本日、
愛知県歯科医師連盟のみなさんにお越しいただき、
歯科口腔保健の推進に関する法律
についての勉強会を開催しました
ここで少し、
歯科医療の必要性について触れたいと思います
近年さまざまな疫学的研究や細菌学研究などにより
全身疾患と歯周疾患の関わりが示唆されてきています
う蝕病原細菌は歯の表面でしか増殖することはできませんが、
歯周病原細菌は血液中に侵入して増殖できるため、
血流に乗って全身に疾患を引き起こす危険性を持っています
たとえば、
心筋梗塞で亡くなった方の冠状動脈から
歯周病原細菌が検出されたり、
循環器以外にも、
気道に入り呼吸器系の感染症、
肺炎などを引き起こしたりしています
このように、
歯周病はあらゆる病気の根源で、
全身疾患の原因であることが実証されてきています
そこで口腔診療が重要であり、
心身ともに健康で長生きできる健康長寿社会に向けて
平成元年より
８０歳で２０本以上の歯を保つ
「８０２０運動」が展開されています
８０２０達成者の死因は老衰が多く、
すなわち天寿を全うできている事を示します
また、
８０２０達成者は精神・心身の状態も良く、
認知症なども少ないと言われています
こうした認識の下、
歯科診療の推進のため
愛知県としては条例化に取り組んでいきます