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氷上で華麗で過酷なスポーツ。
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羽生結弦選手の演技で涙がこぼれます。
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ロシアメディアのチャンピオンでフィギュアスケートのAI システムについて記事があり、羽生選手の論文が紹介されていましたのでご紹介します。

 

記事:エカテリーナ・アヴドニーナ

2021年8月3日

ジャッジスキャンダルは氷上に投げられたぬいぐるみやキス&クライと同様にフィギュアスケートの一部となっています。

 

ゴールや秒数ではなく、ジャッジの採点ですべてが決まるスポーツでは主観性を排除することはできないからです。

 

唯一の解決策は、ジャッジする人間をAIに置き換えることです。そして、その技術革新は、ごく近い将来に起こる可能性があります。

歴史上最も人気がありタイトルを持つ、フィギュアスケーターの一人が、採点システムの問題を懸念していたことには理由がないわけではありません。

 

オリンピックに2度出場した羽生結弦は、このテーマについて大規模な研究を行い、非常に興味深い解決策を提案しました。

羽生はジャッジの役割をAIに置き換えるべきだと提案しました。

1年前、オリンピックに2度出場した羽生結弦は、「無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ(file:///Users/inakoshi/Downloads/NingenKagakuKenkyu_2021_3.pdf」という論文を発表。

史上最高のフィギュアスケーターの一人が、高度なコンピュータ技術をフィギュアスケートに導入する可能性を徹底的に検討したのです。

羽生結弦は、スケーターがモーションセンサーを使うことで、これまでのジャッジの役割に代わることができるという結論に達しました。

羽生は実験を行い、ジャンプや回転の動きを正確に把握できること、ジャンプの種類を判別できることを確認しました。

つまり、自動採点システムを作るための前提条件は整っている--結弦はそう確信しました。

「スポーツだけでなく、研究の分野でも、新しい境地を切り開きたいと思いました。そして、研究には新しい可能性があることを証明するために、私以外の誰もが探究できないようなテーマを選びました。願わくば、将来、この研究がフィギュアスケートの発展、例えば、その後の技術的な進歩や自動採点システムの導入などに役立つことを願っています」

と、羽生は自身の研究について語っています。


ジャッジング:その仕組み
新システムではスケーターの不正行為は許されない
3Dアニメーションに使用されているモーションキャプチャー技術は、ジャッジが公正な判断を下すのにとても役立ちます。特に、最も一般的なミスについては。その一つが、ジャンプのリブを間違えることです。羽生は、コーチや振付師がプログラムを作成する際、ジャッジが判断できないような「死角」で難しい要素を行うことが多いと指摘します。トラッキングセンサーは、体のどの部分に負荷がかかっているかを識別することができるので、このようなトリックは通用しません。そのため、足のどの部分がジャンプに関与しているかを理解することができ、その結果、ジャンプの質について結論を出すことができるのです。

同じことがジャンプのふみきり時にも言えます。フィギュアスケーターは、ふみきりのタイミングを間違えて、氷上で回転を始めてしまうことがよくあります。つまり、回転を「省略」してしまうのです。オリンピックチャンピオンは論文の中で、現在、ジャンプのふみきりの瞬間を評価する基準はなく、ジャッジは個人の感覚に頼っていると指摘しています。しかし、コンピュータシステムは、スケート靴と氷の接触点を示し、その要素の正確な分析を行うことができます。

「さらに、最大許容度や離氷までの時間をコンピューターに入力すれば、主観的な判断ではなく、客観的な基準で判断できるようになります。これは現代のフィギュアスケートにとって重要な発見です」と羽生は締めくくっています。

