拙著 「境界に生きた心子」 は あくまで、ボーダーであった心子の 恋人として、
彼女の傍らにいる 立場から描いたものです。
拙著を読まれて 手紙やメールをくださったり、ブログに書き込んでくれている 方々の中には、
ボーダーの人の ご家族やパートナーなど、
「境界に生きた心子」を読んで 助けられた,癒されたと
言ってくださる人たちが 多くいらっしゃいます。
苦しい思いをしているのは 自分たちだけではなかった ということが分かり、
救われたとも言ってくださいました。
それに対して ボーダーの方ご本人や、
そういう傾向のある方 (または 心に傷を持っておられる方) が 拙著を読まれた場合には、
人によって 感じ方が顕著に異なるようです。
自分と同じなので、とても共感,感動して 涙が止まらなかったという方も多く、
自分の言動の意味や 相手の気持ちも理解できた、という方もいらっしゃいます。
一方、自分とダブってしまい 読むのがすごく苦しいとか、
非常に傷ついたり 怒ったりする方もおられます。
フラッシュバックやパニックを 起こしてしまう場合もあります。
そういう両極に分かれるのが ボーダーの方の特質なのかもしれません。
ボーダーの方が 拙著を読まれる際、どちらに感じられるか分からないので、
どうか予め くれぐれもご了承いただきたいと 思っている次第です。
以上は 当ブログの書庫 「境界に生きた心子」 の中の、
『「境界に生きた心子」(新風舎・刊) の紹介』
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/15938276.html )
の 記事でも触れましたが、
ボーダーの方の 心の健康を守らなければなりません。
どうぞご留意を よろしくお願いいたします。
それから、ボーダー以外の人間には ボーダーの苦しみは分からない という人もいました。
もちろんその通りで、拙著では、
一番苦しんでいるのは ご本人であり、
その本当の苦しみは 僕には分からない という立場で書いています。
ただ ボーダーの人の傍らにいる人間にとっても 苦しみは大きく、
捨ておくことができないというのが、このテーマの難しい問題です。
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