京都に向かう車内より。

最近は「京都に帰る」という言い方のほうがしっくりくるのかもしれませんね。
本来、自宅に戻るとホッとするものですが、八月は玄関にカサブランカも存在しなければ、胡蝶蘭も暫しお休み中なので、真っ白い無機質な空間だけが僕を迎えいれてくれます。何年もこの部屋で生活した痕跡が全く見つからないのが不思議。。
昨日までの気配がない部屋で暮らすことは、それはそれで気持ち良いのですが。
八月はホテルの扉を開けた時のほうが、部屋に迎えいれてもらえている感じがしますね。

「君の輝く夜に」
早いもので、あと数日で千秋楽を迎えます。
皆さんの優しさと温もりに支えられて、幸せな時間を過ごしてきました。

劇場というのは色彩に満ち溢れていて、僕の無機質なプライベート空間とはまた少し違ったものなんですが、その行き来が僕のリズムを作ってくれているのでしょう、きっと・・
普段はひっそりと暮らしたいのものです。

「恋と音楽」シリーズからずっとお世話になっている、音楽家の佐山雅弘さん。
僕に歌うことの喜びを気づかせてくれたのは佐山さんなんです。
僕の音域や癖を熟知して曲を作って下さるので、自然と呼吸するように声が生まれ、心に沸き起こる自分の言葉として歌うことが出来る。
まさにオートクチュール。
こんな贅沢なことはありません。

終演後、廊下ですれ違う佐山さんの、はにかむ笑顔と親指を立てて「良かったよ」と言ってくれるさりげない一言は最高のご褒美です(^_^)

バンドの皆様とも。
佐山こうたさん
高橋香織さん
バカボン鈴木さん
三好"3吉"功郎さん
仙波清彦さん

愛する音楽を演奏する皆さんの姿は、本当に幸せそうで。
しかし愛するものに包まれてそれを職業にする為に今まで大変な努力や犠牲にしてきたものもあるんだろうな…なんて、ミュージシャンの人生を想像してみたり^_^

その姿はなんだか、すがすがしく眩しいのです。

それでは、二日ぶりのステージ、楽しんでいきたいと思います。
皆さまも良い一日を!