新しいシステムでは、スケーターの不正行為は許されず、ジャッジも見て見ぬふりをすることはできません。


プロトタイプ(試作品)はすでに日本でテストされています。
羽生は、国際スケート連盟が彼の研究に注目し、新しいシステムを開発してくれることを期待しています。

一方、日本ではすでにプロトタイプが試されています。フジテレビが開発した「アイススコープ」という技術は、スケーターのジャンプの高さ、幅、速さなどを計算してくれます。さらに、要素のパフォーマンスの全段階における動きの軌跡のデータも提供されています。これは、標準化が困難なGOEスコアを導き出すための基準であることを考慮すると、非常に有効なツールです。

このシステムは、日本のジュニア選手権で初めて披露され、その後、世界選手権2019で登場しました。しかし、すべてのジャッジがこのシステムに熱狂したわけではなく、与えられた情報に従わないことが多いため、アイススコープはISUの「筆記用具」になっています。そのためスポーツ関係者は、本格的な導入を急いでいません。その主な理由は、評価を行うための構造化された基準のシステムがないからです。

 

ISUの副会長であるアレクサンダー・ラケルニクはこのことについて次のように述べています。

「問題は、それ(AIシステム)がどのように機能するのか、どのような基準やパラメータを持つのかということです。面白いですよね。このようなシステムが近い将来、ジャッジに取って代わることができるとは思えません。しかし、レフェリーには追加の情報を与えることができます。フィギュアスケートのようなスポーツには、理想的ではありません。しかし、それに取り組むことは必要です。日本のシステムは良いスタートだと思います。少なくともコンピュータで回転不足を判定すれば、多くの疑問がなくなり、レフェリーの仕事も減るでしょう。機械に任せられるパラメータがあり、それが客観的に評価できるのであれば、私は賛成するだけです」と語りました。

これまでのところ、ジャッジもISUオフィシャルも、AIシステムを疑っていることは明らかです。

これには理由があります。例えば、コンポーネントをどのように評価するのか、誰がこの(AI)プログラムに責任を持つのか、チェックはどうするのかといった疑問が生じます。これらはすべて、重要なニュアンスであり、明確にする必要があります。それでも、関係者側の壁にもかかわらず、AIはフィギュアスケートに浸透していくはずです。

そして、よりクリーンに、よりやさしく、よりフェアに。

ざっくり意訳終わり

論文の発表から1年という時間が経ってからでも、

ロシアでは新シーズンの試合が始まる前に

大きなメディアでこんなふうに採点について

記事にしてくれるんだなと嬉しくなりました。

 

しかも日本の週刊誌にように読者に対して

誤解をもたせるような内容ではなくて、

フィギュアスケートの未来のために、

AIシステムは必要だといってくれる。

 

 И сделать его чище, 
добрее и справедливее.  

 

よりクリーンに、よりやさしく、よりフェアに。

すべてのがんばるアスリートがしっかり

評価されるそんなふうになってほしい。

そんな思いを感じます。

 

またこの記事についていたロシアの方の

コメントをいくつかご紹介しておきます。


🍀芸術性を知性で判断できるかというと、

私はまだ信じていませんが、技術はどうでしょう?

🍀最大の上げ下げは技術評価で行われ、選ばれた者を迫害しているから、このシステムは正義の実現に役立つだろう

🍀ソフトウェアは、独立した第三者の会社が責任を持つべきです。例えば、米国連盟がソフトウェアの権利を所有している場合、状況は今と変わりません。4回転ジャンプのポイントを均等化したとき、アメリカのチャンピオンは「自分の利益を侵害している」「ISUは自分の利益を減らすのではなく、もっと与えるべきだ」と反発しました。そしてISUはすぐに決定を覆し、アメリカに利益をもたらす方法に戻しました。

🍀これはフィギュアスケートだけの問題ではありません。オリンピックでは、特に体操や飛び込みでは、人間はとっくに機械に取って代わられているはずです。

🍀飛び込みと体操でもっと!!!


オリンピック開催中ということもあり、AI採点してほしい競技へのリクエストする声もありました。ちょうど、今日、体操と飛び込みが行われていますので、興味深く感じています。

編み物のトーマス・デーリー選手の目の覚めるような演技や玉井選手もがんばっています٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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