Pane e tulipani~パンとチューリップ~ -31ページ目

Pane e tulipani~パンとチューリップ~

楽しいこと好きなことを書いていきます。

先週、有楽町駅の前にヘリコプターが停まってた。


「ふわぁ~上げ上げへりこぷたーだぁ~。え゛!キラキラ


大人なので、平静を装いながらヘリの側へ。


パンダバスとラブホテル


おぁ~。かっこいい~ヘリコプターきらきら

ドクターヘリって書いてある。

なんで駅前にヘリが?

なぜなぜ?ぷうはてな

パンダバスとラブホテル


実は9月9日、救急の日だったそう。

それで、イベントをやってたみたい。

緊急時の応急処置講座もやってたらしい。救急車病院

私が見た時は、時間が遅かったので終わっちゃってたけど、

AEDの使い方とか、正しい心臓マッサージの仕方とかの

講習を無料でやってたんだって。ハート

事前に知ってたら、参加したかったなぁ。心配だよ~!

『人生ここにあり!!』


監督 ジュリオ・マンフィレドニア


パンダバスとラブホテル


1980年代 北イタリア・トリエステが舞台。イタリアピース

労働組合員のネッロは、ある日組合から移動を命じられる。

彼の移動先は、

精神病院から出された元患者たちの協同組合だった。病院


1978年にバザーリア法の制定で精神病院が閉鎖されたイタリア。

本作は、実話を元に撮られた映画です。映画


2009年のイタリア映画祭で上映された時に、

とても気に入ったので、また観に行ってきたの。はあと 笑


原題は「si puo fare」。

2009年のイタリア映画祭の時は

直訳して「やればできるさ」だった。

私は「人生ここにあり」ってタイトルよりも

「やればできるさ」の方が好き!!

「行けばわかるさ」みたいだからいのき先生ちゅんもじ


ではなく!!

