こんにちは、いなざわです。

 
 
リウマチの患者さんにとって、頭を悩ませる問題の1つに日常生活での適切な活動量があると思います。
 
 
リウマチの特徴の1つに関節破壊があります。
そのため関節に過度に負担をかけてしまうと、関節変形を進行させてしまう恐れがあるのです。
 
だからと言って動かなければよいかというとそういうわけでもありません。
適度に体を動かさないと、それはそれで体は悪くなっていってしまいます。
 
なぜなら適度な運動を継続することで、関節の機能や筋力を維持することができるからです。
 
基本的には 主治医の先生に相談の上、無理のない範囲で運動を続けるのがベストです。
 
でも実際に何がベストであるかの判断はけっこう難しいですよね。
状態を維持向上させるための運動も必要な上、日常生活での活動も必要です。
 
オーバーワークになってもダメだし、動かなさすぎてもダメ。
そうなると、どこまで何をやったらよいのかわからなくなってしまいますよね。
 
 
今回は「リウマチで寛解状態を維持のための適切な活動量とは?」についてお伝えします。
 
 
リウマチ患者さんの適切な活動量はどのくらいなのか。
それは「動き方による」としか言えません。
 
 
例えば家事をするとします。
 
無意識に立ちやすい立ち方で家事をするのと、意識的に体への負担が少ない立ち方で家事をするのでは、同じ家事であっても全く意味合いが違ってきます。
 
 
立ちやすい立ち方というのは、体へ入る歪みを全く考慮しない立ち方になります。
そのため体への負担が大きく、それが続くと活動量の限界はすぐに来てしまいます。
 
意識的に負担の少ない動作や姿勢をすれば、活動量が増えても、限界になりにくくなるのです。
 
同じことをやってもちょっとした違いで負担の入り方は変わってくる。
そしてそれが活動量の限界を決定するということです。
 
そのことも踏まえて、
今回は「リウマチで寛解状態維持のための適切な活動量とは?」についてお伝えします。
 
 
お伝えしたい内容は以下の3つです。
  • 1日1回は全身を動かそう。
  • 体の負担が少ない動作や姿勢を身につけよう
  • オーバーワークのラインがどこか学習しよう
 
【1日1回は全身を動かそう】
必ずやってほしいことが「1日1回は全身を動かす」ということです。
 
体が治りやすい人とそうではない人の大きな差に体のネットワークの充実度が上げられます。
 
同じ治療を受けた場合、脳からの信号が全身にどれだけ波及するかはネットワークの充実度が関係しています。
 
治療で体に同じ刺激が入ったとしても、その信号が体のすみずみまで行く人と途中で途切れてしまう人では治療効果に大きな差が出てしまいます。
 
ではどういう人がネットワークがすみずみまでいきわたりやすいのかというと、よく体を動かしている人なんですね。
 
つまり、ふだんから体を動かしている人のほうが同じ治療を受けた場合に改善しやすい傾向にあるんですね。
 
そして継続的に全身を動かしている人は、体の歪みが入りにくくなります。
 
体が悪い人は必ずと言っていいほど体が歪んでいます。
 
1日1回でも全身運動をすることで、歪みが軽減しやすくなり、症状も改善しやすくなるのです。
 
 
【体の負担が少ない動作や姿勢を身につけよう】
普段から何も意識しないで体を動かすと、無意識で負担のかかる動作をしていることがほとんどです。
 
あなたは立ち上がるとき、立ち上がりやすい方の足を使って立っていませんか?
右足で立ち上がりやすい人は右足優位な立ち上がり方になりやすいんですね。
 
1回1回はそれほど大きな負荷にならないかもしれませんが、それが10回20回続いたらどうなるでしょう。
 
体のバランスはおかしくなっていきそうじゃないですか?
 
しかも無意識なんで、右足優位で立っているということすら思っていない
それが何年も何十年も続いている
 
当たり前ですが、立ち上がり以外の動作もすべてそうであるということ…。
 
この積み重ねはすごく怖いことですよね。
 
毎日の何気ない動作で体に負担をかけ続けているということですからね。
 
だからこそ体に負担の少ない動作や姿勢を身に付ける必要があるのです。
 
まずは立った時や座ったときの姿勢を意識してみるといいでしょう。
左右対称に立ったり、座ったりできるようになるだけでも体に入る負担は大きく変わってきますよ。
 
 
【オーバーワークのラインがどこか学習しよう】
 
体を動かすのは大事です。
 
でもそれと同じくらいオーバーワークにならないことも大事になります。
 
オーバーワークになってしまうと関節が炎症を起こしたり、倦怠感が強くなったりしてしまうからです。
 
せっかくリウマチの症状を和らげるために動いているのに、逆にリウマチの症状を強めてしまっては本末転倒です。
 
オーバーワークになるかどうかはその時の体調、天候、普段の体の使い方など様々な要素が関係してきます。
 
 
だから最初からオーバーワークのラインがわかるようになるかというと、それは難しいと言わざるを得ません
 
こればかりは経験を積んでもらって、ご自分で感覚をつかんでいただく必要があります。
 
オーバーワークになってしまったときに、なぜオーバーワークになってしまったのかを考えることが非常に重要になります。
 
 
 
いかがでしょうか。
リウマチで寛解状態維持のための適切な活動量にするためには、上記の3つが重要であることは理解していただけたでしょうか?
 
 
1日1回は全身を動かす。負担の少ない動作や姿勢を身につける。オーバーワークのラインを学習する。
 
 
これらを実行することで寛解状態を維持できる活動量が理解できるようになります。
 
ただ一人でこれをやるのは難しい部分も多いでしょう。
そんなときは是非専門家にご相談ください。
 
 

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