改めて現在の防護柵と江戸時代の猪土手を比べてみると、材料の違いこそあれ、物理的に獣類が入らないようするという考え方に変わりがないことがよくわかります。
猪土手の修理に合わせて、各地で使われている防護柵を並べてみると、300年前の人たちが悩まされてきた獣害防除の知恵が、現在でも十分に活かされていることを感じます。
これまでは、江戸時代に作られていた猪土手を復元しただけだった施設ですが、今回の改修で、江戸時代から現在に至る獣類との戦いの歴史を垣間見ることができる施設に変わりました。
かっての猪土手は松本市の中山から塩尻市の洗馬まで、
なんと28㎞にも及ぶもの
今回改良した当センター構内の猪土手は、森林学習展示館よりも山側に位置するため、一般公開はしておりません。もし、見学されたいという方は、「森林学習展示館」へ立ち寄っていただき、展示館の職員に一声かけていただくようお願いいたします。
次の図「飯田市におけるシシ垣の位置」は次から引用した
https://www.geoenv.tsukuba.ac.jp/~chicho/nenpo/35/10.pdf
地図の北
上郷野底山から阿智の地籍まで繋がっていれば
その長さは約14kmにもなる
松本から塩尻の28kmの長さも
うなずける規模になる
森林学習展示館は、日曜祝日も開館しており、駐車場も完備され、月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)を除く9時から16時までは職員が常駐しています。
〈本件に関するお問い合わせ先〉
林業総合センター 育林部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
E-mail:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp
林業総合センター 森林学習展示館
TEL&FAX:0263-88-2035 (展示館直通)
〒399-0711長野県塩尻市片丘5739