10年前の写真 ③
京都・生八ッ橋 おたべ本館のおたべちゃんの双子の妹の巫女ちゃんの物語り…実話どす。

 この二人姉妹の実家は京都の由緒ある人形店で1972年の3月に誕生しました。ところがこの店は御所人形の老舗でこのように電動ロボットで動く人形は店になじまないと養女にだされたのです。その時の姉妹の年齢は3才、姉のおたべちゃんはおたべ本舗という老舗の看板娘に…。

 一方の妹は噂ではこれも由緒ある神社に養女として…しかし、この話は2人には知らされていませんでした。ある時、おたべちゃんがネットで遊んでいると1枚の画像が目に飛び込んできました。おたべちゃんは一瞬「へ~私いつ巫女さんの衣装を着たのかしら?」~たしかにテレビ出演やCMの撮影で色々な衣装は着たことはあるが…巫女さんだけは~と首をかしげていました。

 そこでその画像をブログに掲載していた私におたべちゃんからメールがあったのです。

「伊奈利さん、私の両親は否定していますが、私はどこかに私の双子の妹がいると信じています。どうか写真の巫女さんの神社を教えてください」

 し、しかし~私もそんな複雑な事情を知りながら軽々におたべちゃんにこの巫女ちゃんのいる神社を教えていいものかと悩んでいます。

★★★…京都にいらっしゃる、お客様をお迎えする看板娘を育てようということで、誕生した「おたべちゃん」。初代、おたべちゃんは、イラストのみでした。店頭にアイキャッチがほしいということで、1972年、首が電動で動く「おたべちゃん(2代目)」が出来上がりました。今でも、おたべの店頭でお客様にお辞儀をしている姿をご覧だけます。
居眠りしているの?と、よく聞かれますが・・・違います。お客様に「おこしやす」「おおきに」とご挨拶をしているんです。…おたべ本舗のHPから

★~どうですからまったくの一卵性双生児です…上が八ッ橋本舗の「おたべちゃん」下が妹の「巫女ちゃん」来年のお正月もどっかの神社で巫女さんをやっています。
(このコラムは10年前の2013年8月に書いたものです)
※それからもう10年諸般の事情で未だにこの姉妹の対面は実現していません。どうかテレビ局のご協力でこの姉妹の涙の対面を企画していただけたら幸いです。尚、巫女ちゃんがある神社に展示されるのは年末〜1月末ぐらいです。

伊奈利🦊⛩️