前編はこちら
ところが、2023年は東京湾の🐙の湧き数が過去4年間と比較して大幅に減少しました。
夏場に個体数が少ない状態という5年ぶりの環境
5年前はそこまでの知見を持っていなかったため、そんなことは考えもしませんでしたが、6月中旬以降はエサ巻きエギを選り好みしていると思われる日が散見されました。
それでも裸エギオンリーで釣り続けていました。
しかし、
・周りのエサ巻きエギ側に🐙が抱きつく。
・潮先側の自分のエギをスルーして潮下側のエサ巻きエギに抱きつく。
ということが多発し、正直どうすれば良いのかと頭を抱えた時期もありました。
しかし、事象として起こっている以上、裸エギに固執しても解決策は見出せません。
8月以降方針を変えてエサ巻きエギを使用し始めたところ、釣果が安定するようになりました。
このことから、夏場においてもエサを巻いていないと大なり小なり乗りが悪い日が存在し、そのような状況でエサ巻きが効くか効かないかと言われれば
効く
と言わざるを得なくなりました。
ただ、エサを巻いたから絶対に釣れるというものではなく、あくまで🐙のご機嫌をとるためのオプションアイテムでしかありません。
エサの有無は関係なく乗って来ることも多々ありますし、エサを巻いても釣れない方は多く見受けられます。
そのため、とりあえずエサ巻きエギを使ってみて、自分と船中の状況を確認して要らなそうであればエサは取っ払う。
エサ巻きを過信せず、その他の要因も考慮しながら釣っていくのが良いかと思います。
この経験は個体数が少なくなったことで、これまで見えなかった習性を認識出来た良いきっかけになったと考えています。
一筋縄では語れない🐙は最高に面白い(笑)
最後にエサの巻き方について
エサは豚バラととり皮両方試してどちらも大差ないことが分かってからは単価の安いとり皮を巻いています。
エサを巻く時はお寿司のようにエギの背中へとり皮を乗せ、綿糸(たこ糸)でぐるぐる巻きにしています。
写真は布を切ってとり皮に見立てています。
いろいろな水中動画を見ているとタコは抱き着く時にエギの背中から触っているようです。
以前は豚バラなりとり皮をぐるぐる巻いてタコ糸で縛っていましたが、エギの腹側にエサがついていても触られる優先度は下がると考えて寿司巻きに変更しました。
効果は変わらず、エギ1本あたりに使うエサの量も少なく出来ますので経済的です。
たまに豚バラを恵方巻のように分厚く巻いている方がいらっしゃいます。
エサが分厚いと合わせた時にうまく針に掛かりません。掛かっても掛かりが浅くバレる可能性が高くなります。
広く薄くエサを巻けば潮受けによる抵抗も最小限になり、掛かりにも影響がありません。
ぜひお試しください。
エサの装着に輪ゴムを使用するとエサの着脱が容易で根掛かりロスト時の応急処置としては使い勝手が良いです。ただ、使用中にズレたり外れやすかったりしますので定期的に補強やエサの付け替えが必要になります。
これらを踏まえ、自分のお好みで好きな巻き方を試してみてください。
あと、最重要事項としてエサを巻く時には必ず
天然素材
(綿糸もしくは輪ゴム)
で巻いてください。
天然素材であれば水中に残っても微生物によって分解されます。
PEで巻くのは言語道断
ライン編でも書きましたが、水中に無駄にPEを残すリスクが高くなり廃プラスチック問題を助長することになります。
業界人の中にも未だにPEで巻いて~と言う動画を上げ続けている方が居ますが、釣りの未来を閉ざすカウントダウンを早める行為だということにお気づきでないようです。
これから先、少しでも長い時間エギタコ釣りを楽しみたい方は
絶対にやめてください。
自分には関係ないと思っている方、長年釣りを楽しみたい方の迷惑なので釣りそのものをやめてください。
次回はマイタックルシリーズのラスト 集寄について書いていきます。