◆昨夜はベッドの中で蚊の攻撃に苦しめられた。いつも部屋に風を入れるため夜まで窓は開けたまま。当然蚊は入ってくるわけだが、蚊取り線香で撃退できる。蚊取り線香が3日前から品切れ。今度ホームセンターに行ったら買おう。一昨日もその前の晩も蚊取り線香なしで平気だった。しかし昨夜は違った。およそ1時間。顔の周りを飛ぶ蚊をパチパチ叩いて1時間くらいロスタイムを過ごした・・・そして、嬉しいねえ、今朝も快晴である。昨日の続き、今日はビニールを張り、パッカーで留めて、ナスの苗を植える。

 

 

  ◆空の雲はまるで真夏である。我が心はこんな風景を目にすると高揚する。よっしゃ、仕事するぞという気になる。

 

 

  ◆ポットまきのナス苗が、早く畑に植えてくれえと、ずっと叫んでいた。この暑さだとポットの土はすぐ乾く。水やりの手間が増えるから僕も早く植えたかった。しかし、例のケーブル切断で予定が伸びた。木灰は10日前に、米ぬかと鶏糞の堆肥は先週にタップリ入れてある。それをスコップを使ってよく攪拌する。ようやくだな。さあ畑だぞ・・・植え終わり、水やりしながらナス苗たちに僕は囁く。ついでに・・・美味しい秋ナスをいっぱいならせろよ、とも。

 

 

 

  ◆ビニール張りからナス苗の定植まで3時間。ドボドボの汗が、額と首筋を通って土の上にこぼれ続けた。しかし思ったよりもハウスの中の気温は高くない。42度ちょっと。サイドがブルーネットにしてあるからだろう。

 

 

  ◆少し遅くなったな。急ぎ荷造りにかかろう。6つのビニールハウスが並ぶ風景はなかなかのものだ。

 

 

  ◆ブロッコリーとキャベツは今日で終わり。それにバトンタッチするのはトマトとカボチャ、葉生姜だ。

 

 

  ◆6時20分までイチゴのトンネルの草取り。そろそろアガリとしようか。振り向くとナス苗を植えたビニールハウスが残照に燃えている。

 

 

  ◆曲がった背中を伸ばしがてらいつものように夕刊を読む。「共感されることなんて うそっぱち」という記事に興味を抱く。10代の頃はパンク歌手、のちに作家という町田康さんが歌集『くるぶし』を出したという記事だ。何首か作品が掲げられている。

 

なめとんかチュッパチャプスなめとんかしばきあげんど人らしくしろ

 

共感の乞食となりて広野原彷徨いありく豚のさもしさ

 

◆今の僕には全く無縁、しかし子供時代によく使った「しばく」という言葉がいま懐かしい。「共感の・・・」の歌に町田さんはこう言葉を足している。

 

いまの世の中では音楽も小説も新聞記事も、共感されることを求められる。でも、同時代に共感されることなんて、欺瞞のうそっぱち・・・。

 

◆なかなかに反骨の人、普通ではありたくないという思いの強い人であることが、次の一首からもわかる。

 

作るなよ自在自由に作られろ豚に生まれろそれが歌やぞ