アイスリンクを作ることとは | フィギュアスケート応援(くまはともだち)

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通年のアイスリンクが少ない地域や、経営難のため閉鎖せざるをえないアイスリンクがある一方で、とんとん拍子にできるアイスリンクもあります。以前にもご紹介しましたが、関空アイスアリーナについて、再度振り返ってみたいと思います。

2019年12月15日に開業した

関空アイスアリーナ ソース

開業まで、どういった経緯で計画が進んだのかを、5年前に調べた記事をベースにし、編集しなおしてご紹介します。
 
関空アイスアリーナHP
2014年8月に大阪府スケート連盟に森本会長就任(2021年逝去)、その年の11月に泉佐野市からりんくうタウン公募を紹介され、スケートリンクの新設がIR(カジノ事業)の一環でスタートしました。ソース
 
泉佐野市はクラウドファンディングで資金を集めました。アドバイザーには高橋大輔さん。
ですが、ふるさと納税の一般向けHPには、なぜか羽生選手のお写真が追加されていました。
ソース
この写真使用に対して、
問い合わせが多かったようです
後日公式HPに羽生選手の画像使用について
説明が追加されました…。
 
そしてスケートリンクの建設がスタート。
地鎮祭 2018.10.4ソース
地鎮祭のお写真に写っている方の紹介:橋本聖子会長(当時)、大阪府スケート連盟の森本靖一郎会長(当時)(関大2004年〜2008年の理事長、パソナ役員大阪ロータリークラブ泉佐野市千代松大耕市長→ソース
 
スケートリンク建設のための事業費は約40億円。
泉佐野市が行ったクラウドファンディングで集まった約2000万円も使用されました。開業から1年でナショナルトレーニングセンターとして認定され、おもにカップル競技の練習やセミナーが定期的に開催されるようになり、連盟の補助金だけでなく、国からの補助金もスポーツ庁決算書ソース。 そしてJr.GP大会開催、サブリンクも現在建設中、スケートクラブも新設と順風満帆。

一方ではリンクが一つもない町も。

2006年に鳥取最後のスケートリンクがなくなったあと、荒川静香さんが声を上げ、鳥取出身の無良崇人さんも、たびたび県や市などへリンクを作ってほしいと嘆願し活動を続けています。

通年型アイスリンクの新設、存続させるための維持費など、十分なサポートが受けられない地域もあれば、建設から開業、維持までとんとん拍子な施設もある。そこには競技会を去った後の選手たちのコーチとしての職業も用意されるかもしれません。雇用の場として、それは頑張ってきたスケーターたちにとってありがたいことかもしれません。

でも、さまざまなことを思います。
アイスリンクを作ること、維持すること。偏っていないか、特定の地域や人物にばかり有益となっていないか、はたして公平といえるのかと。

昨日ご紹介した競技会の収益だけでなく、出版物などからもスケート連盟には利益が入ります。それらは、私たちファンが支払い続けてきたお金でもあるのです。

だからこそ、広く公平により良く使われるようになってほしい。そう思う朝です。