高1で長女の担任だった先生が高3で再び長女の担任となり

夏前の個別の父兄面談でその先生に久しぶりにお会いしたときに

言われた言葉を今でもハッキリと覚えている。

 

「〇〇(長女)さんは1年生の時はどこか先取りの貯金に寄りかかっているような

とてものんびりしている印象があったのですが

最近ようやく勉強の方もエンジンがかかってきている様子が伺えます!」

 

確かに長女の高校入学後のハネムーン期間は長かった。

志望大学も志望進路も定まらないなか先取りだけは進んでいたので

数学も英語も授業で特に真新しいことをするわけでもなく

もうやり終えた青チャートを学校の進度に合わせてのんびりとやっている始末だった。

僕はそんな無駄な進め方でいいのかなと側で見ながら

しかし具体的な指針も持たないまま

悶々とした時間を過ごしていたことを思い出す。

 

高校1年生の冬休み前にそんな長女を見かねた数学科の先生が

「お前はもう青チャートはやらなくていいからこれをやれ」

と言って手渡してくれたのが「厳選 大学入試問題集」(理・文)だった。

そこからがようやくの長女の高校数学の学習の再スタートだった。

実に9ヶ月間ほぼ何もしていなかったことになるのだが

のちに高3になって志望校を東大に据えた段階で

数学が2完から4完のあいだを安定せずに苦しんでいる姿を見て

『あのときいいアドバイスができていれば……』と

あの足踏みの9ヶ月を何度も悔やんだことを今でも思い出す。

 

だから僕は次女には高校入試が終わった瞬間

合格発表も待たずに新スタ演や微積ぐんぐん応用などを提案し

次女は素直にそれに従いそれらをそこから淡々と進めている。

あの長女の9ヶ月を繰り返させないように

それが次女が高校進学するにあたっての僕の最大のテーマだったわけだ。

 

さてでは一方次女の数ⅠAはどうかというとどうも心許無い。

3ヶ月前の同日でも7割ちょっとと実に冴えない。

つまりはまだまだ数Ⅰに課題をたくさん残しているということなのだが

次女が選んだ地域1番高の選抜クラス科の数学カリキュラムが

そんな次女に実にフィットしている様子で期待している。

おそらく秋頃までには数Ⅰを終わらせることになるだろうが

その間に取り上げる授業の問題はサクシードの難易度★2〜4問題や

青チャートの難易度★2〜3と数ⅠAの基礎ができている前提で進めるようで

次女の足りていない部分のフォローアップが充分に期待できそうである。

 

 

数学科の先生はとても親切で課題表を親にもしっかり送ってくれるので

僕の方もいろいろと計画が立てやすい。

また学校からの各教科の日々の課題もしっかり出されるので

次女も毎日とっても忙しく充実している様子。

昨日は部活もあり疲れたのか早めの就寝だったが

朝は5時前から起き出して課題の準備も怠りなく済ませたよう。

長女の時のあの方向性を欠いた9ヶ月はしっかり回避できそうである。