2023年12月末から、香港・ランタオ島にあるFa Hong monasteryにて行われたインサイト・ダイアローグ(智慧の対話/対話瞑想) リトリートに参加しました。(Insight Dialogue Community)


日程は、
12/22-26 初心者向けコース
12/24-31 経験者向けコース
1/1-1/2 ファシリテーター向けコース

初心者向けコースの途中から経験者向けコースまでは香港で参加し、ファシリテーターコースは日本に帰ってからオンラインで参加しました。


以下、概要です。

 


リトリートの言語は英語で行われ、初心者向けコースに限り中国語の通訳があった。

経験者向けコースは中国語通訳がなかったが、英語が私と同じくらいかそれより難しい人もいた。


インサイト・ダイアローグ(Insight Dialogue、以下ID)は「話すこと」「聞くこと」を瞑想の主な手段にするので、言語による壁はかなり出てくるが、それでも参加するほどの価値を見出している人がいるということだと思う。(自分も含めて)


先生はカナダ人のデイヴ、ブラジル人のベスで、参加者やスタッフはほとんどが香港、中国本土在住者。

香港の大学で学ぶミャンマー人のお坊さん4人、香港に長年住むチェコ人やカナダ人、日本に住んだことのある人も3人いた。
この多国籍感がなんとも居心地がよく、また1年以上前からオンラインIDグループで一緒に練習してきた仲間たちにも会え、途中参加でもすぐに溶け込むことができた。


参加者は初心者向け、経験者向け、それぞれ20人程度。

食事は素晴らしく健康的で美味しいベジタリアン料理。

 

費用は3食付で1泊250香港ドル(約4500円)。この金額は、物価の高い香港でキッチンスタッフを雇ったり、電気水道食事諸々を賄う最低限のコストだ。

もちろん、リトリート後には先生やお寺に寄付することができる。

リトリートの全てを取りまとめる香港人のジェシカは、長年瞑想(insight meditation) を練修し、教えてきた人だ。

私のIDイントロコースの先生でもあり、今は月2回のグループ練習を一緒にしている仲間だ。

リトリートは素晴らしくオーガナイズされていて、スタッフの方々のサポート、大自然に囲まれた環境、考えられた食事、良く構成されたスケジュール等、ジェシカやその仲間たちの努力に私たち参加者全員が感謝せずにはいられなかった。
 

 

お寺の屋上からの眺め。大都市が見える。夜景がすごい。

 

屋上からの逆方向の眺めは大自然。大都市と大自然がすぐ隣にある。

 

お寺の建物と屋外食事スペース



次は実際のリトリートの内容や、初の対面でのインサイト・ダイアローグの経験について書きたい。
 

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【以下、番外編】

12/26午前に初心者向けコースが終了し、次の日に始まる経験者向けコースまで時間があった私たちは、午後に近くの彌勒山までトレッキングに出かけた。

 

3人のお坊さんとスタッフ兼参加者のアンジェラ、私の5人。

山の頂上まで行って帰って往復3時間と聞いて一瞬迷ったが、今回観光の時間が全くないし、行くしかない!と決めた。

 



香港に長年暮らすアンジェラは香港のほぼ全ての山を登り尽くしたエキスパート。

香港の大学で学ぶお坊さんたちも、ミャンマーのシャン州という山岳地帯出身なので、山登りが大好きだ。

私は山は登るより見るのが好きだが、たまには登る。

出発が3時過ぎていたので割と急ぎめで登った。途中ショートカットとか言って藪の中を進んで迷ったのも楽しい思い出。

迷った後はちゃんと正しいルートに出られた。

彌勒山山頂までフェイクピーク(偽山頂)が2箇所あり、それぞれ止まって休憩。


山頂からは香港国際空港や、昂坪行きケーブルカー等が見えた。

 

本土へ続く橋

 

巨大な大仏。香港プラムヴィレッジもその辺りにあると教えてもらった。


お坊さんが、楽しそうに笑ったり話したりしているのを見ると嬉しくなる。

お坊さん同士だとジョークもいっぱい飛び出すし、なんとも微笑ましい光景。


帰り道、一番年長者(と言っても若い)のVenerable Nandaから、吉祥経の英訳を教えてもらいながら歩いた。

リトリート中、お坊さんたちが毎朝チャンティングでパーリ語で吉祥経を唱えてくれていたからだ。

38の吉祥の内容に加え、お坊さんから直接教えてもらえたことに感動しながら、お寺に帰着した。

吉祥経をまた自分で読もう。