こんにちは、いなざわです。
リウマチ患者さんが抱える問題の1つに食事が挙げられます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190924/22/inazawa-hiroki/74/b2/j/o1280085314598389019.jpg?caw=800)
リウマチは進行性疾患であり、完治が難しい病気であります。
そのためリウマチ治療では病状がおさまった状態である「寛解」を目指します。
寛解させて維持できる流れを作ることが最重要になります。
そして「寛解→維持」の状態を作るために必要なこととして、薬物療法など基本的なリウマチの治療を行うことはもちろん重要なのですが、それと同じくらい重要なのが、生活習慣の改善です。
どの病気にも言えることなんですが、体が悪くなるのは生活習慣が原因の場合がほとんどです。
だから病気を改善させるためには生活習慣改善は必要なのです。
そして体を作るのは食べ物なんです。
つまり食生活によって体の調子は決まってくるというわけです。
本気で「寛解→維持」を目指すなら、食生活の改善は必ずするべきでしょう。
今回は「【リウマチと食事】本気で寛解を目指すなら、必ず見直しましょう!」についてお伝えします。
リウマチと食事のことを考える時、以下の5つの視点から見ていくのがよいでしょう。
- 関節リウマチは消耗性の病気
- バランスの良い食事をしよう
- 低下した食欲を取り戻すために
- 肥満にならないようにコントロールする
- 摂取が必要な栄養素は
1つ1つ説明していきますね。
【関節リウマチは消耗性の病気】
関節リウマチはとにかくエネルギーが消耗しやすい病気です。
リウマチの人は単純にエネルギー自体も少なくなりやすいのです。
そのうえ自己免疫疾患のため、本来攻撃する必要がない体内の物質を異物と誤認識して攻撃してしまう病気です。
そのため、体内で無駄な攻撃を繰り返し、エネルギーを消耗しやすくなってしまいます。
食事では体力の低下を防ぐために、しっかりと十分な栄養を取っていくことが重要になります。
【バランスの良い食事をしよう】
基本的に関節リウマチの患者さんは、病気による食べ物の制限はありません。
ただ普通に考えて栄養バランスが偏った食事をする人と栄養バランスが良い人では症状のあらわれ方は全く違ったものになるでしょう。
体力低下しないようにたんばく質やビタミン、ミネラルなどに富んだ栄養バランスの良い食事をとることが重要になります。
理想を言えば、肉を選んだ次の日は魚にするなどローテーションさせたり、少ない量でも多くの種類の食品を使ったりすると良いでしょう。
煮たり焼いたり、揚げたりと調理法にもバリエーションがあるとなお良いでしょう。
一般的な日本食は栄養のバランスが良い食事と言われています。
【低下した食欲を取り戻すために】
「栄養をしっかりとっていきたいけど…」
このように考えていても、食欲が湧かないから食べられない…という人もいるでしょう。
「食欲が湧かない、だから食べない」という状態が続くと
食べるための力もどんどん弱くなっていくんですね。
すると余計に食べなくなるという悪循環に陥ります。
バランスが取れた食事は準備するだけでも大変です。
食べたくないと思っている人がそんなものは準備する気力も湧かないでしょう。
そこで重要なのが、食べるための準備を整えることです。
何か少しでも胃に入れると、おなかが働いて食欲が増すということってありますよね。
もし体が食べる準備ができていないのなら、
簡単に準備ができて、
とりあえずカロリーがとれて、
手軽に摂取できるもの
を食べたり、飲んだりすると良いでしょう。
なぜなら、このような人は栄養のバランスは二の次なんですね。
まずはエネルギーになるもの、食欲が湧くものを体内に入れることが先決なんです。
コーラでもカップラーメンでもなんでもけっこうです。
まずは食べられる準備を整えましょう。
【肥満にならないようにコントロールする】
しっかりと食事をとれる状態を作る。
そして栄養のバランスが良い食事ができるようになる。
これも重要なのですが、さらに肥満にならないようにコントロールすることも重要になります。
肥満があると関節の負担を強めてしまうため、症状が悪化してしまいます。
しっかりと栄養を取っていく必要もありますが、体重のコントロールも考慮に入れる必要があります。
ご自分の体格にあったエネルギー摂取をこころがけたいところです。
ただこればかりは今の体の状態、運動量、食事量、栄養バランスなど様々な要素が絡んでくるものになるため、すぐに見極めるのは難しいでしょう。
少しずつ経験し、あなたにとって最適な食事を見極めてください。
【摂取が必要な栄養素は】
たんぱく質
関節の痛みがあるリウマチ患者さんは運動不足により筋力が低下しがちです。
筋肉を作るたんぱく質を豊富に摂りましょう。
たんぱく質は肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などでとれますが、できるだけ魚でとるようにしましょう。
魚の中でも特にイワシ、さんま、サバなどの青魚には関節の炎症を抑える働きがあるといわれるEPA ( エイコサペンタエン酸 ) が含まれています。
カルシウム
リウマチ患者さんで注意したいのが骨粗しょう症です。
リウマチで関節がもろくなり、運動不足やステロイドなどを長期間使用していると骨粗しょう症になりやすくなります。
骨粗しょう症や骨折を防ぐためにもカルシウムを積極的にとるようにしましょう。
その際、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進させる作用がありますので併せてとりましょう。
カルシウムは乳製品、小魚、ほうれん草などの緑黄色野菜、ひじきなどの海藻類に、ビタミンDは魚、きのこ類などに多く含まれています。
鉄分
貧血もリウマチ患者さんに多い症状です。
貧血気味には鉄分の補給が必要です。
鉄分はレバーやひじき、貝類、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。
たんぱく質やビタミンCは鉄分の吸収をよくするので一緒にとりましょう。
いかがでしたか?
リウマチと食事についての基本的なことを述べさせていただきました。
ここに書いていあることをいきなりすべて実行することは難しいと思いますので、まずはできそうなことからやってみてください。
少しずつやってみて、慣れてくるとより多くのことができるようになってきます。
健康な体を作るためには、食事は一生の課題になります。
まずは簡単なことからでも取り組んでいくという姿勢が最も重要になります。
一度真剣に考えてみてくださいね!
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