能勢町天王の古民家改修工事 61 (最終回)
こんにちは、西川です。
天王の古民家改修工事がようやく終了しました。
最初に取り掛かったのが一昨日の春。
今年の初めから再開して、足掛け8か月ほどの工事となりました。
まず床下部分を全て解体し、防湿コンクリートを施工。
次に、蟻害により、短くなっていた柱を持ち上げて、コンクリート基礎や土台を新設し、傾いていた家をジャッキとワイヤーで修正して床を作り直しました。
ここまでが一昨年の工事。
今年初めからの工事は、離れの補修工事から始まって、主屋の耐震補強工事から仕上げの工事になりました。
詳しい工事の詳細はこれまでのブログで紹介してきましたので、ここでは完成後の様子をご覧ください。
玄関はアルミの引き違い戸から、木製格子の引き込み戸に作り替え、外壁も杉板貼りになりました。
玄関左側は、ガタガタになっていた既設の式台を丁寧に復元し、建具は断熱性を考慮して、ペアガラスサッシに変更してあります。
個式台の復元にも色々と苦労がありました。懐かしいです。
玄関もイメージがガラリと変わりました。
玄関に入ると、通り土間が裏の勝手口まで続いています。
西側はキッチンやリビングのスペースです。
新設の足固めや柱、支給品の建具等は既設の古材に合わせて、塗装してあります。
和室の続き間だった内部はできるだけオリジナルの風合いを残しつつ、杉材のフローリング仕上げになっています。
ケヤキ材をふんだんに使った立派な床の間も修復してオリジナルのまま残しました。
一階の天井は小屋裏の床下地になっています。
合掌構造ならではの柱が無い大空間は、古民家の見どころのひとつです。
通り土間の東側は、現代的な水回りスペース。
一番奥が浴室です。
浴室手前はトイレと洗面台を設置。
洗面台はアンティーク家具流用した特別製。
洗面台の左側は洗濯機の設置スペースです。
以上、駆け足の完成報告でした。
いろいろと盛りだくさんで苦労もありましたが、やりがいがあって楽しい工事でした。
次のシリーズもよろしくお願いいたします。
ではまた・・・。