こんにちは
控えめな形成外科専門医
いなとみです🌾
裏ハムラが流行っているとはいえ
クマ治療について、
目の下の膨らみ、たるみを改善できる
ってことすら、
世間では
あまり知らない人も多いのが
現状です。
それでも
クマに悩み
改善方法として
自力で裏ハムラ法まで
辿り着く方は
本当に
ご自身のお悩みと向き合って
真剣に改善を望んでいるのが
とても良く伝わってきます
そんな中、
裏ハムラを受けたいと思って
きちんとした裏ハムラを
受けられない状況があるとしたら
とても残念です。
裏ハムラの適応の人はとても多く
裏ハムラだけで凹凸の改善ができる方も
多くいらっしゃいます
是非、
しっかりと正しい情報を発信し
適切な裏ハムラを行なっている
ドクターを選ぶところまで
こだわっていきましょう
ということで
裏ハムラだけで治療を行なった方の
症例紹介
の前に
ちょっとした
クマ治療のお勉強。
クマ治療には
脱脂、脂肪注入、裏ハムラ、切開ハムラなど
いろいろありますが、
どんなリスクがあるかご存知ですか？？
クマ治療後に生じる可能性のあるリスク、合併症、など
知らなくて術後後悔した。。とならないように
軽くまとめてみましたので流し読みで良いので
こんなのもあるんだなーってことをご理解いただきたいです
（症例だけ見たい方は下の方へ！！）
<クマ治療のリスク>
▶︎術後〜3日目
・出血 / 血腫
どんな手術でも術後48時間ほどは
再出血のリスクがあると言われています。
大体、明らかに片方だけ腫れます。
必要があれば血腫除去、止血 or 圧迫で経過を見ます。
血圧の上昇や血流の増加がリスクになりますので
できるだけ安静に過ごしましょう。
(術前からの血圧コントロール、
出血傾向になるサプリ、薬の把握も大事です)
▶︎4日〜1週間
・感染
感染の症状は、密閉空間でバイキンがある程度繁殖するまで
タイムラグがあるので、1-2日で腫れてる場合は感染ではないことがほとんどです。
逆に、5日前後で腫れが引かずに、赤み、痛み、熱感を伴う腫れがある場合は
感染を疑います。
傷を解放して膿を出したり、抗生剤の投与で改善を促します。
ちなみに
術後すぐのコンタクトレンズは、傷が開きやすくなるだけでなく
バイキンが付着してしまうリスクにもなるので、
1週間ほどは避けた方が無難です。
（私は少しでもリスクのある行為は推奨しません。）
▶︎1ヶ月〜長期
・窪む / 凹む
特に脂肪をとる施術だと窪み安いので注意。
窪まない治療としてハムラ法が選択されることが増えています。
・シワが増える
膨らみが改善した分、伸ばされていた皮膚にゆとりができて
実は元々あったシワが気になるようになるってことがあります。
ナノリッチやリジュランなど、ハリを出して対策しましょう。
・ものが二重に見える
これは膨らみの原因となっている脂肪を除去、移動する際に、
脂肪の間にある、目を動かす筋肉 "下斜筋" を傷つけると
目の動きに影響が出て、ものが二重に見えます。
しっかりと技術のあるドクターを選びましょう。
裏ハムラでは脂肪の腫れや牽引に伴って一時的に症状が出ることは
ありますが、3ヶ月以内に落ち着くことがほとんどです。
・内反、外反
皮膚を取りすぎたり、脂肪を引っ張りすぎたりすると
あっかんべーみたいな状態、外反を生じます。
皮膚や脂肪の緊張を緩めてあげる必要があります。
逆に粘膜が拘縮すると逆さまつげ、内反を生じます。
拘縮を解除または皮膚側を少し引っ張って
状態を改善してあげることが大事です。
・痺れ
手術後は、細かい感覚神経の麻痺がありますが、
1-3ヶ月でほぼ戻ってきます。
ハムラ法などで剥離を広くする場合、
眼窩下神経と呼ばれる太めの神経を傷つけてしまうリスクが
ありますが、その場合は、広い範囲で知覚が鈍くなります。
徐々に改善する場合、感覚の低下に慣れるなどで、
気にならなくなることが多いと思います。
（顔を動かす神経はもっと別のところにあるので
基本的に、顔の動きに影響が出ることは少ないと思われます。）
・タレ目
ハムラ法などで、脂肪を下に引っ張りすぎる、
皮膚を切りすぎる、筋肉の動きが低下する、
などが原因で少し垂れ目っぽくなることがあります。
これが過剰になった状態が外反です。
・涙袋が小さく感じる
涙袋は眼輪筋という、目を閉じる筋肉の収縮による膨らみです。
筋肉の切開などに伴い、涙袋になるところの収縮が弱くなることがあります。
また、元々、涙袋と脂肪の膨らみが重なっていた人は、
脂肪の膨らみが改善することによって、涙袋が小さく感じることがあります。
まずは、綺麗な土台を整えて（クマを改善して）、
ヒアルロン酸などで形を作ると
綺麗な涙袋が作れます。
リスクを避ける工夫はもちろん、
生じてしまった時に適切に対応できることも大事です。
不安な方はカウンセリングで確認してみてくださいね
それでは
本日の症例です
30代女性
裏ハムラのみで施術を行いました。
術前
膨らみと凹み、それぞれとても大きいわけではありませんが、
膨らみと凹みの間にある、
tear trough (ティアトラフ)と呼ばれる窪みが
影になって目立っていますね。
脂肪自体はそこまで多くないので、
取らずに移動
裏ハムラの良い適応です。
術前
裏ハムラのみ行なって
1週間
ちょっと腫れてますが、内出血は黄色っぽくて目立たない。
これくらいダウンタイム軽めの方もいらっしゃいます
1ヶ月
腫れも引いて綺麗な涙袋が出ています。
ぱっと明るい目元になりましたね
横からもどうぞ。
術前
膨らみと凹み。
1ヶ月
はい、綺麗。
靭帯をしっかり剥がして、
筋肉の動きを自由にして、
脂肪を的確に固定。
これが大事ですね。
その場、その場で適切な処理を選択して行くのが
いなとみ式の裏ハムラ
豊富な症例数と、形成外科での経験からできる技術です。
本日もご覧いただきありがとうございました
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