2012/03/01(木) ふ・・・と振り返るコペン人生 | 兄者新聞 とりとめのない毎日とありふれた日常

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とりとめのない毎日とありふれた日常を記事にしていきます。
不定期更新、長期放置あり。

もう一回車検を取ると10年という大台に突入する愛車コペン。
長年一緒に歩いてきた年月を、ちょっと振り返ってみようと思いました。

$COPENとGALAXYS2とiPadと暮らす ~素晴らしき物欲ライフ~


2002年の販売開始以来、ずっと心の片隅にあったコペン。
迷いに迷って2年後の2004年の暮れに、やっと手に入れることが出来ました。
2nd Anniversary Edition + Copen S
現行のコペンは全部乗せ状態のUltimate2などお得なバージョンが用意されていますが、当時は1年目に登場した1st Anniversaryと自分が乗っている2nd Anniversary。
その他にタンレザーEditionなどがありました。
基本的にはインテリア等のオプション装備車で、足廻りなどは別オプション。
で、自分はCopen-Sにしたわけです。
後付するには手がかかるLSDも装備。
ずっとLSD付きのクルマばかりを乗り継いできたので、これだけは譲れないところでした。

クルマいじりが好きな性分なので、きっと買ったらあちこちいじり続けるんだろうな、ということを考えていたので、購入してからなるべくいじらなくて済むようにと、納車時からある程度あとで欲しくなるであろうパーツは全部組み込みました。
といっても、マフラーとエアクリーナーとブースト計とオーディオ(コペンはオーディオレスなのです)くらいでしたが。
当時は今のようにパーツも選択肢がなく、ほとんどが二者択一レベルでした。

納車待ち2ヶ月半


当初3ヶ月はかかるだろうと言われていましたが、思いの外半月ほど早く仕上がったようで。
ちなみに支払いは現金。
知り合いのサブディーラーだったので、全額前払でも良かったのですが、払われる方が怖いというので半額ずつ2回分割。
その半額を銀行で引き落とし、その足で支払いを済ませて、その足で現在も自分のコペンを専属で整備担当をしているメカニックがしていたすべての作業を中止させて、届いたばかりのマイコペンを分解してパーツ取り付け。
たしかそこの整備工場で初めてのコペンだったので、周りの従業員全部巻き込んで賑やかに作業をした記憶が昨日のことのように思い出されます。
もう8年も経ってますけど。

もう乗りつぶし覚悟なので、査定に響くと思われるようなパーツの取り付けもお構いなし。
社内のメーター類はぜんぶビス止め
両面テープなんて生っちょろいことはしません。
「いいんすか?いいんすか?」と何度も聞かれましたが^^;

最初の車検までは何もいじらずにそのままの状態でしたが、車検のときにあちこちガタが来ているところから強化品と社外パーツで武装開始。
その頃もその手の強化パーツなどがないものも多く(エンジンマウントとかね)純正交換を余儀なくされましたが、純正でも新品交換なのでそれなりにシャキっとした感じに蘇って気持ちよかった。

クルマというのはダメ探しなので、純正より性能が良いとされるものや強化・高耐久などと呼ばれるもの、高出力に傾いていくと・・・ダメなところが果てしなく出始めます。
こうなるとドツボです。
最近どうもブーストのタレが気になる・・・と思っていた矢先のタービンオイルシール破損。
ブローまではしなくても、いずれその時がくると分かっていては踏めるものも踏めませんのでタービン交換。
タービン交換するならこの際全体のセッティングを見なおそうという流れでECU交換。
ついでにハイオク仕様。
ブーストも気持ち高くできる余裕が生まれたのでブーストコントローラー導入。
少しだけ気持ちよく出力増加が見れたと思ったら、なんだか足がついてこない。
足廻り修正。
次はタイヤ・・・。
タイヤがグリップを増すと、今度は駆動系が・・・。
ブーストが・・・・。
タービンが・・・・。
アクチュエーターが・・・。
ブローオフが・・・・。

最初からある程度大掛かりに手を入れていけば、ある程度まとまりのある仕様にもなるのでしょうが、日常のお小遣いの中でチマチマとしているせいで、余計な出費がかさんでいくループ。
たぶん、これは何時の世も同じ。
それでもポリシーである「外観ドノーマル」をまだ貫いているあたりは我ながら天晴。

でもね。
自分の中の根本にあるのは「命を乗せて走るもの」であり、「誰かの命を奪いかねないもの」という部分。
これはどんな自動車でも同じですが、この二点がしっかり自分の中で納得できるクルマに乗りたい。
神経質すぎるのかもしれませんが、自分の命は元より他人様の命まで道連れにしてしまったのでは洒落になりません。
よく壊れたままのクルマ(バンパーやボディーの凹みとかは別にいいんですが)を乗っているかたを目にすると「危ないなぁ・・・」って思ってしまう。
通りすぎるクルマの音を聞いて、なんか変な音してるな・・・とか変なにおいがするな・・・とか。
気になって仕方ない。

加えて、最近やっぱり歳だなと感じるようになってきてます。
スポーツカーの定義は人それぞれですが、自分にとってはコペンはスポーツカーです。
最近どうも運転していて疲れる。。。
これはスポーツカーを運転すること自体がスポーツと同じという持論からすれば当然のことなのですが、どうやらそろそろ現役引退も間近なのかと実感することが多くなってきています。
集中力が持続しないのもそのひとつ。
瞬時の判断能力がかなり衰えています^^;
昔は「ここまで踏んで大丈夫」とか「ここまで切り込んでも大丈夫」というような予定調和がとれたのですが、最近はその判断に一瞬の不安が紛れ込むようになっています。
もうこうなると、それ以上は踏めないし、それ以上は切り込めない。
今まで無事でこれたのは「たまたま」運が良かっただけのことで、これから先いつまでその運が味方してくれるのか?と思うようになりました。
十分周りの同世代から見れば「いい歳してバカ」なわけですが、そんなバカでも・・・最近そんなことを考えています^^;

それでも、いつかコペンを降りる日が来るんだろうなと・・・最近そんな寂しいことを考えてしまう。
心と気持ちはいつまでも一緒に走り続けたいと思っているのだけど、身体がついて行かなくなったときは諦めるしかないのかなと。

そう考えると、今目の前にあるコペンがとても愛おしく思えもするし、とても可哀想とも思えたり。

コペンと一緒に歩んできた年月の中で、そんなことを最近考えていますよ♪
乗り換える予定はしばらくありませんが、すでにその時は売って下さいという予約が現在2名。
知らない人よりは、知っている人のほうが安心ですw

これからオープンの季節到来の前に、そんなことを振り返ってみました。