「やればできるさ」の方が内容にあってるし、

この映画を語る上でキーになる言葉だもん。


精神病患者の話ということで、

「カッコーの巣の上で」のように重い内容かと思いきや、

まったく正反対。

デリケートな問題をここまで笑いを交えながら

提議している監督は天才だと思う。konatuきらきら


日本では精神病患者たちは、

身近に精神病患者が居ない人間の生活からは、

隔離されるように、隠されるように

生活している印象がある。


しかし、この映画の中では

一般人と同じ生活空間で生きている

患者たちの姿を映し出している。マリオアゲアゲ


解説では精神病患者とあるが、

みたところ知的障害者に近い人たちの物語のように思えた。


この映画の素晴らしいところは、

日本では障害者ゆえに一般的にはタブーとして扱われている問題を

明るく仕上げているところ。


具体的には患者たちの恋愛・性の問題について。


精神安定剤によって意欲が無くなり、

男性としての機能の衰えているという問題を抱えていることや、

障害者ゆえに理解しきれない性への知識、

障害者・患者達も健常者と同じように恋愛を望んでいるという事実。


でね、この映画の中では、

男性の患者を売春宿に連れてっちゃうの(笑)ぶっだんな


健常者でもデリケートな部分の話を、

あまりにも当然のように明るく切り抜けてる。

売春宿に行く前と、

家に帰る時の患者たちのテンションの違いが面白すぎた。

「やっぱさ、みんないっしょなんだよ」

みたいに差別意識がないところが素晴らしい。

男なんてみんな一緒(笑)かお・・・


以前、「セックスボランティア」という本を読んだんだけど、

障害者の性の問題は本当にタブーだって深く理解できる本だった。

でも、その問題に向き合ってる人が沢山いるっていうのも分かった。

何度も言うけど、

そこを笑い飛ばしながら解決するところがイタリアは素晴らしい。

セックスボランティア/河合 香織

もちろん理解の無い侮辱にあい、笑い者にされるシーンもある。
キレイ事だけじゃないというのも、
しっかり観客に分からせる映画だ。

患者たちを肯定するネロの姿勢も素晴らしい。


「意味の無い作業」から

「市場に参加する仕事」をする意識を

患者たちに持たせるために彼らと会議をするネロ。

意見を求められても


「なにもありません。」


という患者に対して


「ありがとう!重要な意見だ、今後の参考に出来る

                 『なにもありません』!」


と、意見として受け入れる。

その後も、突拍子の無い意見でもなんでも


「OK!やればできる!!やるぜ


とホワイトボードに意見を書いていく。

何でも


「OK!やればできる(si puo fare) えへ


「やればできる(si puo fare) にこ


「それも、やればできる(si puo fare) てへ


と答えるシーンは

観ている方もなんだか楽しい気持ちになる。


とにかく重くなりがちな内容なのに、

明るさが半端ない。

この笑いと明るさの表現の仕方を見ていると、

監督の映画や登場人物に対する愛情を感じる。


終盤シーンで「それは出来ない(non si puo fare)」と

シャレて台詞を入れたところも、センスが良い。


ストーリーの山場は想像通りの流れだったけど、

終わり方も良かったし、エンドロールの前のコメントにも感動した。


美しく楽しいだけのイタリアじゃなくて、

どの国でも抱えている問題を題材にして、

イタリアらしいやりかたで向き合っているのが素晴らしい!!



人生ここにありー公式ページー
http://jinsei-koko.com/



『ペッピーノの百歩』

監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ 

イメージと全然違う(笑)ふふふちーん


広報写真を見ると、

南イタリアの大家族に囲まれ、ペッピーノ少年が

友情や恋愛、家族、社会の問題にもまれながら

大人になっていくハートフルドラマかと思いきや!!ちゅけおんぷ。

全然違います。ちゅけ泣く汗


マフィアと関わりの深い一家に生まれながらも、

マフィアが支配する街の現状を変えようと、

命がけで反マフィア運動をする青年のお話。sssやってられん


ペッピーノ(ジュゼッペ)は実在した人物だそうだ。

本人の写真を見ると、主演のルイジ・ロ・カローショと

もともとの雰囲気がよく似てる。


ペッピーノの家から、

自分の叔父と父を殺したマフィアのボスの家までは、

たったの百歩。家  100  家

こんな小さな距離に善と悪がある。

警察すらもマフィアとの繋がりがある街。


マフィアの恩恵で生活が成り立っているような事実は

ゴットファーザーの最初のシーンを思い出す。


勧善懲悪では片付かない、

イタリアマフィア問題の複雑さも見て取れる映画だった。


マフィアとは手が切れず、息子を押さえ込むことも出来ない

お父さんの立場が可哀相だったなぁ。

「親を尊敬しろ!」

ってセリフがねぇ。本当に可哀相。


マフィアに頼んで店を出して、苦労して育てた子供が

反マフィアの共産運動に参加してさぁ、

耳を塞ぎたくなるような言葉でマフィア(ゆくゆくは父親)を

侮辱するんだよ。

あんなに頭が良くて可愛かったペッピーノが。

マフィアの中では針のむしろだしさぁ。


思い余ってペッピーノに掴みかかったシーンでは、

お父さんがペッピーノをボコボコに殴るのかと思ったら、

搾り出すように「親を尊敬しろ!」と言っただけ。

それでも息子を愛しているんだよ。

悲しすぎるよ。


そうそう、ペッピーノが

反マフィア運動・共産主義活動をしている部屋に、

チェ・ゲバラのポスターが飾ってあったんだよ。

ちょうど映画の舞台も1960年代ということもあり、

ゲバラを目指せという風潮も強かったのかな。


抗えない大きな力に立ち向かったという点では、

ペッピーノの活動は未熟だったとはいえ、

ゲバラ達の革命と似ている。

ペッピーノも死を恐れずに、ラジオや新聞、演説を行った。


最後は残酷なまでに殺されてしまうペッピーノ。

明らかに殺されたのに自殺で片付けようとする警察。

犯人はマフィアのボス・ターノなんだけど、

実際の事件でもターノが殺人事件の主犯として起訴されたのは、

ぺピーノが殺されて20年もしてからなんだって。


ペッピーノのお葬式には誰も来ない。

悲しみの中、家の窓から大通りを見下ろすと

ペッピーノの死を悼んで、街中の人が大行列を成して

行進してくる。


ペッピーノの活動が報われるラストシーンだった。


ペッピーノは、大きな暗闇に

針の穴ほどの小さな点を打ったんじゃないかな。

そこに出来た小さな光がやがて広がって、

大きなうねりとなって闇を小さくさせる。

映画を観終わって、漠然とそんなイメージが浮かんだ。


社会派の重々映画だったけど、

シチリアが舞台ということで、風景はとても綺麗だった。



ペッピーノの百歩 [DVD]/ルイジ・ロ・カーショ,ルイジ・マリア・ブッルアーノ,ルチア・サルド