デコポンは全国的にも出回りがよく、見る機会があるため、知名度は高い柑橘だと思います。

 

しかしこの柑橘は、ネットで販売する上で注意点があります。

 

 

 

 

 

・「デコポン」というのは熊本果実連の登録商標であること

 

デコポンとして出荷して良いものは厳格に定められていて(糖度13度以上、酸度1度以下)の綺麗な物に限定されます。

 

それ以外は全て不知火(しらぬい)として売らなければいけません。

 

JAでしたら光センサーを通して糖度や酸度を測定することが可能でしょうが、

 

実際問題、全ての果実の果汁を取って酸度と糖度を計るなんてことは出来ないので、

 

しらぬいとデコポンが混在している、と明記して、全てがデコポンであるようなことを書かないのがベターだと思います。

 

 

 

 

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今年はデコポンの収穫時期までに大規模な寒波が入ってきたため、凍結して売り物にならなくなったり、雪に当たって腐りが出ないようにするため、早めに収穫しました。

 

しかしJAがデコポンの出荷を受け付けるのは2月からだったため、1か月弱、倉庫で貯蔵しなければいけなくなりました。

 

そうなると当然、腐りが出始めます。

 

B品を譲ってもらう約束をしていて、それをネットで販売してみようと思っていましたが、最初の段階から少しリスクはあるなと思っていました。

 

 

 

 

 

早い段階で譲ってもらえれば良かったのですが、

 

選別作業をして良い品とB品を分ける

B品のほうを譲ってもらう

 

という流れだったため、JAで出荷を受け付ける前のギリギリのタイミングで選別することになったのです。

 

 

 

もっと早い段階から選別していたら、綺麗な品のほうも腐りが出て、JAに腐ったデコポンを出荷することになってましたからね。

 

 

 

こればかりは仕方ないです。

 

 

 

 

 

 

 

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1か月弱も貯蔵したデコポンは腐りが多く出始め、

 

箱詰めする段階では丁寧に選別したものを選んでいても、

 

3日も経って到着する頃には、いくらか傷み始めている、なんてことがありました。

 

 

 

 

 

 

 

デコポンは雪に当たって腐りが出始めるリスク、

 

しらぬいとデコポンで分けるか、全部しらぬいで販売しなければ行けないこと、

 

この2点の問題があった果実でした。

 

 

 

 

 

これは、自分で栽培して出荷していたなら、せめてお客さんからのクレームだけは、もっと最小限に留めておけたのかな、と思いました。

 

みかんの農家になってみたいな、と、ポジティブとネガティブ両方の意味で思った果実でした。