頂上からの壮大な景色に圧倒されていたり

珍しい動植物や美しい風景に出会ったときなどは

『ああ、家内にも見せてあげたかったなあ…』

と、感動する心にいつも少し残念な気持ちが入り混じる。

 

逆に険しい岩場や雪渓、両端の切り立った尾根を進んでいるときなどは

『ああ、こんな危ないところに家内を連れて来なくてよかった』

と無理矢理に誘って連れて来なかった自分に安堵したりもする。

いつもヒラヒラな服を着ている家内なので

そもそも山歩きをしてる姿など想像できないのだが…

 

この週末は本格的な夏山シーズン到来を前にはやる心を抑えられず

久しぶりに北アルプスを訪れてきた。

頂上からの360度の視界の中で北アルプスの山々の迫力に息を飲んだり

ゲェゲェとカエルの鳴き声みたいな声が聞こえて

探してみたらやっぱりまだ冬毛の残る雷鳥がいたり

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そういうのを見ると感動と一緒に

家内と見たかったなという寂しさがやはり込み上げてきたけど

でも延々と続く雪渓を登ったり尾根を詰め上げてる時なんかは

家内がバランスを崩して滑落することをつい想像してしまって

心底『連れて来なくてよかったよ』と胸を撫で下ろしていた。

山行中にそんなことばかり考えていた僕は

いったい何をしに山に行っていたのだろう…

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さて、子供が初めて歩いた時には

その喜びを込めてファーストシューズというものを用意したものだが

医学部に進んだ長女にはかねてより

僕から聴診器を贈りたいとお願いしておいたのだが

先日ようやく長女からこれが欲しいですと連絡があった。

 

なんと聴診器はAmazonで買えるということで

早速ポチっておいたのだが

昨日長女の元に届いたそうだ。

 

医師として歩き始めようとしている長女に

そんな高価なものではないのだが

僕はどうしてもファースト聴診器を贈りたいと思っていた。

その聴診器を携えてここからしっかり歩いて行ってね。