◆午前中はちょっと雲が多かった。残念だなあ。ならば、しばし、畑仕事をやめて太陽光発電のケアをする。長年使ったバッテリーはどうやら寿命のようだ。電気ポットを使うとすぐにアラームが鳴る。新しいバッテリー、大枚果たいて2個買った。7万5000円・・・しっかり働いて元を取らねばならんなあ。2つ連結して24ボルトとする。品物が届いて、箱から出して・・・ビックリだ。なんと軽いことよ。従来の旧式バッテリーは30キロ。力自慢の僕だが、足場の悪いところで持ち上げると危うく転倒しそうになる、しかしこの新品は片手でヒョイ、両手で2個、一緒に運べた。

 

田舎暮らしの本WEB版「ニワトリ先生」

https://inakagurashiweb.com/archives/48108/

 

 

 

  ◆田舎暮らしの本WEB版「ニワトリ先生」がアップされた。今回の話の軸はニワトリなのだが、そこに至る全体のストーリーはうんと長く、ニワトリ先生はその後編なのだ。6月3日に書店に並ぶ予定の『田舎暮らしの本』7月号。そこに僕は「自給的農業は究極のサバイバル術だ」というタイトルで書いた。これがいわば前編に当たるわけ。円安、物価高、介護保険料の値上げ、年金受給年齢の引き上げ、人口減少による市町村の消滅。そして、いつ発生してもおかしくないとされる東南海、あるいは首都直下型の大地震。まことにもって不安な材料が山積する将来。そこになんとか立ち向かう、生き延びる、これに必要なのは自給生活。食料のみならず、電気も水も自分の力で生み出そう、確保しよう・・・そうした生き残りストーリーを『田舎暮らしの本』7月号には書いたの゛。本屋さんに行く機会があったら手に取ってみてほしい。

 

 

  ◆曇り空が昼頃には布団の干せる明るい空に変わった。ちょっと笑ったのは上の写真。昨日、かなりの距離を置いて睡蓮を見つめている蛙の写真を載せた。しかし今日は、花のすぐ鼻先まで蛙は近づいている。蛙にもわかるのだろうかねえ、睡蓮の美しさが。

 

 

  ◆荷造りにかかる。ソラマメ、キャベツ、エンドウ、ニンニク、インゲン、ジャガイモ、玉ねぎ、にんじん、エシャロット、カリフラワー、卵。

 

 

  ◆今日の読売新聞には「活力ある幸福な社会へ」という記事があった。2038年には3人に1人が65歳以上になる。国内の空き家は2356万戸に達する・・・このような未来にどう対処するか。解剖学者・養老孟司先生が自説を述べている。養老先生とは昔、仕事の上で接点があった。その生き方に僕はずっと影響を受けている。読売新聞の記事の中で先生は「脳化社会」という言葉を使っている。多くの人間は都会に暮らす。そこでは頭で考えた通りに物事を進めようとする。これを先生は「脳化社会」と呼ぶ。

 

 

  ◆しかし便利な都会には弱点が潜む。大地震発生で東京が被災したらどうなるか。物流は途絶え、食糧や生活用品を確保できなくなる。その混乱はこれまでの比ではなく、そもそも政府が機能するかどうかもあやしい・・・養老先生はそう指摘する、そのうえで・・・さらにこう語る。

 

自活する力が必要になる。都会的なシステムに依存せず、自力と身の回りの人で、食糧やエネルギーなどを自給自足しながら生活を持続させる。文化人類学では、ありあわせのもので上手にやりくりすることを「ブリコラージュ」というが、その実現が個々人に求められる。以前から、都会に住む人は地方にセカンドハウスを用意した方がよいと提案してきた。もともとは、都会でずっと過ごしていては体にも精神的にもよろしくないだろうという理由だった。でも今は、間違いなく、未来を生きていくための方法だと思っている・・・。