〇きっかけ

 これまでの香りの学習の中でアロマやお香について調べてきた。その中でもブラックペッパーやシナモンなど、料理のスパイスとして親しまれるものも多くみかけた。よって、料理における香りづけの役割を担うスパイスについて詳しく知りたくなった。

 私の住む栃木県にはスパイスを加工しているGABANの関東工場がある。そこで、工場見学を通してスパイスについて学ばせていただくことにした。

 

○ハウスギャバン株式会社 関東工場

 

 ギャバンの関東工場は栃木県足利市大月町にある。ショッピングモールのアシコタウンのすぐとなりにある。

 

 工場見学は5名~の受付とのこと。私一人だけでは見学できないので、どこかのグループに混ぜていただくことができないか受付の方に相談した。受付の方が同行OKのグループを見つけてくださり、見学をすることができた。

 

 今回一緒に見学させていただいた方々はお料理教室のみなさんとのこと。めっちゃいい人たちだった。私に学びの機会をくださったギャバンの方とお料理教室の方には感謝してもしきれない。しかも工場見学の費用は無料である。

 

 工場のエントランスをくぐったとたん、何とも言えないスパイスの香りが立ち込めていた。さあ、これからスパイスのお勉強が始まるぞ!とわくわくしてきた。

 

○工場長のスパイス講座

 

 工場見学の前に、工場長からスパイスの効果や、輸入先、生産される現地ではどんな作業を行われているか詳しい講義を受けることができる。

 スパイスはやはり海外からの輸入が主流。(日本の気候では栽培が難しいものが多い。)ちなみに、輸入された胡椒が流通する以前は、小麦粉にトウガラシを加えたものを胡椒としていたらしい。

 

○工場ラインを見学

 

 実際にスパイスを加工している工場のラインをガラス越しに見学できる。先述のようにスパイスは海外から輸入されるものがほとんどである。よって、工場に届くスパイスの中には異物が混入していたり、かけていたりするものもある。工場では機械をつかって、スパイスの異物の除去、選別や殺菌を行う。

 

○スパイスディスプレイ

 

 工場には約30種類のスパイスディスプレイがあり、実際に香りを試すことができる。胡椒やバジルといったおなじみのものから、チャイブやナツメグといったマニアックなものまで多数とり揃えられている。

 一般には販売されていない企業向けのスパイスも展示されている。私はサラダにかけてドレッシングの代わりにするというサラダスパイスが気になった。コンソメのようなバーベキュー味のポテチのような香りがして食欲がそそられた。

 

○おみやげ

 

 最後に工場長直々にカレー粉を作っていただいた。カレー粉を作る際のスパイスの香りを一つひとつ嗅がせていただいた。カレーそのもののような香りから、辛味のあるもの、苦みのあるものなど様々で、これが混ざり合うとカオスになってしまうんじゃないか?と心配になった。結果はこの上なく上品なカレー粉となった。このカレー粉はおみやげで少々いただくことができた。

 

〇ふりかえり

 お土産のカレー粉を、普段作っているカレーに一さじプラスしてみたところ、いつもより格段に風味がよくなった。お料理教室の方によれば、ヨーグルトに絡めてタンドリーチキンにするのもいいかもしれないとのこと。学びあり、香りあり、おみやげありの大満足な工場見学であった。

 

スパイスについての学びは長くなりそうなので別記事で紹介する。↓

 

お香作りを東京で体験してきました。スパイスがお香の材料になっていることも。↓