日本生まれのディープインパクト産駒サクソンウォリアーがベレスフォードS(愛G2)を快勝し2戦2勝 | いなりわんの競馬・徒然草~海外競馬情報と名牝・牝系~

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近年活躍している世界の名牝及び名牝系、輸入繁殖牝馬情報、海外競馬情報(欧州・北米G1レース)とを中心に書いて行きたいと思います。
たまに、一口出資馬に関すること。コメント少なくて寂しいので疑問、感想何でも良いので書いてください


2017年 ベレスフォードS(愛G2) 5頭
芝8ハロン、2歳、ナース競馬場(9/24)、賞金総額11.3万ユーロ
レース結果 (Racing Post.com)
1着:Saxon Warrior 1分46秒45 馬場状態:Fast 
 
2着:Delano Roosevelt 2・1/2馬身 
 
3着:Warm The Voice アタマ 
 


 道中は内目の3番手を進んだ1番人気Saxon Warriorは、逃げてペースを作っていた僚馬Kew Gardensに馬なりで並びかけると、R.ムーア騎手の仕掛けに反応し抜け出して快勝。
 他馬の騎手の手が激しく動く中、充分に待つ余裕があり先々が楽しみになる勝ちっぷり。

 2着には道中はSaxon Warriorのすぐ外に並走していた2番人気Delano Roosevelt
 3着にWarm The Voice、デビュー2戦目から3連勝していましたが連勝ストップです。



 勝利したSaxon Warriorは、8月27日にカラ競馬場で1マイルの未勝利戦でデビューし、3・1/4馬身差で快勝、このレースが2戦目でした。
 Saxon Warriorは9月30日のロイヤルロッジS(芝8ハロン、英G2)と10月28日のレーシングポストT(芝8ハロン、英G1)に登録がありますが、A.P.オブライエン調教師は今年もう一回使うかどうかは決めかねている模様。


 陣営は柔らかい馬場を心配していましたし、R.ムーア騎手Saxon Warriorに取って理想的ではないといっていましたが杞憂でした。


 この勝利を受けて来年の英ダービー(英G1)の長期前売りでは、タイロスS(芝7ハロン、愛G3)勝馬The Pentagonと並び単勝9~11倍の1番人気に推されています。



2017-09-24_Beresford Stakes(芝8F、愛G2) レース映像


Saxon Warrior(サクソンウォリアー)日本産 牡2(2015/1/26生)
 戦績:2戦2勝 (Racing Post.com)
  主な勝鞍:2017ベレスフォードS(芝8F、愛G2)
 血統:父*ディープインパクト、母*メイビー、母父Galileo (5代血統表)
 調教師:A.P.オブライエン(愛)、馬主・生産:クールモアグループ(出生地:ノーザンファーム)


 クールモアグループ自家生産馬。母を日本に送りディープインパクトを交配ノーザンファームで生まれた馬です。



 全姉のPavlenkoは9戦1勝と勝ち上がりはしているものの今ひとつですね。



 *メイビーは愛・英で9戦5勝、2歳時には5戦5勝モイグレアスタッドS(芝7ハロン、愛G1)など重賞3勝2011年欧州最優秀2歳牝馬に選出されています。
 3歳時はG1レースばかり4戦しましたが、英1000ギニー(芝8ハロン、英G1)3着が最高でした。
 引退後はすぐに日本に送られ、3年連続でディープインパクトが配合されました。
 2015年に本馬を産んだ後、アイルランドに再輸出されています。
(参考記事)
 「2011年モイグレアスタッドS(愛G1)はMaybeが5戦5勝でG1初制覇」
 https://ameblo.jp/inarione89/entry-11001571313.html 






 メイビー父Galileo×母父デインヒルという欧州の鉄板配合活躍馬が多数でていますが、クールモアグループとしては、この後に付ける種牡馬に頭を悩ましているようです。
 そこで日本で目覚ましい活躍を見せるディープインパクトを配合することにしたのでしょう。

 

