『チェ・ゲバラー人々のために』
監督・脚本 : マルセロ・シャプセスプロダ
ゲバラと共にキューバ革命を戦い、
革命成立後、政権に関わった人物や、
軍人として活躍した人物がゲバラとの思い出を語る。
人生の後半は彼の力を必要とする国の為に
キューバを去ったが、
キューバ人はやっぱり皆、ゲバラが大好き。
人に厳しく、自分にはさらに厳しく、
それでも人々に好かれてるんだよね。
キューバ人がゲバラの事を語る姿を見ていると、
「尊敬している」とか、「崇拝している」とかいうよりも、
もっと身近に「大好き」って感じが伝わってくる。
懐かしそうに革命の日々を語るかつての革命戦士達。
インタビューだけでなく、ちょっとだけキューバの生活の様子も
映像になってたので国の空気感がきた。
近代の英雄のいいところは、本人の実際の写真や映像が
沢山残っているところ。
そのことで距離がぐっと近づく。
あぁ、この人、本当に生きて闘っていた人なんだなぁって。
それでもキューバの建物や、
日がな街角に座っている人を見ると、
社会主義の限界を目の当たりにさせられる。
しかし最後のシーンで、
英雄ゲバラを称えて歌うキューバ国民の姿を見ると、
それでもキューバ革命・社会主義はキューバにとっては
絶対的に誇らしい歴史なんだと感動。
2011年4月にフィデル・カストロは弟のラウル・カストロに
政権の座を譲った。
キューバ共産党大会では
市場経済原理を部分的に導入する方針が確認されたが、
ラウル氏は演説で、
「社会主義を守り、より完全なものにするのが第1書記の使命だ。
決して資本主義への後戻りは許さない」
と述べたそうだ。
変化する社会の中で、英雄達が描いた理想は
社会主義という形でなくても良い方向に向かっているのかもしれない。

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