潮流 | フィギュアスケート応援(くまはともだち)

フィギュアスケート応援(くまはともだち)

氷上で華麗で過酷なスポーツ。
がんばるすべてのスケーターに敬意を✨⛸✨
羽生結弦選手の演技で涙がこぼれます。
情報発信目的ではなく思いを綴るブログです。
正しい情報を欲しい方は公式サイトなどでご確認ください

潮流ー意図的に起きること

記事アンドレイ・シモネンコ(RIAノーボスチ スポーツ特派員)

 

 

世界選手権で優勝したマリニンの

フリースケーティングプログラムを見てみよう。

そこに何が見えるだろうか?

エネルギーを節約するために、

ジャンプからジャンプへとゆっくりと滑る。

 

感情を排除し、テクニックに集中する - YES。

シンプルな "レベル "のスピン - YES。

見事なグライディング - NO。

最高レベルの音楽性と振り付け - NO。

 

では、なぜマリニンは演技構成点で

90点を獲得したのか?

現実的に考えて、ジャッジは、

ジャンプを機械的にこなすことでしか

点数を稼げないこのスケーターが

同じような評価で

新しい羽生だと、

フェルナンデスになった

とでも言いたいのだろうか?

 

前述したレジェンドたちの

芸術作品のような卓越したプログラムを

忘れてしまっていいのだろうか?

 

今、氷上を最低速度で走ることを

正当化するような音楽を見つけるのは簡単。

目指すべき新たな基準はあるのだろうか?
 

1年前、埼玉で開催された世界選手権の

フリースケーティングプログラムで

マリニンも4回転アクセルを含む

6本の4回転ジャンプを跳んでいたことを

思い出そう。しかし、まず第一に

その時ジャッジは彼のすべてのジャンプを

きちんと評価し、アンダーローテーション

をつけた。つまり、今シーズンの

世界選手権よりも10点低かったのだ。

 

あれから何が起こったのか。

イリヤはこれほど早く、偉大な

マスターのようなスケーティングを

身につけたのだろうか?

 

もちろん、誰も進歩する権利を

否定されるべきではない。

 

だが、これは決して、わずか12カ月で
歴史上最高のスケーターのレベルの
芸術性の点数を選手にもたらす
プロセスではない。
 
他に何かあるのだろうか?

積極的なPRキャンペーンが功を奏した

可能性を感じずにはいられない。

 

4回転アクセルを過小評価した

ジャッジを批判するインタビューは多い。

彼だけではない。

「大量の4回転ジャンプには

多くのエネルギーが必要で、

これはもちろん評価されるべきだ」

と、アメリカ人選手の代理人である

アリ・ザカリャン氏は1年前、

RIAノーボスチ紙に語っている。
 

しかし、今のところルールは

違うことを言っている。

 

フィギュアスケートは全体として

評価されるべきだというのだ。

 

そしてそのために、技術点と

演技構成点の2つがある。

しかし、それらも今や

それほど明確ではない。

 

GOEボーナスについて議論したり

アメリカの選手のジャンプにアンダー

ローテーションやプレローテーションが

ないか虫眼鏡で見たりすることはできる。

 

しかし、マリニンの世界記録が

虚構であることに気づくためには、

そんなことに時間を費やす必要はない。

 

プログラムの3つの要素である構成

プレゼンテーション、技術の

それぞれを取り上げ、氷上の

アメリカ人スケーターの演技で

見たことをそれらに当てはめる

だけで十分なのだ。

そこには、ジャッジが

新世界チャンピオンに惜しみなく

浴びせた「9点」を見ることはできない。

一部抜粋ざっくり意訳終わり

ーーーーーーーーーー

 

 

アンドレイ・シモネンコさんの記事を

読んだ後に、昨年のアリ・ザカリアンさんの

インタビューを読むといろいろ考えさせられます

ご紹介します。

2023年6月23日のインタビュー

 

QFaOIはどんな雰囲気ですか?

 

アリ・ザカリアン:最高だよ。日本のミュージシャンと一緒に素晴らしいショーを楽しんでるよ。空にはたくさんのスターが輝いてるし、もちろん羽生結弦がトップさ。会場は満員御礼で、みんな文字通り氷の上で大興奮してるんだ。

Q今後、結弦のような才能が現れる?

結弦みたいな才能があり、あんなにパワフルなエネルギーを持つ人はなかなかいないと思う。羽生は唯一無二で、見る人をすごく魅了するから。彼のパフォーマンスは見てる人に魔法をかけるようなものさ。もちろん、彼自身からも大きなエネルギーが感じられるよ。

Q彼と一緒に仕事をするのはどんな感じ?

