それまでは安くても300円程度をキープしていたメタルジグの市場に、

10数年ほど前に突如激震が走ったことを今でも鮮明に覚えています。

それが、ダイソージグの出現です。





・ダイソージグのコスパは、いくら中国輸入でも叶わない、という話






税別100円で買えて釣れるジグということで、非常にコスパが良く、


他の釣り具メーカーには価格競争で絶対に太刀打ち出来ない高みに、一気に上り詰めました。











中国から輸入するメタルジグは、送料を合わせても安くて概ね100円前後です。



そうなると、価格競争でダイソーと同じ戦場では絶対に戦えないんですよね。









そこを踏まえて日本でメタルジグを売るとしたら、何かしらで差別化を図るしかありません。

ここから下では、自分の中で上手くいった具体例を挙げて行きます。








・60g以上のジグをダイソーは販売していないので、そこで戦う

 

 

 

おそらく、中国で販売しているメタルジグを見る限り、ギリギリ100円程度で販売出来るウェイトは、せいぜい40gまでなんです。

 

ダイソーも100円で買えるジグを謳って出してきていたと思うので、そこが限界だったのかもしれません。

 

また、「メーカー品じゃないとダメ!」みたいな人ではなく、使用するルアーにこだわりがない人を、

ダイソーはターゲットにしたと思います。

 

つまり、釣りガチ勢ではなく、もう少しカジュアルに楽しんでいる人向けのルアーをと考えたはずなので、

 

ダイソージグは、せいぜい、その辺の堤防で使う40gまででよかったんです。

 

 

 

 

しかし、少し水深のある堤防や荒磯では、60g~100gまでのジグを使うことになります。

 

このくらいのウェイトのジグが安価に欲しい層もいて、そういった方々には、中国輸入のある程度安価なメタルジグは売れたというわけです。

 

 

 

 

また、重ければ重いウェイトになるほど、実は中国輸入が強かったりします。

 

国産のジグで150g以上の中深海のメタルジグとなると、結構な値段しますからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

・ダイソーと異なるデザインで販売して、アクションの違いを謳う

 

 

ダイソーのジグは、大体がセンターバランスのスタンダードな形状をしています。

 

そこに対して、後方重心のジグだったり、左右非対称な商品だったり、スロージギング向けの形状の商品を出すことによって、

 

ちょっと違ったジグを購入してスタメンの拡充を図りたいアングラーには売れます。

 

 

 

ダイソーのルアーは売り場面積が決まっているので、大衆向けの商品を安価に出すしかなく、

 

そこへニッチな需要の商品を販売したところで、売れないのですぐに廃版になってしまいます。

 

 

 

そこで、フットワークが軽い我々中国輸入の出番になってくるわけです。

 

そういった他が販売していない穴で差別化を図るのは、常套手段かもしれませんね。