プリークネスステークス → Wikipedia
アメリカ三冠の第二冠目。
ケンタッキーダービー(ダート10ハロン、米G1)より、約100m短い9.5ハロンであり、出走頭数も少なくなるため二冠の達成馬は多いです。 1978年のAffirmed以降、2015年のAmerican Pharoahが三冠を達成するまでに37年の間隔が空きましたが、この間にケンタッキーダービー(米G1)とプリークネスS(米G1)の二冠を制した馬は13頭もいます。
出走頭数は10頭、ケンタッキーダービー(米G1)のちょうど半分。
最大目標がケンタッキーダービー(米G1)なため、中1週で出走してく馬は少なくなります。
勝馬Always Dreaming、2着馬Lookin At Lee、4着馬Classic Empire、7着馬Gunnevera、11着馬Henceの5頭。
別路線組は4頭ですが、いずれもケンタッキーダービー(米G1)出走馬に敗れた馬ばかり。
エピカリスが出走を予定しているベルモントS(米G1)へ向けても重要な一戦。
2017年 プリークネスS(米G1) 10頭
ダート9.5ハロン、3歳、ピムリコ競馬場(5/20)、賞金総額150万ドル
レース結果 (Blood Horse.com、Horse Racing Nation)
1着:Cloud Computing 1分55秒98 馬場状態:Fast
2着:Classic Empire アタマ
3着:Senior Investment 4・3/4馬身
そろったスタートから、1番人気Always Dreamingが先頭に立つが、その外にぴったりと2番人気の2歳王者Classic Empire。
少し離れた3番手内にCloud Computing。
最初の2ハロンが23秒16、半マイル通過が46秒81、馬場が悪かったケンタッキーダービー(米G1)よりややペースが遅い。
最終コーナー手前でAlways Dreamingの手応えが怪しくなり、外からClassic Empireが馬なりで先頭に立つ。
Classic Empireが先頭で最後の直線へ。
道中人気馬2頭を見る形でレースを運んでいたCloud Computingが、徐々にClassic Empireとの差を詰め、外から並びかける。
並ばれてからClassic Empireも粘り腰を見せるが、わずかにアタマ差Cloud Computingが先頭でゴール板を駆け抜けた。
3着にブービー人気のSenior Investment、レキシントンS(米G3)勝馬。
Always Dreamingは失速し、大きく離された8着に敗退。
勝利したCloud Computingは単勝14倍の6番人気と低評価。
今年の2月のデビュー戦を勝利した後、ゴーサムS(ダート8.5ハロン、米G3)はJ Boys Echoから3馬身半差の2着、前走はウッドメモリアルS(ダート9ハロン、米G2)はIrish War Cryから7馬身差の3着で、ケンタッキーダービー(米G1)を断念していました。
次走ベルモントS(ダート12ハロン、米G1)へ向かうかは、今週の様子を見て決定するとのこと。
Classic Empireは2着に敗れましたが、1番人気馬を真っ向勝負で負かしに行く競馬で地力のあるところを見せました。
前走ケンタッキーダービー(米G1)も外枠からで、前が残る展開を追い込んで4着。
この後は、ベルモントS(米G1)へ向かい、最後の一冠を狙います。
3着のSenior Investment、4着のLookin At LeeもベルモントS(米G1)へ向かう予定。
2017 Preakness Stakes(D9.5F、米G1) レース映像
Cloud Computing(クラウドコンピューティング)米国産 牡3(2014/4/29生)
戦績:4戦3勝 (Equibase)
主な勝鞍:2017プリークネスS(D9.5F、米G1)
血統:父Maclean's Music、母Quick Temper、母父A.P.Indy (5代血統表)
調教師:C.ブラウン(米)、馬主:Klaravich Stables, Inc. and Lawrence, William H.
2013年キーンランド・セプテンバー1歳セールにおいて、20万ドルで落札されています。
父Maclean's Musicは米で1戦1勝、最初で最後のレースとなったサンタアニタ競馬場ダート6ハロンの未勝利戦を7馬身差で圧勝。
その時の走破タイムは1分07秒44でベイヤー指数は114、これは2010年末にThe Factorが記録したトラックレコード1分06秒98秒から0.5秒ほど遅いだけのタイムでした(まぁ、The Factorは2歳未勝利戦でしたが…後に短距離G1・2勝を含む重賞5勝しています。)
ベイヤー指数114は未勝利戦としては破格で、Zenyattaの2010年BCクラシック(米G1)2着が113、2009年BCクラシック(米G1)1着が112でしたので、その高さがうかがい知れるところ。
1走のパフォーマンスと母Forest Musicが重賞3勝の名牝であったため種牡馬入り。
2014年産の今年の3歳馬が初年度産駒ですが、いきなりクラシック勝馬を輩出。
半姉*レディスウィフト(父ケイムホーム、2008生)は、2010年キーンランド・エイプリルセールにおいて、谷川ファームが30万ドルで落札し輸入され、外国産馬として走りましたがJRAで6戦未勝利2着3回、地方に転出しましたが10戦して未勝利、結局16戦未勝利と勝ちあげれませんでした。
繁殖牝馬としては、今年の3歳オロマップレディ(牝、父ケイムホーム)が初年度産駒になります。
母Quick Temperは米で26戦4勝、重賞勝ちはありませんがシルバービュレットデイS(D8.5F、米G2)2着、アーリントン・メイトロンH(D9F、米G3)2着、メイプルリーフS(D10F、米G3)2着、重賞2着3回とまずまず活躍。
2代母Halo Americaは米で40戦15勝、アップルブロッサムH(D8.5F、米G1)など重賞4勝、その他ステークス4勝の活躍馬でした。
おまけ
2011-03-19_Maiden Special Weight(D6F、米-未勝利) - Maclean's Music