彼は本当に素晴らしいプロフェッショナルなんだ。まさにそれがすべてを物語ってるよ。練習にも積極的に取り組んでるし、ショーでは最高のパフォーマンスを見せてくれる。最低でも2回は4回転を決めるんだ。観客の期待に応える、本当に素晴らしいスケーターだよ。

 

 

私たちのスポーツはジャンプだけではないと彼らは言います。しかし、アイスショーの終わりに何が起こるかを見てください。男たちが出てきて、それぞれがウルトラCをデモンストレーションします。笑顔でスピンを見せる人は誰もいなくて、全員が本物の4回転ジャンプや3回転半ジャンプを跳びます。これらこそが本当に大切にされているものなのです。残念なことに、私たちのスポーツの舵を握っている人の中には、このことを理解していない人もいます。ウサイン・ボルトが100メートル走を走ったり、マイケル・フェルプスが泳いだりするとき、彼らがどのように微笑むか、どのようにつま先を引くか、またはどれほど背中が美しいかは関係ありません。記録を打ち立て、結果を示すことが重要です。したがって、もちろん、私は過去のシーズンに対して多少の失望を感じています。結局のところ、イリヤは世界選手権で史上初めて4回転アクセルを跳んだのです。彼が最もクリーンだったことは誰もが知っていますが、彼を0点と1点で評価する人もいました。彼らは、これが莫大なエネルギーを必要とするジャンプであることを理解していません。そして、この要素を過小評価することは、私にとって今年の混乱です。実際、世界選手権で日本で初めて4回転半を決めたイリヤ・マリンンという選手がいるということが正しく世界に伝わり、その要素が普通に評価されれば、我々のレベルはさらに上がるでしょう。地球規模のスポーツですから。今ではファンがフィギュアスケートを見ていますが、フィギュアスケートを見るには観客が必要です。そうすれば人気もお金もスポンサーもつき、将来的にはすべてうまくいくでしょうこれがマーケティングです、残念ながら今の状況では非常に不十分です。イリヤのジャンプがそれに値するほどの注目を集めれば、アメリカのフィギュアスケートにスポンサーが集まるでしょう。ロシアではここ5~6年、フィギュアスケートが非常に人気があります。これは他の国では当てはまりません。日本では羽生結弦の存在により人気が高まっています。ですが、世界がイリヤのことを知れば、それはフィギュアスケートコミュニティ全体にとってプラスになるんです。ロシアや私たち、そしてすべての人にとっても、このことがマーケティング戦略としてどれほど重要であるかを理解していません。これにより、コミュニティ全体に莫大な収益がもたらされます。
一部抜粋ざっくり意訳終わり

今大会の結果は、まさにアリさんの

 

イメージ通りになっているなと感じてしまい

おめでとうというよりも、なんというか

複雑な思いが強くあります。

アリ・ザカリアンさんはロシア選手を海外の

ショーに出演させること、そういった

マネージメントを仕事としていました。

しかしコロナ禍とロシアによるウクライナ侵攻で

多大な損失を負っていたことも明かしています。

アリさんはソチ五輪直前のアルメリア合宿

(砂まみれの極寒リンク)を紹介した人物でも

ありましたので、良いイメージをもつことは

なかなか難しいかもしれません。

このインタビューからも「新たにスターを

作り、莫大な収益をもたらしたい。そのため

のマーケティングだ」とはっきり述べており

そのマーケティングをいったいどれだけの

人に、組織に働きかけたのかな?と思うのです。

 

ISUは一人のスターが競技会を去り

収益が著しく減少したとレポートを発表

していました。

ISU競技会のスタンドの空席の多さ。

感じる危機感。スターを作り出すこと。

急務だったと思います。

 

ですが、それはやっぱり根本的な解決に

なっていないのではないかと思います。

 

スターは作り出すものではないのです。

スターは自ら輝くもの。

 

観客を引き寄せるのは何か。

 

その一番大切なものを置き去りにしている

ように感じてならないのです。

この先、どのようにコミュニティが

活性化していくのか、

それとも衰退していくのか

 

マネージメントをする者の功績ではなくて

スケーター自身が、議論の余地もないほどの

見る者を納得させる演技をする姿を

見てみたいなと思っています。

 

個人的な意見なのでコメントは閉じます🙏