大体は平成に変わる時に行われた酒税法改正より前に市場に流れていたボトルのことで、
当時はアルコールの度数などにより特級などと表示され税率もそれぞれのお酒ごとによって違いました。
まあ、平たく言えば高級酒には高い税率が適用されていたわけですね。
だから、当時のお酒は高価。今では考えられないほど高価でした。
昔も今もスコッチの定番と言われるシーバスリーガルですら、1万円近い値段でしたから。
もちろんお金の価値も多少は変わっていますが、それでもやはり高価でしたね。
説明が長くなってしまいましたが、そのオールドボトル。
封を開けられることなく、そのまま棚の中にでも置かれているのも沢山あるでしょう。
瓶の中で熟成たるものが進むかどうかは、熟成の定義によりますが、変化は存在します。
その変化をそれぞれがどう捉えるかという話です。
そこで、きました。
ホワイトホースの原酒として有名なシングルモルトなのですが、その昔は
「ホワイトホース グレンエルギン」
とラベルに書かれていたのですね。
そのまんまじゃないかーと思いますが、それも歴史のなせる業。
昔のモルトは現在との原酒事情の違いから、少し風味が違うものです。
このエルギンも飲み始めの印象は優しく、
余韻が長いといういかにもなモルトでした。
悠久の時間を味わう飲み方です。
そんなのんびりな時間をどうぞ。