次男の高校も終業式が終わり、夏休みに入った。

終業式の日、夕飯で顔をあわせた次男に

「通知表見せて」

と言うと

「もらってない」

と言う。

そんなはずはない。

数日前、懇談会で担任の先生に終業式の日に通知表を渡されることは聞いていた。

同じクラスで親しくなったママ友にラインで聞くと、渡されたという。

まさか、成績が悪くて隠しているのか?(子供を信用していない)

懇談会に行ったときに次男のロッカーを開けたら教材、体操服がぐちゃぐちゃに押し込まれていて扉を開けた瞬間に雪崩が起きた。

通知表はあの中に?

次男が

「俺がトイレに行っている間に配られたのかな」

いつも朝ギリギリで学校に行くのでトイレに行く時間もなくてよくお腹が痛くなる。

次男が友達にラインで聞いたらどうやらトイレに行っている間に配られたらしい。

 

私は翌日出勤前に学校に電話をした。

夏休みに入ってしまったので担任の先生は学校にはいなかったけど、他の先生が対応してくださって、部活で学校にいる次男のところに届けてくれた。

持ってきてくれたのはラグビー部の顧問の先生だった。

ラグビー部は次男と同じグランドで練習をしている。

その顧問はいかにもラガーマンらしいいかつい体格で、私が懇談会の後に部活を見学に行ったときに怖そうだなという印象を受けた先生だった。

後で聞いたら次男がいきなり怖そうなサングラスまでしているラグビーの先生に呼ばれたので、他の部員の子も興味深々、次男もオレ何かしたかな?とドキドキしたらしい。

 

無事に通知表を持ち帰り、私はそれを見ることができた。

でも通知表には5段階や10段階の評価も学年順位もなかった。

記載されているのはテストの点数と学級順位だけだった。

これじゃ次男の立ち位置が分からない。

懇談会で先生には、実力テストと模試の結果で偏差値や順位が出る、と言われていた。

それじゃないと分からないのか。

模試はいつあるのかな。

夏休みの補習の申し込み用紙も期限を数週間過ぎてからゴミ箱の中から見つけたくらいだから模試をちゃんと受けれるかも不安だ。

 

次男は部活のことしか頭に入っていない。

大学の事なんてまだまだ考えていないみたいだ。

部活の先輩たちの中には部活の推薦で大学を決めた人もいるらしい。

でも記録が出せなかった先輩は3年生の1学期を過ぎてから、推薦を諦めて一般で受けることを決めて部活を引退している。

でもそれじゃ遅いと思う。

次男と同じ1年生の子で、部内でもトップの成績の子がいる、

もちろん大会にも出ているし、大会でもそれなりの結果を出している。

そしてその子は勉強も良くできる。

将来のなりたい職業や行きたい大学も決まっていてそこはかなり偏差値が高いところだ。

ちょうど私が部活見学をしていた時に、顧問の先生に

「大学について話があります」

と大学について相談をするところだった。

運動と勉強の両方ができる子っているんだな。

その子はもし足が故障したらすぐに部活を辞める覚悟だと言っているらしい。

次男は「あいつ勿体ないな」なんて言ってたけど、それだけ実力がありながら自分の目標をしっかり見てそれに向かってぶれないのはすごいと思う。

爪の垢を煎じて飲ませたい。

 

以前中学生の時に私の英語教室に来てくれていた次男と同級生の子も、新聞の地方版に載るくらいサッカーがとても上手くて、あちこちの高校から特待の話をもらっていた。

でもその子は将来は自分のやりたい職に就けるようにたくさん資格を取りたい、とサッカーが強くない工業高校に入った。

先日その子のママから久しぶりにラインで、英検が受かったことと、次は工業英検を受けると報告してもらった。

自分が決めたことをコツコツと努力しているのは本当に偉いなと思う。

 

次男にも将来就きたい職業がある。

それになるにはどこの大学に入らなければいけないのか、何をしなければいけないのかまだ漠然としか考えていない。

大学だって相当努力しないと入れないことが分かっていないと思う。

高校で部活を頑張るのは立派なこと、だけど将来のことも考えて欲しいな。

いくら私が言っても本人が自覚しないとどうしようもないことだ。