能勢電の急行廃止(つづき) | 阪急電車で暮らす毎日

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車掌スイッチ付近を再現する話が滞ってますが
昨日、速報的にお伝えした能勢電鉄の急行廃止
(2017年3月ダイヤ改正)の話
当ブログの閲覧数も多い上にYahooニュースにも
取り上げられており関心の高さが伺えます。

今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。

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【能勢電全体の利用減】
起点で最も利用の多い川西能勢口ベースで見ると
wikiに記載の乗降客は
2000年 61197人→2015年 46250人
と4分の3に減少しています。
90年代がピークだったかと思うので
ピーク期からはかなり減っているかと思います。
能勢電鉄全体として利用減少の傾向はあるようです。

【沿線人口の変化】
沿線人口を見ると川西・猪名川町はそうでもないですが、
妙見口方の豊能町はここ最近は減少傾向で推移
2000年 約25000人→2015年 約21000人

また全国的な傾向でもありますが、高齢化が著しく進んでおり
人口減による単純な利用減に加えて
高齢化による通勤・通学の利用減が
相当効いているのではないかと思います。

【低速な急行】
種別は急行ですが、実際はノロノロ運転で
妙見口→川西能勢口の場合で言うと
妙見急行は所要23~26分で

日中の普通(所要25分)と比較しても
「通過駅があるだけ」と言う状況でした。

実質的には急行は平野以遠の乗客用列車で、
能勢口近辺の乗客が利用する普通と
すみ分ける為の列車と言う位置づけですかね。

イメージ 2

<まとめると・・・>
利用減・急行の位置づけを総合すると、ラッシュ時の急行廃止は
必然だったかもしれません。以前よりも混雑も激しくはなく
棲み分ける理由が無くなっているかも知れません。

全体の本数が減少するとはいえ阪急直通の日生エクスプレスは
そのままの本数で残るようですし
山下~妙見口の山間部でも約10分ヘッドは確保されており
一定の利便性は確保できていると言えます。
また、最も多くの車両が運用に入る朝ラッシュが減便される事で
保有編成数も減らせるメリットがあるかと思います。
1500系の全廃後、車両の動きがありませんでしたが、
余剰編成がでると1700系に廃車が出るかもしれませんね。

趣味的には寂しいですが、イベント列車などで
急行の限定復活など期待したい所です。

次回は車掌スイッチ再現の仕上げ状況をお送りします。

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