24.04/21 『上郷飯沼の民俗』刊行報告会 | 田舎のあれこれ

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24年4月21日13:30~

『上郷飯沼の民俗』刊行報告会が

上郷公民館で開かれた

報告会の序は

調査を行い本にまとめた趣旨を説明

柳田國男記念伊那民俗学研究所長

飯田市美術博物館顧問

國學院大學文学部名誉教授

小川直之氏

 

諏訪から足助に至る街道

豊かな水に恵まれた地域

リニア県駅ができるこの地域は大きな変化の兆しが見える

この飯沼の来し方を記録にとどめ

過去を学ぶことで未来を見据えていくことができる

今回は地名にこだわった 

この地名には歴史が刻まれている

 

お歳取りの魚は東が「サケ」西は「ブリ」

お雑煮のお餅は東は「焼く」西は「焼かない」

畿内の文化がここまで伝わって

この地方で東の文化と西の文化が

ぶつかり合流し独自の文化が生まれてきた

こういったことを調査することで

この地域と日本を考えていくことができる

 

「ブリ」は北陸→高山→松本→飯田とつながる「飛騨ブリ」

何故「魚」を食べるのか民俗学では未だ答えがない

「お汁」雑煮の原型 茶懐石 駆けつけ三杯

等など具体的な例などを挙げながら

刊行した「意味」と「何が分かるか」

予定の時間を越え熱き思いをお話しいただいた

 

 

 

上郷、飯沼の人々にとっての野底山 今井啓氏

飯沼の機織業-清水屋工場を中心に- 片桐みどり氏

飯沼の無尽 湯澤直人氏

飯沼の地名 中島正韶氏

飯沼諏訪神社の祭りと芸能 櫻井弘人氏

 

各氏から担当された一部を報告いただく