昨日も書いた
沢井製薬の
エカベトNa細粒66.7%「サワイ」
への
アセタゾラミド
混入事件を
選手Aさんの側から書いてみたいと
思います。
彼は医師から処方された医薬品を
服用していました。
医師は
アンチ・ドーピングに対する知識があり
ドーピング検査にかからない胃薬を
出したのです。
ここで説明しておくべきなのは
医薬品とサプリメントの違い
医薬品には成分表示義務があり
何が入っているかわかります。
これを元に我々薬剤師は
ドーピング検査にかからないことを
判断します。
一方サプリメントは
あくまでも食品的扱いで
成分表示の義務がなく
我々も使用の可否を悩む場面が
多いものです。
これに関してはドーピング検査を
統括する
WADA(世界アンチ・ドーピング機構)
がサプリメントを使用すべきでない
という見解であることが
前提にあります。
これに従っているということです。
実際には大量のサプリメントが
選手達の間で使用されています。
しかし今回の事件は
本来使用可否の判断が下しやすい
医薬品で起こった事件
であると言うことが問題なのです。
話を元に戻すと
Aさんの県はアンチ・ドーピング活動が
とても活発な県です。
周囲のスタッフが連携を取り
彼をはじめとする選手達を
守っています。
ところがその彼に
ドーピング検査陽性の結果が・・・
スタッフ達は
「絶対におかしい!」
と思ったはず!!
そこで色々な要因を消していき
最後に残ったのがこの胃薬B
手元に残っていたBを
分析機関に出し
混入しているはずのない
「アセタゾラミド」が
混じってることを突き止めたのです。
潔白を証明するための執念
ドーピング陽性と判断され
この結果が出るまでは
彼は暫定処分で試合にも出られません。
2位に入った記録も抹消されました。
周囲のスタッフの努力が
実を結んだのですが
潔白が証明されるまでの
彼に対する一般の方々の目は
大きく変わったことでしょう。
辛い日々を過ごしたと思います。
さらにこの疑惑で
暫定的ではあれ処分されています。
消えてしまった2位の記録
これは戻ってきません。
スポーツは美しいものなんです
今回のような事件で
スポーツの尊さを
汚してはなりません。
今回の件は
僕らスポーツファーマシストには
どうしようも出来ない件ですが
この事を世間一般の方々に
知っていただくために
ブログを書くことは出来ます。
原因はまだわかっていませんが
1日も早くAさんが
笑顔で表彰台に立つ日を
祈っております。
これからも勇気ある彼と
彼の周囲のスタッフを
応援していきたいと思います。
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