『39歳 別れの手紙』
監督:スティーブン・ソダーバーグ
『39歳 別れの手紙』は
キューバ革命が達成された後のお話。
彼の最期の地・ボリビアが舞台となる。
1965年、チェ・ゲバラが忽然と姿を消したことにより、
様々な憶測が飛び交う。
そんな中、フィデル・カストロは
キューバ共産党中央委員会の場で、
ゲバラの手紙を公表する。
「今、世界の他の国々が、
僕のささやかな助力を求めている。
別れの時が来たのだ。」
ゲバラの手紙は切なくも気高いものだった。
革命成立後、ゲバラはキューバの
農業改革機構工業部長および国立銀行総裁に就任。
劇中の兵士の台詞にもあったように、
ゲバラはキューバに戻れば立派な家と
何台もの車を持っているほどの
成功した生活が確保されていた。
ボリビア政府軍に捕らえられた時、
フィデル・カストロのキューバでの裕福な暮らしと、
革命のために山の中で這いずりながら戦うゲバラを
比べられ侮辱されても、彼は顔色一つ変えない。
このシーンはゲバラが、
最期の最期まで理想の為に戦った
革命家であったことを強く印象付けていると思う。
だって彼は裕福な暮らしではなく、
人々の為に戦っているんだもの。
『39歳 別れの手紙』は、観ている側も真綿で首を絞めるように
追い詰められて行く感覚になる。
ボリビアではキューバと違い地元民の革命への意志が感じられず、
最終的に地元民に裏切られる形となった。
映画が終わってから考えたのは、
優秀な革命家1人では革命は成功しないということ。
では、フィデル・カストロや他の仲間がいたら?
やはり、ボリビアでの革命は成功しなかっただろう。
一番の鍵は、住民・民衆・国民の
独裁政治から脱し、
国を変えたいという意志だろう。
ふと『CHE チェ 28歳の革命』の
序盤のシーンでのナレーションを思い出す。
「名もなき一兵士が明暗を分ける。」
ボリビアにおいては、
名もなき一兵士がそして、名もなき一市民が
絶望的に欠けていたんだろうな。
ゲバラは最期、銃を構える兵士に
「落ち着け、お前は1人の人間を殺すのだ。しっかり狙え!」
と言ったそうだ。
革命を成立させるには彼自身、多くの人間を殺したことだろう。
革命の為には犠牲は付き物だという事ではなく、
いつも「自分は1人の人間を殺す」という意識だったんだろうなぁ。
本当に、
人間に対して真剣に生きている人だったんだと思った。
さて、ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロは
ゲバラの存在の大きさに
「やはり、チェ・ゲバラを演じることは不可能に近いからね。
それは恐ろしいことだった。」
と語っている。
ゲバラ初心者の私には、
その生き様のカッコ良さと振る舞いに
ゲバラが世界中の人間に憧れられる存在だということを
ベニチオ・デル・トロの演技で知ることが出来た。
ちなみにベニチオ・デル・トロは
『目で妊娠させる男』という異名があるらしい(笑)
でも、写真を見ても絶世の素敵おじ様って感じでもないなぁ。
ゲバラを演じてた時の方が、格好良い気がする。
で、本物のチェ・ゲバラは・・・
なんなの!この素敵な男性はっ!!
カッコ良すぎる!!

笑顔は可愛いし、真面目な顔は凛々しいし。
完璧すぎる。
スティーブン・ソダーバーグ監督も
「実物のほうが演じた俳優(ベニチオ・デル・トロ)よりも
ハンサムな伝記映画はこれが初めてではないか」
と。言ってしまうほど(笑)
生き様、意志、そしてその容貌、
実際のゲバラを目の前にしたら
世界中の女性が彼に恋をすると思う。














