論文紹介「生態系インフラがめざすこと」 | 印旛沼流域圏交流会

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2017年12月17日に開かれた里山グリーンインフラ市民フォーラム

https://ameblo.jp/inbameeting/entry-12343710083.html

では「グリーンインフラ」でしたが、もう一つ「生態系インフラ」という言葉もあるそうです。

 

以前、[ican:0656](2017年12月13日)の最後にちょっと書いた、東京情報大学の原慶太郎先生の論文を、もう少しきちんとご紹介させていただきます。

 

上記のicanでは、原先生がご自分でまとめなおした文(ちば環境情報センターニュースレター)を紹介しましたが、ここでは、その元の論文を先生から教えていただきましたので、そちらをお載せします。わかりやすく書かれておりますが、とても内容の深いものなので、必見です。

 

論文の1ページ目だけをお載せします。

「ビオトープ」という雑誌(日本ビオトープ協会の会誌)のNo.40(2017) の特別寄稿です(p.2p.5)。No.39No.40は全編が

http://www.biotope.gr.jp/journal/

からダウンロードすることができます。(他にもおもしろそうな記事が載っていますので、アクセスしてみてください。)

 

 

「グリーンインフラ」と「生態系インフラ」は、前者のほうが米国で1990年代半ばから使われ出した概念、後者は最近(2014年?)日本学術会議で提唱された概念だそうです。

 

生態系インフラのほうは、グリーンインフラから「人工的な緑地/水域」を除外して、生態系(自然・半自然環境)を活かすもののみを指す、とか。

 

でも、ほぼ同義である、という考え方もあるようです。

 

恥ずかしながら、私などは、「グリーン」と聞くと「緑=植物」と反応してしまうので、「生態系インフラ」のほうが本来の意味が伝わりやすいと思うのですが、めざすところは、どちらも同じなのでしょう。言葉の問題は別にして、とても大事な考え方だと思います。                  (おぐ)