小説 働く女性たち その10 おとこともだち 佳織・自宅火葬 10万円(続編)でもやっぱりおかしい…



自宅火葬 10万円という記事が大反響…でもなにかおかしい?

 葬儀屋さんの看板の他にも16日の京都新聞の広告にも大きく宣伝されていた。この葬儀屋の作戦か?舌足らずの広告を掲載する京都新聞も同罪になる。

 これこの葬儀屋のHPでよく読むと、自宅での葬儀と火葬場での火葬で10万円という意味なんです。これを略して「自宅火葬 10万円」としているが、日本語を知らないのか?たとえば、自宅が放火されてその犯人が逮捕されたことを「自宅放火 逮捕」と記事にする?これを読んだ人は誰でも犯人はこの家の人と思うでしょう?

 こういうあいまいな広告を出す企業というのもブラックというのかもわかりません。まだ違う意味にも取れます「自宅火葬 10万円」とは、自宅から火葬場までご遺体を運ぶ運賃が10万円というプランです。他に市の火葬場の火葬料、自宅の葬儀、遺族の往復のハイヤー代、骨壷、生花、ドライアイスなどで合計200万円というかもわかりません。





ドキドキ小説 働く女性たち おとこともだち 佳織 その10


 全国チェーンの讃岐うどんは安くてなかなか旨い!ここもやっぱり正社員は1人か2人で残りはパートやアルバイトになる。すき家のパートの盛り付けをするパートの女性もすばらしい腕を持っているが、この讃岐うどんの盛り付けをする女性たちもすばらしい技術を持っている。他の部署の女性もよく訓練されていて無駄がない働きをしている。

 そういう意味では男性より女性の方が技術職に向いている気がします。しかしながら女性の機敏な働きを評価する夫は少なく妻の働きを単なるパートとして馬鹿にする亭主も多い。その原因はやはりパートという身分と賃金の安さになる。どんなに一生懸命働いても一番身内に近い旦那が評価しないのだから心は旦那からどんどん離れていくがそれは決して見せない配慮をする利口な女性が増えています。

 私が週に2回はいく讃岐うどん店のパートの昼勤務が終わるのは午後3時~4時が多い、これはまだ子供が小さいからで保育園や学童に迎えにいかねばならない女性です。ある時、節子さんというパートが仕事が終わったのか私服で迎えにきた車に乗ったのを発見した。それで次の日に節子さんに聞いた、
「あれ、迎えに来ていたのは旦那なの?」
「ちがうちがう~あれは男友達~よ」
「おとこともだち?昼間から堂々と不倫?」
「あんな~伊奈利さん、不倫というのは愛とか恋でドロドロしたものでいずれ憎しみあって両方が傷つくの、友達というのはその反対で色々話を聞いてもらう人なの」
「し、しかし、もし酒に酔った勢いでHなんかしたらそれは不倫やで~」
「いえ、それは不倫ではなく友情よ!伊奈利さんだって色々あるでしょう?」

 たしかに私も色々あったが、それらのことがすべて不倫で相手や私がそれで苦しんだことは一度もない、しかも旦那も知らないから家庭は平和そのものだ。節子さんらが仕事で見せるあの芸術的な技術を生活に生かしていることになる。そして節子さんは、
「伊奈利さんも女友達がほしかったら紹介するよ、誰がいい、あっ、分かった、佳織ちゃん…ネ」
「いやいや、佳織ちゃんも亭主持ちだから、不倫やで…」
「ほら、まだ分かっていない、おとこともだち…佳織ちゃんも旦那のことで色々悩んでいるの、それを聞くのも不倫なの?」

 こうして佳織さんとデートをすることになったが、お互い車はなくママチャリで桂川河川敷のサイクルロードを嵐山まで走っていた。佳織さんは走りながら、
「旦那は暴力こそ振るわないが口の暴力がすごいの、特にお酒を飲むと信じられないほどの悪い言葉で私をネチネチと…これ以外はよく働くし子供にもやさしい、子供のためにも辛抱しなければならないと歯を食いしばっているの、でも…それで私の人生を後で後悔するのだったら嫌だし…」
「あのね~口の悪い男というのは相手からの反論がないからイライラしてさらに挑発するものなの、だから佳織さんもこれに負けないほどの暴言を吐いたら旦那は喜ぶと思う…」
「へえ~伊奈利さんそんなものなの?」
「そう、暴言の練習をしょうか?こういわれれば、こういう反論をする練習」
「えっ、それっていいね~でも、ここでは…」

 と堤防の上を見るとそこには「嵯峨野」というラブホテルがあった。そしてママチャリを2台綺麗に並べて部屋に入った。そしてビールを飲みながら佳織さんの話を聞いていた、
「節子さんもそうだが、他のパートの女性たちの仕事がテキパキできるのは旦那に不満がある人ばかりなの、特に注文を聞いて瞬時に盛り付けする至難の技をしている間はなにもかも忘れられるからなの」
「そうか~あれは慣れとかではなく、怨念なの?」
「そう、だから幸せな女性は盛り付けなんかは絶対にできないの…」
「そやね~こんな話を安部首相に聞いてほしいネ」

 というと佳織さんは腹を抱えて大笑いしていたと思うと今度は涙をポロポロ流して私に抱きついてきた。そのあくる日に店にいき佳織さんに「肉うどん」を注文するとその丼には肉が山盛りになっていた。
(その10話完)


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