昨夜、人生初の落語に行ってまいりました。



誘っていただいたのは・・



もう言うまでもないですね。笑


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「東寄席 風間杜夫独演会」


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初めての寄席の雰囲気に興奮気味。


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演目は「元犬」「芝浜」

あの有名な「芝浜」を風間杜夫さんの落語で体験することが出来るなんて感激です。


風間杜夫さんに初めてお目にかかったのは僕がまだ23歳の頃。

当時、舞台「広島に原爆を落とす日」で演じたディープ山崎という役はもともと1970年代につかこうへいさんが風間杜夫さんに当てて書かれたもので、そのご縁もあり風間さんには舞台にも足を運んでいただき色々なアドバイスを頂戴しました。



二つの演目が終わりトークショーの中で風間さんが話されていて印象的だったのが、大作「芝浜」を演じるにあたり落語会の諸先輩方のテープをたくさん聴いてお勉強されたという話。

当時、僕も風間さんが演じたディープ山崎の録音テープを稽古が終わった後も夢中になって聴き続けたものです。

一人取り残された稽古場の匂い・・

古いラジカセ・・

無機質に跳ね返してくる再生ボタンの弾力・・


ああ、、なんか思い出しますね。

あの時の経験が僕の俳優としての基盤を作りあげたのです。
ディープ山崎との出会いがなければ今の僕は存在していないのです。


高座で話す現在の風間さんと、当時資料映像として見させていただいた稽古場での若き日の風間さんの表情が僕のなかで重なっていきます。
おいくつになられても、つか芝居で魅せていた熱量や色気は失せることなく、落語という異なるジャンルでも俳優「風間杜夫」さんは情熱的に光り輝いていました。

派手な演出や舞台装置はなくお一人の技芸で江戸の街を浮かびあがらせ何役も演じ分ける。

素晴らしい!!

落語って「聴くもの」ではなく「観るもの」なんですね。

日本の伝統芸能に感動した夜。


風間さん、本当にありがとうございました。

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帰り道、僕の頬に触れる冷たい風は、蘇ったあの日の熱い思い出をそっと心の奥底に戻してくれました。。


さぁ、これからの俳優人生が楽しみです!