[F1-t]
Cambrienne
―Cambretta
|―プルラリズム (父The Minstrel)・種牡馬
|―Ghislaine
||―マークオブディスティンクション 牡(父Known Fact)
||  1990クイーンエリザベス2世S(英G1)、1990クイーンアンS(英G2)、
||  1990トラストハウスフォルテマイル(英G2)、
||―Ahead
|||―Horatia 牝(父Machiavellian)
|||  2000ヴァイナリーマッチメイカーS(米G3)、
|||―Isadora
|||―*ゴールデンイエラ 牝(2005年 鹿毛)
|||―Opinion Poll 牡(父Halling)2011グッドウッドC(英G2)、
|||  2010ロンズデールC(英G2)、
||―Criquette
|||―Sky Song
||||―Laverock 牡(父Octagonal)2006伊ジョッキークラブ大賞(伊G1)、
||||  2006イスパーン賞(仏G1)、
|||―*キャンディス 牝(1998年)
|||―Flying Cloud 牝(父ストーミングホーム)2009リブルスデイルS(英G2)
||―Heady
|||―Salselon 牡(父Salse)2003エドモンブラン賞(仏G3)、
|||―*スミンガセディット 牝(2000年 鹿毛)
Critique 牡(父Roberto)1982ハードウィックS(英G2)
―Rose Red
|―Rose of Jericho
||―Archway
||―ドクターデヴィアス 牡(父Ahonoora)1992愛チャンピオンS(愛G1)、
||  1992ダービー(英G1)、1991デュハーストS(英G1)、
||  1991ヴィンテージS(英G3)、1991スーパーレイティヴS(英-L)・種牡馬
||―シンコウキング 牡(父Fairly King)1997高松宮記念(G1)、
||  1996富士S(OP)、1995クリスマスS(OP)・種牡馬
||―*ローズオブスズカ 牝(父Fairly King、1992生)
|||―ローマンスズカ2 牝(父Seattle Slew、1997生)
||||―スズカローラン 牝(父サンデーサイレンス、2002生)
||||―スズカローズマリー 牝(父アフリート、2003生)
||||―スズカスペンサー 牡(父クロフネ、2005生)
||||―スズカワグナー 牡(父ワイルドラッシュ)2008コスモス賞(OP)
|||―スズカフェニックス 牡(父サンデーサイレンス、2002生)
|||  2007阪神C(G2)、2007高松宮記念(G1)、2007東京新聞杯(G3)・種牡馬
|||―スズカジェット 牡(父アドマイヤベガ、2004生)
||―Rain Flower
|||―Sumora
||||―Maybe 牝(父Galileo)2011モイグレアスタッドS(愛G1)
||||  2011デビュータントS(英G2)、2011シルバーフラッシュS(愛G3)
|||||―Saxon Warrior 牡(父ディープインパクト、2015生)2017ベレスフォードS(愛G2)
|||―Dancing Rain 牝(父Danehill Dancer)2011英オークス(英G1)、
|||  2011ディアナ賞(独オークス・独G1)
|―Rose Garland
||―トーホウキング 牡(父Fairly King、1995生)
||―*アップルキッス 牝(1993年)
|―*エクセレントギフト 牝(父Seattle Slew、1987生)
||―Alleged Gift
|||―*スーヴェニアギフト 牝(父Souvenir Copy、2002年)
|||  2004ランダルースS(米G3)
||―ウインレガート 牡(父ブライアンズタイム、1999生)
||―エクセレントビコー 牝(2003年 栗毛)
||―ウインアルメリア 牝(2000年 鹿毛)
||―アスキットユミ 牝(2006年 黒鹿)

 

 

 

日本とは非常に縁の深い牝系ですね、
種牡馬として、プルラリズムマークオブディスティンクション
ドクターデヴィアスが輸入され。
外国産馬としてシンコウキングが活躍しました。


牝系もローズオブスズカは、Dancing Rainの母Rain Flowerの半姉ですね。
だから、スズカフェニックスDancing Rainはいとこなんですね。
他にもドクターデヴィアスシンコウキングのおばにあたる
エクセレントギフトが輸入されていますし、
エクセレントギフトがアメリカで残してきた娘の子
スーヴェニアギフトが重賞を勝って輸入されていますね。

 

スーヴェニアギフト
http://www.jbis.or.jp/horse/0000862128/

 

ローズオブスズカ
http://www.jbis.or.jp/horse/0000263045/