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シュタイナーの霊的な修練はこの「薔薇十字系」の修行法です。


薔薇十字系の修練の特徴


シュタイナーの薔薇十字系の修練の特徴として、

・日常生活が最良の霊的な訓練の場と見なされる

というものがあるようです。


要するに、
集団で修行場で修行するというようなものではなく、
「日常生活と共におこなう」ということで、
さらにいえば、薔薇十字系の修行では、
社会や家庭の中で
通常の社会生活をきちんと営むことが
何よりも最重視されるそうです。


これについては以下のようにシュタイナーは強く述べています。


「ひとつだけ、どうしても守っていただきたいことがあります。
すなわち私たちは、
いま自分が置かれている人生の立場と義務から判断して、
自由に使うことが許される以上の時間と力を
訓練にあてるべきではありません。

神秘学の訓練の道をたどることによって、
私たちが一瞬でも、
ほんの少しでも、
日常生活の状況を変化させるようなことが
あってはなりません。」


何よりも優先するべきは、
「私たちのいつも通りの日常」なのです。


そして、

・目覚めた自我意識と健全な判断が重視される

というものがあります。


よくオカルト的な構図にあるような「目を閉じてトランス状態になったような状態で霊と交流する」というようなものではないのです。


瞑想のように目を閉じもしません。

「目を開けた状態」でおこなうのです。

普通の目覚めた状態の中で
霊的認識をおこなうというもののようです。


シュタイナーも本書の中で、
「目を開けていること」について強く書いています。


ここなどは、先日、
紫綬褒章を受章した漫画家のしりあがり寿さんの長編漫画『弥次喜多 in Deep』の中で、
古い地球が消滅した後に「新しい世界の天地創造」を始める弥次さん喜多さんが「目を開けた瞬間から新しい世界が始まる」場面を思い出します。


目を開けた弥次さんも喜多さんもすでにいわゆる物質ではなく、
霊的存在として江戸の町に再登場します。

そこにある世界は弥次さんと喜多さんが目を開けた時に生まれた「霊的な存在の江戸の町」であるといことになりそうです(もちろん、漫画にそんな説明があるわけではないです)。


話がそれました。
続けます。


薔薇十字系の修行でさらに大事なことは、

・論理的な思考の鍛錬を重視する
・個人の自由が徹底的に尊重される

のふたつだそう。


つまり、
ふだんの生活の中で、
絶対的な指導者がいるわけでもなく、
常に論理的に考え、
そして、自分と他人の自由を最大限に尊重する。

というものだと言ってよさそうです。


まあしかし・・・これは、
「論理的な思考の鍛錬」を別にすれば、
何となく私が若い頃から考えて実践していることとあまり変わらない感じはします。

つまり、私は、

・どんな集団にもリーダーは必要ない
・どんな集団にも最大に必要なのは個人の自由

だと考えて生きてきました。


私が若い時にやっていた劇団のようなものもすべてその主義でした。

リーダーなどいなくとも、
少なくとも表現行為や思想活動なら、
どれだけ大規模なものでもできます。


「リーダーがいないとできない」というのは
現代社会の
洗脳と暗示が強いと思われます。


今回のシュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』を図書館でちょっとだけ立ち読みしただけで、
「読もう」という気になったのは、
この「自由の尊重」と「絶対的な導師がいない」という部分を読んだこともあるかもしれません。


ここから箇条書きのような感じで、
薔薇十字の学徒がどのような修練を日常の中でおこなうかを記してみたいと思います。

別に「高次がどうのこうの」という
スピリチュアル的な意味で読むのではなく、
「ひとつの人間の考え方」として読んでも
十分なものだと思います。



さらに、シュタイナーは、
霊学において高次の認識に上昇するために身につけなければならない
「4つの特性」
というものにも言及します。


霊学において高次の認識に上昇するために身につけなければならない四つの特性


第一の特性


思考において真実と仮象のものを、
真理と単なる意見を区別すること


第二の特性


仮象のものと向き合ったときに、
真に実在するものを正しく評価すること


第三の能力


「十二弁の蓮華を育成するための六つの特性」で述べた、
思考の制御、行動の制御、
ねばり強さ、寛大さ、
信じること、冷静さを実践すること


第四の特性


内面的な自由に対する愛


長くなりましたが、ここまでです。


ところで、
高次に上昇する際に、学徒は
「境域の守護者」というものに出会うそうです。


境域の守護者


シュタイナーの記述によれば、
それは、それまで自分自身の中にいた美しさと醜悪さの姿を兼ね備えているそうなんですが、そ
の「境域の守護者」が語る言葉について、
シュタイナーは物語風に長く書いています。


シュタイナーの記す「境域の守護者」の言葉(物語風にしたもの)からの抜粋です。

何ページにもわたる境域の守護者」の言葉の記述の中のほんの一部です。


目の前に広がる暗闇を
自分自身で照らし出さなくてはならない、
ということを理解するまで、
あなたは私の境域を越えてはなりません。

あなた自身のランプに
十分に燃料が入っていると確信できないうちは、
一歩たりとも先に進んではなりません。

これまであなたが頼りにしてきた、
導き手たちのランプは、
これから先の未来においては存在しないのです。


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