2013年8月27日、
内之浦宇宙空間観測所のある鹿児島県肝付町には、
新型固体燃料ロケット「イプシロン」
の打ち上げの瞬間を見ようと
肝付町の人口1万7000人の9割にあたる
約1万5000人の見物客が詰めかけましたが、
残念ながら打ち上げは中止
大きなため息が漏れました
内之浦宇宙空間観測所は、
2006年9月に
小惑星探査機「はやぶさ」を搭載した
「M5」ロケットが発射された場所です
「はやぶさ」といえば
奇跡の生還を果たしたという事で
映画にもなったほど日本中を熱狂させた探査機であり、
その記憶も新しい中での今回の打ち上げに
期待感も大きかったのだと思います
(JAXAホームページより)
「M5」ロケットの後継ロケットが、
この「イプシロン」です
最大の特徴はロケット自身に点検機能をもたせ、
地上での点検作業を大幅に簡素化できる
「人工知能」を搭載していることだそうで、
それにより、
少人数での運用を可能にし、
さらには、
「M5」ロケットでは射点に設置してから打ち上げまでに
42日かかっていた日数が、
「イプシロン」ではわずか7日に短縮できるとの事
7日は、
他国のロケットをみても圧倒的に短期間で、
「世界でも最も簡単に打ち上げられるロケットの一つ」
なのだそうです
しかも、打ち上げコストは「M5」のほぼ半分の38億円
「はやぶさ」を搭載して打ち上げられたM5より、
小型だが新たな技術が詰め込まれた
JAXAの「自信作」なのです
(朝日新聞デジタル より)
しかし残念ながら今回の打ち上げは見送られ
延期となってしまいました
打ち上げコストを従来よりも大幅に下げられ、
短期間で打ち上げる事が可能な「イプシロン」は
衛星を打ち上げる際に採用される可能性が高く、
日本の航空宇宙産業技術を
世界に発信するチャンスでもあります
愛知県は、
政府の総合特別区域制度の
「国際戦略総合特区」に
愛知、岐阜両県が共同で申請した
「アジアNo.1 航空宇宙産業クラスター形成特区」
が指定を受ております
愛知の新たな産業の成長のためにも
航空宇宙産業ビジネスの飛躍が熱望されますので、
まずは9月3日以降とされている
「イプシロン」打ち上げの成功を
期待しています