こんにちは、いなざわです。

 

私はリウマチのせいで歩けなくなる可能性がある人に対して、歩行能力を維持させて、快適な生活を送れる手助けをしたいと考えています。

 

なぜ私がリウマチにこだわっているかというと、それは過去にある経験をしたからです。

 

今回は「なぜ私がリウマチ患者さんの歩行能力の維持にこだわるのか。」についてお伝えします。

 

 

私は過去に訪問リハビリの仕事をしていました。

訪問リハビリとは、リハビリが必要な在宅の要介護者に対してリハビリを提供するお仕事になります。

 

その時にあるリウマチの利用者さんを担当することがあったのです。

その方をAさんとしましょう。

Aさんは両足と左肩に人工関節が入っていました。

 

人工関節を入れる前はどうしようもないほどの激痛に悩まされており、当時は人工関節にする以外の選択は考えられなかったとのことです。

 

リウマチによる変形や人工関節の影響で長時間の歩くことは難しく、外を歩くときは必ず付き添いの人が必要な状態でした。

一人で病院に行く場合は家の前から病院の前までタクシーを使う必要がありました。

 

つまりAさんの歩行能力は快適な生活からは、程遠い状態だったのです。

 

 

Aさんは私の前では、あまり弱音を吐くこともなく、しっかりをした受け答えをされる方でした。

当時の未熟だった私は勝手にAさんは今の体の状態を理解し、そのことを受け入れていると思い込んでいたのです。

 

 

人工関節には寿命があります。

現在はもう少し伸びているかもしれませんが、当時は人工関節の寿命は15年~20年と言われていました。

 

そして人工関節の寿命が来るころにはAさんの年齢的にも再手術は不可能であると、お医者さんに言われているとのことでした。

つまり人工関節が寿命を迎えた時、Aさんは歩けなくなってしまうということなのです。

 

そんなAさんがある時、泣きそうな顔で人工関節が寿命を迎えて歩けなくなった後の未来に対しての不安を吐露してきたことがあったのです。

 

 

私はAさんはすべてを受け入れていると思い込んでいたので、取り乱すほど不安を感じていたなんて知る由もありませんでした

 

 

そして当時の私はそんなAさんに対して、何も言うことができなかったのです。

ただ話を聞くことしかできませんでした。

この時ほど、私自身の力の無さを痛感したことはありませんでした。

 

何か良い方法はなかったのかと、今でもたまに考えてしまいます。

 

 

私は過去に歩けなくなるほどの膝痛を経験したこともあり、歩けなくなることの不安感、恐怖も身をもって体験しています。

 

急に歩けなくなるという可能性があるというのは、本当に恐ろしいものです。

 

リアルに5年後に歩けなくなるかもしれないという想像をしていました。

そしてその時に頭の中に浮かんでくるイメージが、若くして車いす生活を送る私の映像なんですよね。

 

 

歩ける人にとって、歩けるということはごく普通の当たり前のことでしかありません。

しかし、その当たり前が無くなろうとしている人にとっては、ただただ恐ろしい現実でしかないのです。

 

だからこそ、歩けなくなる未来が待っているAさんの不安や恐怖が痛いほどわかってしまったのです。

 

そして、同時に快適な生活が送れないレベルの歩行能力であったとしても、歩けなくなるという現実は本当に恐ろしいことなんだなということも痛感しました。

 

 

この経験があったからこそ、歩けなくなる可能性があるリウマチ患者さんを助けたいという思いが強くなりました。

だから私はそのような方の手助けをしたいと思ったのです。

 

リウマチ患者さんが快適な生活ができるように手助けしていくのは、そんなに簡単なことではありません。

 

 

それでも私は一人でも多くのリウマチ患者さんが快適に生活できるためのサポートをしていきたいと考えています。

 

 

 

ここで余談なんですけど、車いすになったからといって、人生がすべてマイナスな方向に行くとは限らないという思いをした出来事がありました。

 

たまたま機会があって原宿を歩いていました。

 

ナイキショップがあったんで、ちょっと見てみるかとと思って入ってみたんです。

 

そこに車いすの若い男性がいたんですよね。

オシャレをしてかっこいい靴を履いて、スニーカーのコーナーにいたんですよね。

 

おそらくこの方は何かしらの理由で歩くことはできないのでしょう。

歩くことができないにもかかわらず、スニーカーが好きで買いに来ている。

 

歩くことができないけど、スニーカーを履くことや人生自体をを楽しんでいるという事実になんかかっこいいなと感じたんです。(その人と話したわけではないんで、実際にどういうことを考えているかはわかりませんが…)

 

それもまた一つの生き方だなと…。

 

 

このブログではリウマチなどの病気の影響で歩けなくなる可能性がある人に向けて、役に立つ情報を発信していきたいと思っています。

 

定期的にアップしていきますので、興味がある方はこのブログをぜひフォローしてください!

 

ではでは、平和!