皆さんお久しぶりです。
お元気ですか?
あちこち更新しまくりで、なかなかプライベートなこのブログまで辿りつけない日々が続いております。
恐らく、ここを除いても、日に5回以上いろいろなブログを更新しまくっております。
ですので、こっちはほぼ放置な方向で・・・。
それでも、ごくごく営業ブログとは関係のない出来事などを綴っていきますので、宜しくお付き合いを。
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今週最初の出来事になりますが。
もう早いもんで約一週間ほど経過してしまいますが、月曜日に起こった出来事など。
その日は朝から寒い日で、自分はいつもと違うパターンで仕事を開始しました。
工場へは向かわずに、千葉県某所にある自社倉庫へと向かいました。
この倉庫は田んぼの中に割とポツンとある倉庫で、そんなところにあるものですから周辺の野鳥の楽園となっていたりするのです。
スズメなどはもちろんですが、この季節になると渡り鳥の類も集まってきます。
ですが、今日は鳩のお話しです。
皆さんの近所にも鳩いますでしょうか?
そう・・・豆鉄砲を食らわされるあの鳩です。
鳩ポッポの鳩。
前記したように、野鳥の楽園的立地な倉庫にも鳩が住み着いております。
一昨年から、軒下に鳩が巣を作るようになったので、今では防鳥ネットを張り詰めて対策をしているわけですが、それでも彼らはたくましいもので、ほんの隙間を見つけてはいつの間にか巣を作って子育てをします。
そんな鳩のお話し。
朝、倉庫に到着してしばらく作業をしていると、鳥のひなのぴよぴよという鳴き声が聞こえてきました。
「あぁ、きっとあそこの鳩のひなだな」
と思いつつ作業を続けていましたが、ふと外に目をやると、その鳩のひながよちよちと歩いているのが見えました。
どうやら、倉庫の天井ちかくにある巣から落ちてしまったようでした。
もうある程度大きく育っており、羽も親鳥のそれと同じようなしっかりとした羽が生えていますが、まだ産毛もちらほらと残っており、巣立ちまではどうみてももう少しという雰囲気でした。
到底飛べるような感じでもなく、恐らく狭い巣から誤って落ちてしまったか、兄弟に弾き飛ばされたというところでしょう。
天気のよい日なら、近くにいるトンビや最近渡ってきたハヤブサなどに狙われてしまうところなのでしょうが、今日はその手の天敵はなし。
当然のように人を恐れることも知らず、近くにいくと寄ってきます。
大きなトラックの出入りもあり、轢かれてしまうことも考えられたので、十分に注意をしながら作業をしました。
当日はかなり寒い日で、人でも寒くて参ってしまうほど。
アスファルトの上でうずくまる鳩を心配そうに見守る親の鳩の姿がありました。
親の鳩はさすがに人の危険を察知出来ますのであまり近くには寄ってきませんが、それでも終始子供が見える所にいます。
人の世界も、鳩の世界も同じで、子供は心配なのでしょう。
その姿を目にしながらずっと仕事をすることになりました。
「なんとかしてあげよう」
一通り作業が終わったのが午後になってから。
あちこち歩き回られても困るので、お昼近くにダンボールの箱にひなを入れておきました。
その箱のすぐそばまで親鳩がやってきて様子を見ていましたが、当然のように親鳩にはどうすることもできません。
遂に、自分の子鳩救助作戦が実行されました。
巣の位置は倉庫の天井。
ここで困ったことになりました。
鳩の巣があるのは倉庫の天井付近。
結構な高さがあります。
当然はしごなどの道具があるわけでもなく、仮にはしごがあったとしても、かなり長いはしごでないと届きそうにありません。
戻すことが出来なければ、間違いなく死んでしまう。
どうしたら良いのかといろいろと考えました。
よくニュースで耳にする話しで、そういうひなを育てて自然に帰すというのもありますが、我が家に持ち帰り育てるのも大変そうです。
結果、多かれ少なかれ最後には別れの時が来ますし、その頃には情だって移ってしまい、悲しい寂しい思いをするかもしれません。
何より、近くで心配そうに見ている親鳩の姿を目にしてしまっている以上、なんとか巣に戻したい。
そこで考えたのは、安全作業義務違反になりますが、倉庫にあるフォークリフトを利用する作戦。
しかし、そのフォークリフトでも当然その位置まで届くわけがありません。
考えた末、導き出した作戦はというと、フォークリフトに荷物の運搬につかう木製のパレットを数十枚重ねた上に自分が乗り、天井付近まであがる方法でした。
この危険を伴う作業に、他従業員から反対の声もあがる始末。
しかし、こうでもしないと間違いなく目の前にいる子鳩は命を落とすことになりますし、その様子を見守ることしか出来ない親鳩の姿はあまりにも心に訴えかけるものがありました。
他従業員を説得し、いよいよ高さにして7メートル以上のところに、手すりもなにもない状態で、なおかつバランスの悪い状況で子鳩を手に決死の作戦を結構しました。
結果からいうと、この作戦が無事成功。
しっかり、子鳩を巣に戻すことができました。
その様子を遠くから見守る親鳩2羽の姿がありました。
相手は鳩なので、お礼も出来ませんし、なんら見返りを要求しても無理があります。
しかし、人は時としてそういうものとは無関係に動いてしまうこともあることを再確認しました。
こんな俺にも、まだ無償の愛が残っていたのか。
なんだか、ちょっといいことをしたような気がしました。
自分がいなくなってから、また落ちているかもしれませんが、そういう気分で倉庫を後にしました。
あの子鳩たちが巣立ってから、しっかり巣は撤去しようと思っております。
それまで、元気で巣立ちの日まで過ごしてほしい気持ちがあります。
ほんとはそんなところに巣を作られては困る立場なのですが、巣立ち間近のひなたちがいる巣は壊せません。
何より、自分の体よりずっと大きな体を持つトンビやカラスたちから、身を呈して守り続けている親鳩たちを見てしまっている今となっては、とても出来るはずもありません。
本来、仕事上敵対視しなければならない鳩ですが、今回だけはそっとしておくことにしました。
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