芝2000mで行われる重賞競走。
ドバイワールドカップデーには、この距離のレースが無いためドバイターフ(芝1800m、首G1)かドバイシーマクラシック(芝2410m、首G1)の前哨戦。
2017年 ドバイミレニアムS(首G3) 10頭
芝2000m、北半球4歳・南半球3歳以上、メイダン競馬場(2/16)、賞金総額万20米ドル
レース結果 (Emirates Racing、Racing Post.com)
1着:Zarak 2分03秒73 馬場状態:Good
2着:Earnshaw 1・3/4馬身
3着:Promising Run 1・1/2馬身
馬群の真ん中よりやや前に付けた圧倒的1番人気のZarakが、最後の直線は外に出されて抜群の手応え、追い出されると残り300m過ぎで抜け出し、最後は抑える余裕の勝利。
2着には後方から追い込んできた地元UAE調教の6歳馬Earnshaw。前走アルラシディヤ(芝1800m、首G2)2着馬で、重賞2連続2着。2歳~3歳時はフランスで走りトーマスブリョン賞(仏G3)1着、クリテリウム・アンテルナシオナル(仏G1)2着などがありました。
3着に逃げ粘った4歳牝馬のPromising Run。前走アルラシディヤ(首G2)1着など重賞3勝の実績馬。
勝利したZarakは、フランス産フランス調教の4歳牡馬。
8戦8勝で凱旋門賞(仏G1)などG1・5勝し、2008年欧州年度代表馬に選出されたZarkavaの4番仔になります。
上の3頭は未出走で、競走馬としてデビューできたのは本馬が初めて。
デビューから2連勝し1番人気で出走した仏2000ギニー(芝1600m、仏G1)はThe Gurkhaの5着。
続く仏ダービー(芝2100m、仏G1)、ギョームドルナノ賞(仏2000m、仏G2)はAlmanzorの2着に敗れました。
その後、ムーランドロンシャン賞(仏G1)4着、ドラール賞(仏G2)3着で3歳時は終了。
今回が4歳緒戦でしたが、快勝し重賞初制覇。
2017 Dubai Millennium Stakes(芝2000m、首G3) レース映像
Zarak(ザラク)仏国産 牡4(2013/3/1生)
戦績:8戦3勝 (Racing Post.com、Emirates Racing)
主な勝鞍:2017ドバイミレニアムS(芝2000m、首G3)
血統:父Dubawi、母Zarkava、母父Zamindar (5代血統表)
調教師:A.ロワイエ-デュプレ(仏)、馬主:アガカーン殿下
父Dubawiは、種付料が公表されている種牡馬として世界最高額の25万ポンド(約3500万円)を誇る名種牡馬。
距離の長短、芝・ダート・オールウェザーなどの馬場を問わず活躍馬を輩出。
母は前述の通りの名牝で、おばのZarshana(父Sea the Stars)もミネルヴ賞(仏G3)勝馬。
今後の活躍次第では、将来的には種牡馬としても期待の高まる良血馬。
Mr. Prospectorの4×4、Northern Dancerの5×5、Mill Reefの5×5があり、これらのクロスになっている馬の入っている位置が父と母でほぼ同じという特徴的な血統表。
相似な血統を配合させる手法はよく見られるものですね。