●オープニングとラストシーン
映画冒頭、どこか荒涼とした場所で野々村(竜雷太)の手紙を読む正汽雅(有村架純)の姿から物語はスタート。「君がこの手紙を読む頃、私はこの世にいないだろう…」という一文より何か深刻な事態が起こった様子がうかがえる。時代は2014年11月の近未来。ストーリーはここから遡って2012年の夏に移り、スペックホルダー達との激しいバトルを描く。そして再び2014年に戻ると、荒廃した世界に佇む雅ちゃんの姿、その背後には朽ち果てた国会議事堂が…。
これはシンプルプランが発動された後の世界で、おそらく「ファティマ第三の予言」に記されていたことが起きてしまった、という状況なのだろう。劇中で志村美鈴(福田沙紀)が「ファティマ第三の予言は絶対に阻止して!」と当麻に頼む場面があったが、間に合わなかったのか?次回作では、人類とスペックホルダーの最終決戦(アルマゲドン)が描かれる?
「あの二つの啓示の後、私たちはマリア様のそばに左手に火の剣を持った天使がいるのを見ました。その剣はみるみるうちに火花を散らして燃え盛り、まるで世界を焼き滅ぼそうとしているかのように見えました」 「ところが、マリア様の右手が美しく光り輝くと、火の剣の炎は消えてしまったのです。そして、私たちはマリア様の光の中に、第三の神の啓示を見たのです」
●白い服の男
当麻のスペック発動を見て「その左手は歴史の必然だ」、「それともソロモンの鍵が目覚めるのか…?」と謎の言葉を呟く青年。白い帽子に白い服のこの男は、クローン・ニノマエをあっさり消し去り、「時の流れは戻せない。それができるのはソロモンの鍵だけだ」と意味不明なセリフを連発する(自らを「世界(セカイ)」と呼称)。
人智を超えた存在であり、遥か太古の時代から人類を導いてきたが、なかなか思い通りにならず、何度か世界をリセットしている模様(”ファティマの予言”に「白い衣を纏った教皇」という言葉が出てくるが、人類に警告を発したのもどうやら彼らしい)。能力を発動する際に左手の爪が白く光る。向井理がノンクレジットで演じているが、顔すらほとんど映らず実にもったいない使い方だ。
●ソロモンの鍵
ヨーロッパの古典的魔術書の一つであり、「ソロモンの大いなる鍵」と「ソロモンの小さき鍵」の2種類が存在する。そのうち「ソロモンの小さき鍵」は「レメゲトン」という5冊の魔導書から成り、その第一部が「ゴエティア」だ。つまり、「ソロモンの鍵」と「シンプルプラン」は何らかの関連があると思われる。
また、当麻の左手との関係性を示唆する描写もあり、『SPEC~翔~』のラストで津田助広が「当麻のスペックを封じた」とどこかへ報告していることや、白い服の男の「いかに彼女の力を封じようとも、時の修正力には逆らえない」などというセリフから、「シンプルプラン」の妨げになる存在なのかも?
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