『コーヒー飲んでます 美味しいです』という突然のラインメッセージに

家内にコーヒー豆を持って行ってもらったのはずいぶん前なのにと訝りながら

『ミャンマーのコーヒーは素直で美味いよね』と返信すると

『4年生の座学はだいたい終わりました』と続けてすぐにメッセージが来て

CBTとOSCEのスコア表に加えて大学での専門教科の履修リストも添付されていた。

『試験は全部合格しました。

CBTスコアは偏差値もどきのスコア表示で実際9割は取れたと思います』

とさらに続く。

 

病院の各科の如くに40以上も並ぶ教科名の横には優・良が並び

再履修項目もなさそうなのでさぞ頑張ったのだろうなと思い

『お疲れさま、よく頑張ったね』とさらに返信しながら

今日はコーヒーのお礼から成績の報告までやけに丁寧だなあ……

いったいどうしたんだろう……と思っていたら

 

ありがとうございます

あと11月は試験で色々しんどかった頃に旅をしたい気持ちになり

来週カンボジアに行く航空券を取りました。

1人での旅になるのでご心配おかけするかと思います。

 

と、ようやくたぶん本当に言いたかったことが最後の最後に届いた。

そう言えば2ヶ月前ぐらいに長女からひとりで海外に行ってみたいという話を聞いて

「危ないんじゃない?」と諌めていたなと思いながら

言い出しにくかったんだろうなとメッセージの一連の流れに合点した。

 

そして最後の文面は許可を求めるものではなく

行ってきます!という決意報告だなと思ったので

もはやあれこれ言ってもしょがないと思い

『油断せずに気をつけて行ってきて』と返信はしといたが

もちろん心の中では「大丈夫か?」と激しく動揺していた。

 

娘がひとりで海外旅行に行くのを心配するっていうのは過保護すぎるのかな……

とため息をつきながら

まあ22歳の娘が自分の意思で決めたことに僕がとやかく口を出すのは良くないよな……

と言い聞かせいまは逆に自分を諌めている。

親のスタンスって子供の年齢と共に刻々と変化していくから

ホントいつまで経っても難しいもんだなあ……ともうひとつため息…