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【アンコール 特集】・・3
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望郷の念・・阿倍仲麻呂 |
日本を離れて
15年の歳月が流れていた・・・
・・・日本にいる
父や母はどうしているだろう・・・
私が35歳になったから・・
父も母も55歳だな・・・
皇帝に帰国願いを出してみよう・・・
この国は (隋) から (唐) に
新しく生まれ変わったばかりだった
「そなたの 力が必要だ!
帰国は いま少し考え直してくれ」
玄宗皇帝の側近として・・・
日本から渡った若者は
重要な位を授けられていた・・・
この時・・(隋)の国・・今の中国)
が滅び(唐)の玄宗皇帝が実権を取り
唐の国になったばかりだった!・・・
それから・・・また
気の遠くなるような時間が経過した
日本から20歳でこの唐の国に渡った
若者は55歳になっていた
<もう父母も
はるか昔に亡くなっているだろう・・・
せめて自分が生きているうちに
日本に帰り 父母の供養をしたい>
今度は帰国の許可が出た!
第4回目の・・・
日本からの遣唐使の帰り船に乗り込んだ
当時の船技術では
日本と中国を往復するなど
奇跡に近かった海賊もいた
35年前に遣唐使として
唐(中国)に渡った若者は期待に
胸を膨らませていた・・・
しかしベトナムに漂着してしまい
念願の日本に帰ることは出来なかった!
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20歳の若者は74歳になっていた!
父母の供養も出来ず・・・
日本に帰ることすら叶わず・・・
異郷の地で年老いた阿倍仲麻呂
自分の死をも・・・予知していた・・・
望郷の念を抱きつつ・・・
近くの丘に立った・・・
夕焼けに染まる 異郷の地・・・
唐の天空を見上げた・・・
下弦の月が出ていた・・・
<父母の供養をしたかった!>
<古里・・・奈良に帰りたかった!>
<春日大社の裏の
三笠山でよく遊んでいたな~>
20歳で異郷の地・・・
唐の土を踏んでから54年・・・
望郷の念も叶わず・・・
唐の国に骨を埋めるしかなくなった
・・・阿倍仲麻呂・・・
唐の国の丘に立ち
下弦の月を見ながら・・
遥かな古里・・・
奈良の・・・春日大社の
裏山・・三笠山・・・を
偲び歌った
天の原
振りさき見れば 春日なる
三笠の山に い出し月かも