空へのあこがれ

 

フライトトレーニング一日目(~着陸)

 

訓練初日、

とりあえず飛ぼう!という事で、インストラクターが離陸させてくれた.

 

 

 

 

 

 

前回までて、ようやく、無事に接地し、速度が落ちて、滑走路から誘導路にでた.

(タクシーアウトともいう)

 

 

滑走路と誘導路の境界は、黄色の実線と破線の組み合わせの線が描かれている.


この線を超えた時点で、「滑走路を出た」ということになる.


 

滑走路からタクシーに出たら、無線で

"Clear Runway 23.  Frederick、 415CA"

などと送信し、滑走路 05−23 が空いた事を他機に知らせる


 

この送信は、非常に大切.


その理由は、

滑走路上は、一機しか利用状態であってはならない」という空港使用時の大原則があるためだ.

(タワーがある場合には、Line up とかで、複数の飛行機を並べ、順番に離陸とかもある(経験もある)が、基本的には安全の為、滑走路がアクティブな時は、1機だけが利用するというのが大原則)


その為、滑走路が「空」「使用中」かの情報がないと、自分が、その滑走路を利用できるかの判断ができない.

それ故、「滑走路が空か?」「使用中か?」がとても重要な情報となってくる.

不明な場合には、自分で目視で確認をする事になる..


日本の地方空港(タワーが運用されていない、リモートの空港)などでは非常に重要なことで、

リモート空港はタワーがないので、遠隔のビデオカメラだけで監視をしているが、2km近くある滑走路とその前後5kmもあるアプローチはとても数台のカメラでは監視しきれない.


なので、そこを利用する場合には、飛行機側が「滑走路 空けましたよ!」とリモート管制局に無線で伝えてあげることで、その空港の滑走路の状況をリアルタイムで把握できることになる.

(後日、新島へのフライトで書こうと思います)

 

 

滑走路をでたところで、

After Landing Check を実施する

・フラップを格納する

・着陸灯をOFF

・トランスポンダーをStnd-byにセット

・エンジンミクスチャーをLeanにする


周囲の安全を確認し、自分の駐機場まで移動する.

 

 

 


 

着陸の際、

接地寸前の速度が大きすぎると、地面効果(Ground effect)が強く生じ、飛行機は、沈まなくなり、地上1.5〜3mほどの高さを維持したまま、飛び続けてしまう現象(フローティング:浮いて、なかなか沈んでこない)に陥っしまう。

その時は、その姿勢を維持したまま我慢していると、(フラップが開いているので)空気抵抗も大きいので、次第に速度が落ち、それに伴って沈みが大きくなり接地してくれる。

決して焦らない事だ。そして、その間中、飛行機を滑走路のセンターライン上に正しく維持しておくことが肝心.


Flortingの状態で、滑走路の1/2や2/3を通り過ぎてしまったら、残りの滑走路が足りなくなる可能性があるので、

すかさずパワーを全開にし、着陸復行(Go around)に移る.


Go-aroundの判断をしたら、迷うことなく躊躇なくエンジンを最大出力にし、飛行機が高度を得るための最大の努力をする.

Go-aroundの時には迷ってはいけないやると決めたら、必ず、安全な高さまで上昇させることが肝心.


Go-around で、上昇に移った後は、一旦、パタン高度や、計基進入のミストアプローチ後のホールディングの高度(大抵は、3000〜4500AGL位)などの高さまで上昇をし、安全を確保する.

その後、再度、着陸の仕切り直しをして、着陸手順を踏めば良い.






接地時飛行機の前後軸を滑走路のセンターラインに一致させておくこと非常に重要

着陸アプローチで、横風等で、飛行機がクラブ(カニの横歩きのように、斜めに飛ぶアプローチ)でアプローチしたとしても、一旦、主脚が接地後は、機首が、センターラインに揃うように、ラダーで調整をする。

(接地時には、飛行機の速度は90~150㎞/h位あるので、機軸がずれていたら簡単に滑走路から飛び出してしてしまい、非常に危険)

 


前輪が(機首が下がってきて)接地したら、(主脚に付いている)ブレーキをかけ、(再び浮き上がらない速度まで)速度を落とす.

速度が十分に落ちたら、滑走路上を移動しつつ、適当な出口から、タクシーウェイに出る.

 

 

 


タクシーに出たら、一旦停止して、

  フラップを上げ、(地上移動する際、抵抗となる)また、フラップが降りていると、低速でも飛行機が浮き上がってしまう可能性がある.

  着陸灯を消し、(他の飛行機に、着陸は終わった事を知らせるため)

  トランスポンダーをStand-by(最早、地上に居るので、レーダー波を受けても応答電波を出さないようにするため)に設定.



(管制塔があれば、管制塔・地上制御卓に)着陸後のタクシーのリクエストをする。

(例)" Frederick ground, Piper Archer 415CA at H, request taxi to FBO. 415CA"

  (Frederickグラウンドコントロール、N415CAは、誘導路 H に居ます. FBO(地上サービスステーション)までの移動の許可をお願いします)

というような意味.

 

FBO:Fixed Base Operation で、通常は、給油駐機パイロットラウンジなどのサービスを提供してくれる場所(エフ・ビー・オーと発音)

 

 

 


(管制塔がない空港の場合)

"Clear Runway 23. 415CA"

などと送信し、滑走路が空いた事を他機に知らせる

 

 

これで、場周経路一周だけの初フライトは終了.


色々とあって、大変なのだが、実際のフライトは、15分ほど.


やることが多すぎて、あれよあれよという間に、終わってしまった.