◆6時45分起床。悪くない朝である。ゴミ袋ふたつ下げてランニングに向かう。途中にあるごみステーションに袋を下ろして、しばらく走るといつもの小学生3人に出会う。おはようと僕が言う。目を伏せたまま3人がおはようと小さく挨拶を返す。唐突に思えるかも知れないが、この場面で僕は人口減少を想う。最盛期は15年くらい前だったか。15人から20人、登校する小学生の長い列にいつも出会っていたのだが、今はたった3人なのである。思えば、40年前、我が娘、七生(ななみ)が小学校5年生でこの村に転校してきたとき、学年は1クラスだけだった(まだ市ではなく印旛郡八街町だった)。しかし、それから10年もすると人口増加は勢いを増し、運動会ともなると見物に訪れた父兄は校庭にあふれるくらいだった。でも長くは続かなかった。いつの間にか、かつて人口増加率が全国でも有数とされていた我が市も、ついに、消滅可能性ありの市町村に名を連ねるようになっていたのである。次の「田舎暮らしの本」WEB版で、僕は「消滅可能性自治体」について書こうと思っている。地方を離れ、首都圏に向かうのは男よりも女性が多いという。都会の、あるいは東京の、その魅力とは何なのか・・・かつて、田舎から東京に向かった人間のひとりとして、この問題を考えてみようと思うのである。

 

 

  ◆午前中、昨日の続き、ポットまきの大豆を定植する場所の草取りに励む。当初の予定面積15×8メートルは、縦横それぞれ3メートルずつ広げられそうだ。太陽は出たり隠れたり。それでも暑さはかなりのものだ。

 

 

  ◆ランチをすませ、荷造りにかかる。今日の荷物は「田舎暮らしの本」のプレゼントコーナー、その当選者宛だ。名前や住所から僕は勝手に若い女性だと想像する。簡単な手紙を付ける。その最後に決まって書く。田舎暮らしの夢が早く実現するよう祈ります・・・。

 

 

  ◆午後5時、大豆定植の現場に戻る。明日は1日中雨らしい。1本でも多く草を退治しておこう。そして午後6時半。今日も大豆100粒をポットにまく。それから、いつもと変わらず、ストレッチしながら夕刊を読み、腹筋100回をやり、熱い風呂に入って湯上りに金麦を飲む・・・昨日と同じ今日という1日がこうして終わる。