けているようだった。相変わらず“放出されている”という感覚は無い。しかし、手を頭頂に持っていくとかなりの量のエネルギーが放出されている。この時、不思議だが自分の手が異常に重く感じた。やっとの思いで頭頂に持っていった。

2001年12月22日(土)
最近、背骨が熱い。熱が背骨の中を上昇している。腰から後頭部にかけて熱い気の塊がある。多くは後頭部から抜けているようだが頭頂からもかなりの量が出ている。
さて、今日もクンダリニーの覚醒上昇があったがまた1つ面白い発見があった。スシュムナーを上昇してきたエネルギーは頭頂からも抜けてはいるが、一部がアジナーチャクラから抜けていた。このときはっきりとアジナーから放出されるエネルギーが見えた。但し、肉眼ではなくアジナーチャクラ(第三の眼)で見えた。エネルギーは大きくらせんを描きながら左回りに進んでいた。

2001年12月31日(月)
今日はこの1年を振り返ってこれまでの体験から得た結果を私なりにまとめてみよう。
まずはクンダリニーについて
1.クンダリニーとは気功でいうところの「気」と同種の「エネルギー」かもしれない。その強さは比較にならないがエネルギーが手に浸透する様はまさに「気」そのものだ。
2.クンダリニーの覚醒とはそのエネルギーをキャッチするアンテナ(ムーラダーラチャクラに存在する)が機能を始めること。または、そのためのチャネルが開くことをいう。従って、“ムーラダーラチャクラにクンダリニーというエネルギーが眠っている、または存在する”という表現は正しくない。
3.いわゆる"覚醒現象"としてのエネルギーの爆発的上昇に関しては、その発生にある種の波が感じられることから天体運動等の何かしらの自然現象が影響している可能性がある。
4.このようにしてチャネルのスイッチが入ると、後は自動的に身体自体が進化を始める。そして、さらにクンダリニーが頭頂から抜けるとその進化スピードは格段に速まる。スシュムナーが太くなり流れるエネルギー量もどんどん増えていく。結果、身体全体に回るエネルギーが増え全細胞が活性化する。各チャクラも活性化するようだ。
次に意識について
"意識は力"というが意識自体が独立したエネルギーなのか?これはまだわからない。ただ、意識が身体の気道を移動することは確かなようだ。昔、仙人は自分の意志で昇天したというがこれに関係しているのかもしれない。
そしてメンタル面について
本当はこちらがクンダリニーのもたらすところの本質であろう。簡単に言うと、「宇宙意識」または「神の意識」というものを一瞬のうちに体感できる機会があるということだ。おそらくはこれが“意識”つまり“エネルギー”であるならば、そのエネルギーは空間に満ちている。その波長と自分自身の波長が同調したとき、自分という“個”は存在しなくなり、これによって一瞬のうちにすべてを理解する。私はかつて自分の意識が拡大し宇宙全体と一体化したことがある。このときに宇宙そしてこの世の存在のすべてを理解(体感)した。